【死の恐怖】アメリカサンフランシスコのスラム逃走劇
こんにちはようすけです。
初めてのアメリカ旅行。一日目はロサンゼルスでカツアゲされた話をしました。
二日目は始発の国内線でサンフランシスコに向かいます。
空港は意外とシンプル。無駄がありません。そこからバスで中心部に向かいます。
サンフランシスコはなんと都会的な街でしょう。ガラス張りのビル群、高級ジャケットを着こなす人々、超ハイブランドショップの数々、思わずうっとりしてしまいます。
スーツケースが邪魔なので、まずは荷物を置きに予約済みの格安ホテルへ。中心地から徒歩で15分の郊外。
…なんかおかしいですね。輝く街から一転、暗いスラムのような景色に変わってきます。
路上で賭博をしている黒人系の方々、段ボールでできた家、古びた店には厳重な鉄格子がついています。白人系の方はもちろん車すら走っていません。
そして、簡易型車椅子でタバコ?をくわえて自走している方が異様に多い。このエリアの雰囲気を察するに、医療やリハビリを受けられず車椅子を使用されている方も多いのではないでしょうか。
我々が宿泊するのは、そんなエリアの中心に立つ、くすんだ赤色が不気味なゴーストホテルです。
※イメージです
しかしそんなことは気にしません。
なんたって午後は事前にネット予約しておいたサンフランシスコ半日周遊ツアー(日本人ガイド付き)ですもの。
久しぶりに会う日本人に感動を覚えつつ、フィッシャーズマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、「フルハウス」のロケ地等々、豪華主要スポットを回ります。
アメリカに到着して以来の楽しさです。
ゴールデンゲートブリッジ
ドラマ フルハウスの家
輝いく街の記憶を脳にしっかり記憶させ、ガイドさんおすすめ店のハンバーガーと大盛フライドポテトを頂き、大満足でホテルに戻りました。
ここで終わればブログなんか書きません。
事件はこれからです。
夜11時、急激に喉の渇きが襲ってきます。フライドポテトのせいでしょう。
もちろん水なんて買ってませんし、ましてやホテルには冷蔵庫すらありません。
このゴーストホテルの水道水を飲む勇気もなく、
友人をホテルに残し、私は一人で外の自販機に水を買いに外にでかけました。
しかし、この時は知らなかったのです。
自販機って日本にしかないことを。
ホテルの外にでると、異様に不気味さ漂う大通り。車椅子の方々の姿は消え、街灯の下に路上で賭博をしている黒人集団がいます。4人程の。
自販機を諦めた私は中心街のコンビニまで行くことを決意。それほど喉の渇きは緊迫していたのです。
「あの人たちがこっちに気づきませんように」
と祈りながら全力で気配を消し通り過ぎようとしたところ、
こっちみてます
1人がみてます。完全にこっちみてます。
「あぁ…」と心で思った刹那、
みんな連動してこっちに振り返るではないですか。
光の速さで私は囲まれ、
「Hey」
と一言。真顔で私を見下ろし、親指と人差し指でスリスリしています。
これは昨日みた景色と同じです。あの憎きかつあげ野郎と同じ!
しかしこの4人の体格は少なく見積もっても昨日のかつあげ野郎の2倍。
今回は抵抗でもしたら暴行されること間違いなしです。
私なんてワンパンで即死でしょう。
4人に囲まれ、どう逃げようが掴まります。
もはや諦めるしかありません。お金を渡せば命は助かるかもしれないのです。
担いでいたリュックに手をかけ、財布を取り出そうとしたところ、
前方の黒人が私から一瞬目を外したのです。
ほんっっっっっのわずかな隙を私は見逃しませんでした。今考えると、黒人は勝利を確信して油断したのでしょう。
その刹那、私は光の速さで 全速力
油断した黒人の横をすり抜け、
遠くにみえる街のビルの光めがけて全速力で逃走を図ったのです。
「ジャーッッッップ!(日本人野郎ッッッ!)」
低い唸り声をあげて黒人達も猛スピードで追撃を開始します。
運動不足の私 VS 黒人4人
猿でもわかる勝負の行く末。
しかし、私は捕まらなかった。
死をも覚悟した瞬間、私の全細胞が変異し、
いわゆるリミッターが外れたのです。
身体は45°前傾、指は風を切るごとく真っすぐに伸び、身体は空気のように軽い。
そう、あれは風でした。
その時の私の自己イメージ
生涯で風になることはもう絶対ないでしょう。それほどまでにこの瞬間は怖かった。
長い長い時間に感じましたが、ようやく視界に街の人々の姿が見えた頃、
黒人達が諦めた気配を後ろで感じました。
速度を保ったまま勢いよく街に突入し、追手がいないことを確認して
無事、水をお買い上げです。
もちろん帰りはタクシーでホテルの前にべた付け。
見渡した限りでは黒人たちの姿はありませんでした。
命があることに感謝し、この日も就寝です。
もうアメリカはこりごりですが、翌日はラスベガスです。
気を取り直して旅を続けることとしましょう。
※後で教えてもらったのですが、ここはいわゆるサンフランシスコの危険なスラム。決して夜歩いては行けないスポットだったとのこと。実際に被害にあわれた方も多数いるようなので、サンフランシスコに限らず海外では夜人気のない場所を絶対に出歩かないよう注意しましょう。
トラブルがなければサンフランシスコは最高の街でしたよ!