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惚れてガルーダ ーインドネシア本ー

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インドネシア関連のノンフィクション、小説、エッセイ、紀行文、専門書等を集めたマガジンです。インドネシアに関して勉強している人、インドネシア関係で仕事している、インドネシアに興味が…
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#インドネシア生活

インドネシア本(11)「ジャムウの物語」ノファ•デウィ•スティアブディ著

インドネシア本(11)「ジャムウの物語」ノファ•デウィ•スティアブディ著

ジャムウとはインドネシアの伝統医薬品で、 何世紀にもわたって継承されてきた植物性漢方薬。
ジャワ語で、“植物の根や葉などから作られた薬”という意味で、コロナ禍や健康志向の高まりであらためて注目を浴びていると同時に、インドネシアの若い世代がおしゃれにアップデートしてビジネスを展開している。

当該本はそのジャムウのレシピや効能、美容効果、又、ジャムウの歴史やインドネシア各地の紹介、著名な愛好家の話等

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インドネシア本(9)「インドネシア駐在3000日」坂井 禧夫著

インドネシア本(9)「インドネシア駐在3000日」坂井 禧夫著

かつては赴任前研修の副読本に使われたこともあるそうで、インドネシアをよく知らない人にとっては興味深く感じるであろうエピソードが並んでいる。

但し筆者は2005年までのインドネシア駐在の為、少し内容が古いところもある。ジャカルタではもうバイクに4-5人乗っている様は見かけないし、傘小僧もモールにはもういない。

この本で秀逸なのはそれぞれのエピソードにインドネシアの諺がページの下部に添えられてい

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インドネシア本(5)「渦巻く南方」岡村テツヲ 著

インドネシア本(5)「渦巻く南方」岡村テツヲ 著

25年間、東南アジアに住んだ筆者が綴るインドネシアで経験したエピソードを語ったエッセイ集。

軽い話だけでなく時に重い話だったり、驚嘆の話もあるのだが、なぜか軽やかでのんびりした熱帯の雰囲気が感じられるのは筆者の洒落た文章からだろう。

インドネシア人の人生観やインドネシア華人に関する分析等、さすが長いこと住まわれていただけあって鋭い指摘だ。

今のジャカルタと比べて当時は生活の不自由さはあるの

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