【かみまち】読むのに覚悟が要るマンガ
今日マチ子さんの「かみまち」は、読者がページを開く前に、覚悟が要る作品だ。
登場人物は、家庭や学校に居場所がない少女たち。スマホを使って、自分を泊めてくれる「神」を探す。「神」の中には、さまざまな人がいる。性や生の危険にさらされ、居場所のない彼女たちがそこに落ちていく。
読む前に、この作品に描かれていることを受けとめるつもりでいたけれど、
読み終えた後、ずしーんと心に重いものが残っている。
それは、おそらく、この漫画に描かれていることより、もっと酷く、もっと深刻な現実が、この世の中にあるということを想像するからだ。
この漫画に出てくる少女たちと、似たような子どもたち。
この漫画に描かれたような出来事と似たようなこと、あるいはもっと酷い出来事が、この世におそらくあるのだということを考えざるを得なくなる。
人はたいてい、見たくないものからは目を反らしてしまいがちだと思うので、こういう作品を手に取ることに価値があると思う。
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