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人生は短い。その時々に応じた過ごし方が大事

行きたい国があるけれど、時間の余裕が出来たら旅行しようとか、欲しいものがあるけれど、お金が貯まったら買おうとか、私たちは色々とやりたいことを先延ばしにします。

あるいは、本をもっと読まなきゃ、とか、勉強をもっとやらなきゃと、未来の自分への投資をしたりします。

これらのことは、全て正しくもあり、間違ってもいると、最近感じることが多くなりました。

確かに若者は本を読むべきだし、お金も貯めて結婚やマイホームなど将来の人生のイベントに備えなければなりません。キャリアアップのためには勉強も必要でしょう。

私も、つい最近まではそう思っていました。しかし、自分が60歳を目前にしてふと自分がもう若くないことに気付くと、これらのことは必ずしも正しくないなと思うようになりました。

確かに読書は人生を深めます。他の人の人生を追体験して自分の人生の肥やしに出来ます。でも、今の私にとってはもう自分の人生だけでお腹いっぱい。

勉強は確かに大事。最近ではリスキリングという言葉の元、一定の分野でキャリアを積んだ方でも新しいことを学ばなけばなりません。でも、私はもういいかな。いまは、将来のための勉強ではなく、今まで自分なりに築き上げてきた理屈とメソッドの実践と、むしろ自分のことより若手をサポートしていきたいと考えています。

旅行も同様です。行きたいところがあれば、今行っておかなければ、来年自分の足腰がどうなっているか分からないし、それこそ命があるかどうかも分かりません。もうこれ以上人生のイベントを先延ばしにするには残りの人生、あまり長くありません。

私も若い時は勉強もしたし、お金も貯めました。でも、もう、今は良いかな。今という瞬間、瞬間を大事に、丁寧に生きていきたい。貴重なこの時間というリソースを、一切手を抜くこと無く、目一杯使い切りたい。

人生は有限です。長くてもたかだか90年。少年、青年、中年、老年、その時々においてやるべきことは恐らく異なります。それをきちんと認識して、理解して、そして実践する。そういうスキルが人生において最も重要で、その人の人生の豊かさや生きている意味を決めるのかも知れません。

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