生活保護の実態

あまりにも酷くて涙が出てきた。
生活者の最後の砦とも言える「生保」。
その窓口が疎かすぎる。

市役所の社会福祉科に行ってきた。
窓口に特に何も書いておらず、
みんな雑談していてこっちのことを気づかない。
というか、気づいていても面倒だから、
誰も相手にしたくないのか。

女性の方がようやく受付にやってきた。
しかし、驚くほど話が通じないし、
初めてでもないはずの対応に、
非常に残念でならない事実があった。

そもそもこの現代において、
平日の開庁時間に実際に書類を取りに行かないといけない。
デジタル化は皆無。

その資料も準備してあるわけではなく、
「少々お待ちください」と待たされる始末。
仕事してないんだな、この人たち。。。

目の前には汚い清掃のされてないビニールが上から垂らされ、
コロナ対策という名の元の不清潔なオフィス。

資料のお手本や見本はなく、簡単に書けるとのこと。
子供の含め、合計30枚。
これだけでも嫌になって諦める人がいるだろう。

説明云々も曖昧で、何がしたいのか全く伝わってこない。

流れもフローチャートなどが用意されてるわけでもなく、
口頭で言われる始末。

16時半頃に行ったからか、最初に受付した女性は、
「私はもう退勤の時間なので」と、
新人の男性にバトンタッチ。

「説明にどれくらい時間がかかるのか?」

と聞いたが、話が伝わっておらず、
男性はいきなり説明をしてきた。

「先ほどの女性に、どれくらい時間がかかるか聞いたんですけど」

と伝えると、

「あ、すいません。僕はそれ聞いてなくて」

という言い訳。
とにかく、便りなく、焦ったいがとりあえず、

「20分ほどしかいられない」

と、伝えると、資料に書いてあることを棒読みし始めたので、

「そんな書いてあること読むだけなら自分でもできます」

と答えると、

「じゃあ・・・」

と困った様子で、終わりとなった。
帰る予定だった女性が見かねたのか、
ヘルプに入ったが、
色々ヒアリングしてくるのはいいが、
こちらの回答をちゃんと聞いていない。

「どうして、ここの人たちは話が聞けないのだろう」

事務的であり、こちらの事情など気にする様子もなく、
聞かなきゃいけないことをただヒアリングすることに集中。

「書類と一緒に銀行通帳を記帳して持ってきてください」

おいおい、そんなんでいいんですか・・・。
今時、通帳いくつか持ってるの普通ですよ。
どこの通帳にどれだけの残高あるか、本気で把握する気はない。
あくまでこちらの申告に基づいてやるだけなのかな。

違反して見つかったら、罰則になるから、
無理に追う必要もないとのことなのだろう。

「来る前に、電話ください」

と言われるが、ならば、フリーダイヤルにしてほしい。
今は固定電話持たない人が多く、
携帯電話の通話代すら厳しい人が来てるかもしれない。

ちゃっちゃっと話を終わらせることのできない公の人には、
そういう庶民感覚はないのだろう。

それにしても、いつ訪れても思うことだが、
汚いオフィスだし、書類は乱雑、
側から見ても仕事のできる人たち、
テキパキと手際よく、効率のいい段取りができてる様子はない。

「いったい、この人たちは何の仕事をしているんだろう」

以前働いていた「T社」と同じような匂いを感じた。

「この人たちは何もわかっていない」

憲法の3原則なども勉強しているはずで、
知識として頭には入っているんだろうけど、
その本質や意味を理解しておらず、
ただ言われることをやることしかできない。

いわゆる奴隷のような命令待ち状態。

とても市民を守るという「意識」は持ち合わせておらず、
これが社会問題の元凶にもなっていることには気づかない。

「犯罪者」「自殺者」「孤独死」

こういった数々の問題がなくならないのは当然のこと。
弱者を救済するシステムがなければ、
弱者は頼るところを失い、精神が崩壊し、
暴れるか、大人しくするしか選択肢がない。

「全てを投げやりにしたくなる」

受付まで来ただけでも勇気を持って、
決心してきたかもしれないのに、
それを心から受け止めることができないのに、
どうして「社会福祉」と名乗れるのか。

「車も基本的には使えません」

田舎で車がなければどれだけ生活が不便か。
コロナで流行った「不要不急」と同じで、
人生を楽しむこと、遊ぶことが主ではない。

「食べて、飲んで、寝て暮らせればそれでいい」

基本的人権、生活の保障というのはそういうことなのか。
大した説明もせず、これで30枚の書類を持って行って、

「残念ながら、あなたは対象にはなれません」

と言われたら、その何時間もかけて書いた労働はどうなるのか。
そういうことを全く考えないから、ただ書類を渡すだけ。
そして、書いて持ってきたのを見ながら説明するとのこと。

順番が逆だし、そもそも、もっとわかりやすい資料で、
一目瞭然で「生保」がどういうものなのか、
簡潔に説明することが大切かと思う。

今はネットで調べればなんでも出てくる時代だし、
困ることは大してないが、
あまりにも不親切だし、事務的だし、
愛情の欠片も感じない市役所員の対応に、
がっかりを通り越して、日本の行き着く未来を恐れ、
心から涙が出てきた。

「どうして、こんなにも愛がなくなってしまったのか」

公の期間は民間以上に、誠心誠意で仕事に尽くすのではないのか。
己の安定した給与と生活のだけのために、
ダラダラと毎日事務所に居座り続けるだけ。

全く仕事をしていないし、するつもりもない。

そうきついことを言われても言い返せないだろうと思えるぐらい、
時代遅れで、汚い、不衛生、不穏な空気が漂う場所。

以前、「生保」のリアルな現実を描いた漫画を読んだことがあるが、
あれだけでも、悲惨な実態をかなり把握することはできたが、
生の体験はやはり全然違う。

空想や妄想のバーチャル世界から、リアルな現実世界へと、
目の前に表れる現象を経験・体験することで、
単なる頭に入れた知識とは違った理解が得られる。

貴重な経験だと前向きに受け止め、
悲観だけでなく、楽観的思考で前進していきたいが、
本当に周りは「味方」ではなく「敵」だらけ。

そう思っていなくても、そう思わざるを得ない、
そのような社会の雰囲気が今の日本には構築されていて、
一刻も早く、こんな不健康な環境を変えていきたい。

無理せず、焦らず、でも、命を懸けて


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?