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図書館で読んだけど自分で買った唯一の育児本「子どもはみんな問題児。」


こんにちは。れいこです。



今日は、妊娠中のことと、私のお気に入りの本をご紹介したくて記事にします。
私は産休に入るまでで12キロほど太り、大きな体とお腹をしていました。



産休に入ってからはお腹の中で動く子を不思議な気持ちで眺めつつ、とても不安でした。出産はとっても痛いらしいし、そもそも子どもも好きじゃないし、なんか怪獣らしいしめっちゃ怖い。



案ずるより産むが易しらしいから産むけど、もう案じてばっかでした。仕事をしなくなってからは気を紛らわすように1人で図書館へ通う日々を過ごします。



わりかし最近できた図書館で、とても綺麗。ただ、貸し出ししていないのでそこで読むスタイルの図書館。歩いて50分くらいだったかな。


結構距離あるんですが「出産は体力勝負」らしいので、とりあえず毎日2時間は歩くようにしていました。図書館へ通うのもその一環でした。



名付けの本を読んでみたり、保育園の選び方の本、夫婦関係の本(破綻したけど)、とにかく気になったものを手当たり次第読んでました。そして目についた「子どもはみんな問題児。」



私は親の言うことを聞かずに悲しい顔や呆れ顔を何度もさせてきました。仲は悪くないけど、本当に迷惑をかけて生きてきたなあ・・とちょっとしょんぼりする時もありました。



これからの子育てがどうこうより、そんな私自体を救ってくれた本でもありました。この著者、中川李枝子さんは絵本「ぐりとぐら」の著者。絵本の中に出てくるカステラにとっても憧れていました。



小学生の頃、学校で絵本のイベントがあり、じゃんけんで勝つとカステラがもらえるよ!とラップされたカステラ(きっとホットケーキ)が景品でした。


それはそれは欲しかったのですがじゃんけんで負けてしまい悔しい思いをしました。小学校3年生の時です。今でもはっきり覚えています。




そんな思い出のある絵本の著者。「問題児ってなんだろう」本の中には、私の常識が覆されることばかり載っていました。



まず、保育園は
「お母さんが仕事で仕方なくいく場所」
だと思っていたし、
「子どもは言うことを聞かないと怒られる」
と思っていました。私が怒られてきたから。







けど、李枝子先生は丁寧に一つずつ、私の常識を壊していきます。
最初に、子どもへの最高の褒め言葉は
「子どもらしい子ども」ではないかと本の中で語られます。



そして保育園で暴れているであろう子どもたちを
「抱っこ」「おろして」「ほっといて」が基本、とまさかの問題児が基本。言うことを聞かないどころか好き勝手にやっている、なのにそれが基本。



私はこの本を通じて「大人ができることって限られてるな」って感じました。そして「わからないからと不安になり一生懸命子育てをするより、子どもに教えてもらう感覚で、お母さんはいつでもどっしり構えていればいい」と思えるようになりました。



私は保育士さんは「仕事」をしているもんだと思ってました。でも、「子どもが好き」って気持ちがあるんだ・・!と当たり前のことにも気付かされた本でした。



本の中のエピソードはどれもゆったりとしていて安心感を与えてくれるし、ぐりとぐらテイストのイラストもたくさん入っていてとてもかわいいです。



まだ小さいお子さんのいる親御さんは気持ちが軽くなる本なんじゃないかな、と思いました。



私は図書館で3回ほど読み、他の本も読んだけどやっぱりこれが好きで、結局自分で買いました。この本は真夏の強い日差しの中で歩いた記憶と、重たい体を左右に揺らして歩いた記憶と結びついていて少し愛しさもあったりします。



お母さんは無理しないで、とかお母さんは楽しくして!との言葉の反面実際は無理を強いられるときも楽しそうにしてると僻まれることもあると思います。




この本はそんな言葉より丁寧に、「こどもってこうだから、あなたも気負いせんでな」と人生の先輩ならではの貫禄すら感じます。ちなみに保育歴20年近くある方のはず。




無理しなくていいったって無理するし、空回る時もある。今度も絶対ある。そんなときに、セーブポイントとして読みたい本でした。




それでは!!

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ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。