永遠の浪漫
あと何年人前に立って遜色なく手本を見せられるだろう?
あと何年自分の中で起こっている有機的で建設的なポジティブな変化を周囲にシェアしたいと思い続けられるだろう?
56歳にしては動ける方、とか、56歳にしてはマシな方、という何かにつけ「56歳」の基準が前提で物を考えることが多くなってきて、嗚呼もう若くは無いのね…と枕を濡らす日々ではありますが、別に若く見られたいという願望もさっぱり無いのでしっかりと実年齢を受け止めて歩んでいきましょうかねぇと思う。
そう言えば、若い時は若く見られる事が心底イヤで早く大人になりたかったなぁ。で、大人になったらなったで若いですねぇと言われると少しフフフと喜ぶ。
そんな事を今日はレッスン中に思い出して一人で可笑しくて仕方なかった。振付の内容が「青春の滾り」みたいなことだから「皆さん!もっと世の中に憤って!なんで俺はこんなに不幸なのになんでこんなに空は青いんだよ?!って怒って!」なんて熟年の皆さんを煽りながら、「別に青春してくれなくて全然良いんだけどね…」とオイミャコン(注)ぐらい冷え切った感情で眺めていた。
「青春」という大袈裟にロマンティックな虚構がもたらすカタルシス(注)を得て貰うことこそ僕の仕事の根幹なので、「青春」に限らず少々ぶっ飛び気味のワードを連発するようにしている。
ううん、閑話休題。
いつまでこの情熱と冷静のハザマを保てるのか、ふと考えることが多くなった、という話だった。
きっと一つの事にずっと集中して考えていると直ぐに煮詰まる性格なので、まるで異なる事に夢中になるのは大事なんだろうな。
そんな訳で今日もDaVinci Resolveと睨めっこするとしよう。
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