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私の人生を通して甥っ子に教えたいことと、初めて感じた甥っ子の成長。

 甥っ子との生活を始めてから、よく私の学生時代を振り返る様になりました。すると忘れていた事を、ポン!と思い出す事も多いのです。

私の育った家庭は決して教育熱心ではありませんでした。「勉強しなさい!」と言われる事はあっても、進路について話し合うとか、勉強する意味や大学へ進学するメリットなどを親と語らう事はなかったと記憶しています。生まれ持ったIQの高さはなかったけれど、コツコツ勉強するタイプだったので、塾には通う事なく福岡市では当時1番偏差値の高い私立高校へ進学し、それなりの成績も保っていました。

高2の時は文化祭、バンド、部活などに明け暮れ、落ちこぼれそうになった時期もあったけど、高3では成績も持ち返して、体育以外を除けば通知表はオール5の成績でした。これ、ちょっと自慢。誰か褒めて!笑
(体育は苦手で確か3とかだった…。プールの時期は2をとったこともある。)

高3にもなれば進路を決めなくてはなりません。当時はあまり自覚してなかったけれど、今振り返ると文学部、経済学部、工学部、、、とか言われても各々の学部がどんな勉強をするのか、その先はどんな職業の選択肢があるのか、よく理解していなかったのだと思います。

その辺りを真面目に相談に乗ってくれる担任の先生じゃなかったのかなぁ?進路面談とかもあったはずですが、何を話したのか全く記憶にない。自分で自分に呆れます。

小学校の頃から美術が好きで、美術コンクールには入賞するような子でした。ですから大学へ進学するなら美術大学がよかった。けれど、日本で有名な美大といえば、多摩美や武蔵野美大。親元を離れ、学費の高い美大への進学は許してもらえず、家から通える国立大学へ行きなさいと言われました。祖母には"女は愛敬!"と言われて育ったのもあり、学費を投じるなら私より弟だな、という遠慮があったのも事実。

こうなると普通の学部しかない家から通える国立大学への進学には全く興味がなくなってしまいました。じゃあ、どうする?私のやりたい事…と真剣に考えた結果がテレビのリポーターという職業だったのです。

進学校だったにも関わらず、大学進学はせず、リポーターを目指すことにしました。同級生の中ではかなりの異端児となってしまいました。

結果的に、環境にも恵まれて、夢だったリポーターとしてご飯を食べていけるくらいはお仕事をいただけるようになり、ラジオやイベント司会など仕事の幅も増えていきました。おかげさまで、やりたい事を仕事に出来る幸せを実感できる人生を送らせてもらっています。

それは親にレールを敷かれず、自分のやりたい道に進めたからこそ。

ただ振り返ってみると、当時の高校生だった私は世間知らずすぎて、そもそも選択肢があまりにも少なかった。親がもっと進学するメリットや職業の種類、社会のことなど、色々と教えてくれていたら、また違った人生を送っていたのかもしれない、と思う事もあります。(今の人生には一つも後悔はありませんが。)

だからこそ、甥っ子にはレールこそ敷かないけれど、自分でどこにでもレールを敷いて生きていけるように、沢山の選択肢があることだけはしっかり教えてあげたいと思っています。

夫とそれについて話し合った事はないけれど、同じ価値観を共有しているようで、夕飯時には毎日の様に、社会の成り立ち、世界情勢、経済の話、環境の事、年金問題、時には下ネタまで?甥っ子に色んな話をしています。

幸い甥っ子には夢があります。(それについてはまたいつか。)将来、何がしたいかわからないから、とりあえず進学しておこう、という人が多い中、夢があるのは素晴らしい事です。

でも、その夢の実現のためには、本気で頑張らなくちゃいけません。(今の甥っ子にはハードルが高すぎる夢なので。)だからこそ、私達が「勉強しなさい!」と言わなきゃならない現状から早く脱して欲しいのです。

何の為に勉強するのか?甥っ子には既にその理由がある。あとは、どうやったら自分を甘やかさず頑張ることが出来るのか?

試験の後、間違った箇所は絶対にそのままにさせません。しっかり一緒に分析します。何故、この問題を間違えたのか?何故、皆が正解した問題を間違えてしまったのか?この分野を克服するためには、どうやって勉強したらいいか?甥っ子自身が答えを導き出せる様に、根気強く付き合っているつもりです。我慢できずに、こうしたら?って言っちゃうこともしばしばありますが。。。

その甲斐あってか、テストの成績が出た後は、自己評価して先生に文書を提出しなくてはならないのですが、最初は「もっと、がんばる」とだけ書いていた甥っ子が、教科ごとにしっかり反省点と改善方法まで書くようになりました。

これには感動しました!!

私は子育て?甥育て?初心者です。しかも思春期からの、それなりに厄介な年頃の甥育て。だから何が正解かはわからないけれど、自分の経験は全て教えてあげたいと思って、甥っ子と膝を突き合わせて生活しているつもりです。甥っ子と暮らし始めて5カ月。彼の自己評価表から、ほんの少し成長してくれたように感じて嬉しい出来事でした。なかなか子供に恵まれない私達に、子育ての大変さも面白さも味わわせてくれる甥っ子には感謝です。

高校卒業まで、あと5年半。

叔母ママも頑張るから、甥っ子よ、夢に向かって全力で頑張ってくれ!!

でもきっと今夜も机で天を仰いで居眠りしちゃうんだろうなぁ。。。


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