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ブラレイコの本棚 4月・5月編

4月5月に読んだ本たちを、紹介できずに今(6月)に至る。
本紹介のモチベーションは読んだ直後が最も高いのだから、本当は月単位でまとめるのではなく、1冊ごとに紹介noteを書くのが一番良い。

と気づいてしまったけど、
4月5月も素敵な本と出会えたので、遡って「ブラレイコの本棚」を記録🖋

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ワンルームから宇宙をのぞく 単行本(ソフトカバー) – 久保 勇貴 (著)

この著者と、友達になりたい。
そう思うくらいにツボった一冊。
著者は、東大で航空宇宙工学を学び、JAXA宇宙科学研究所で働く若き宇宙研究者。そんな人が書いたエッセイは、日常のワンルームから始まり、宇宙に飛び出し、人生に着地する。
リズミカルで、数学的で、ユーモアと哀愁が同居している独特の文才。すき。

科学者エッセイでキュンキュンしたのは、広江克彦さんのコラム『宇宙って広すぎ!』以来だった。


異彩を、放て。: 「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える – 松田 文登 (著), 松田 崇弥 (著)

大好きなブランドであり、大好きな企業「ヘラルボニー」の創業ストーリー。ファンならば、絶対に読みたい一冊。
ヘラルボニーは、今大注目の盛岡発のスタートアップ。異彩で超クールなアーティストと共に、福祉×アートで世界を変えようとしている企業。近い将来、世界に誇る盛岡発のブランドになる、私はそう確信してる。

この本は、ヘラルボニーの故郷である盛岡旅行中に購入。
創業のストーリーに心揺さぶられ、双子の創業者の言葉に胸打たれ、ヘラルボニーが目指す世界観に夢中になった。そんな会社、他にはない。
この本は、私の超「推し」の一冊。


教えないスキル: ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術 – 佐伯 夕利子 (著)

スペインのサッカー指導法の話だが、あらゆる組織の人材育成に応用可能な一冊。著者の佐伯夕利子さんは、スペインのサッカーリーグでの監督・指導者としての長いキャリアを持つ女性。この本には、彼女がスペイン1部リーグ・ビジャレアルCFで培った指導のノウハウが凝縮されており面白い。

「自ら考えて、行動できる人材をどう育てるのか?」という、永遠のテーマに対してのヒントに溢れている。サッカー好き、スポーツやってる人はもちろん、何かしら「育成」「指導」に関わってる人にはオススメしたい。


私とは何か――「個人」から「分人」へ 平野 啓一郎 (著)

「ずっと気になっていた!」と思って購入したところ、すでに本棚に一冊あった(手付かずのまま)。なので、わが家には二冊存在する。

人間は、相手次第で、自然と様々な自分になる。だから、人間は唯一無二の「個人 individual」ではなく「分人 dividual」である。また、個性とは分人の構成比率であり、新しい環境や対人関係の中で変化していくもの、というのが著者の考え。

わたしはこの考えが好き。「私とは○○だ」なんて一言で片付けるなんて出来ないし、したくない。自分の中に存在するdiversityというかcomplexityも全部ひっくるめての自分らしさと思いたい。


発達障がいのわが子が笑顔で自律する育て方 : 特性とともにしあわせになる55のヒント – 西川裕子 (著), 西川幹之佑 (著)

特性のある子どもの育児について書いてはあるのだが、自律を目指す人材育成のヒントに溢れている一冊。誰が読んでも大きな学びがある。
お母様の裕子さん視点で書かれているが、各章の最後には、息子の幹之佑さんからのコメントも綴られている。つまり、双方の立場での本音・考え方を同時に知ることができる。
この本は、幹之佑さんが書いた『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由 −麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』の続編。自律的に生きるための勇気がもらえるので、二冊合わせて読むことを強くおすすめする。


異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養– エリン・メイヤー (著), 田岡恵 (監修), 樋口武志 (翻訳)

「異文化理解」とは何なのか?
その意義、捉え方、学び方を明確に教えてくれる一冊。この本を読めば、グローバルで生活をしたことがない私でも、異文化理解が無ければグローバル組織が成り立たないことが分かる。8つの観点から文化の特徴を比較する「カルチャーマップ」と、書籍内で紹介される多様な実例の数々は目から鱗の連続。


私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化 – 鈴木 宏昭 (著)

従来の学習観とは異なる切り口で、学ぶことを再定義している一冊。
冒頭の「能力という虚構」という表現が印象的。
世の中には「○○力」と呼ばれる能力が(言葉として)たくさん存在しているが、その実態は捉えようがないものだと言う。さまざまな経験・認知・文脈・環境などに影響される複合的なものであり、安定せず、揺らぎや停滞が伴うものでもある。

んーーーーーと、分かるような分からないような(笑)
ちょっとまだ私の中では消化不良につき、もう一回読む必要あり。


心と体を強くする! メガビタミン健康法 – 藤川 徳美 (著)

人間ドックの結果から、タンパク質不足なことが判明。日々の食生活をどう変えたらいいのかと悩んでいたら、友人がこの本を貸してくれた。
私に限らず、多くの人にとってタンパク質は不足がちらしい。しかも、食べ物だけで摂取するのは難しく、プロテインで補うことが最も効果的であるという。

この本を読み、理解はできたものの、イマイチ続けられていない現実。。。
プロテイン、頑張る。

汝、星のごとく 単行本 – 凪良 ゆう (著)

ある人に「瀬戸内海が好き」と話した際に、薦められた一冊。普段小説を読まないのですが、珍しく衝動買いして一気読みしてしまった。
愛のカタチっていろいろある。どれも真実で、儚くて、ピュアなのだと思った。


今月のブラレイコの本棚は、以上の9冊。
誰かの読書の後押しになることを祈りつつ、ご紹介しました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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