夏目漱石になりたいほうれん草による“ホウレンソウ”
【報告】
昨晩の調理について報告します。
僕は“油揚げとおかかの生姜お浸し”と
なりましたことをここに報告致します。
僕の三大代表作といえば
胡麻和え、シンプルお浸し、そして白和え。
今日行った団子屋でゴマ団子売り切れてたな...残念だけど代わりにほうれん草買って胡麻和え作っちゃおう⭐︎
明日までに視力を上げたいなあ。緑緑....そうだほうれん草あるし、パパッとお浸しにするか。
お、今日は植タンの豆腐もあるジャ〜ン!お隣さんを呼んでちょっと豪華に白和えパーティーしよ♡
人々が僕を想像した時に思い浮かべて欲しいのはやはり、この3大代表作。あまり上手い例えかは分かりませんが。夏目漱石先生で言う前期三部作、
三四郎/それから/門
そんな感じです。
ですが、僕を購入した小娘。
何を思ったか僕を“油揚げとおかかの生姜お浸し”にしたんです。恐ろしいでしょう?僕は夏目漱石先生になりたいんです。
最初はよかったです。
冬に美味い僕を買い、そして僕をたっぷりのお湯で根本から茹でました。流水にさらしてアクを抜き。キュキュッと絞りました。
ここまではよかったです。冷蔵庫を見るに植タンも、ゴマもいなかったものですから。
あぁ、こいつは今日視力をよくしたいんだな。
僕はおひたしなんだな。そう思い、嬉しくなりました。ゴマだの植タンだのがあると、主人公にはなれませんから。
そう思ったのも束の間。待ち構えていたボウルにはどデカい油揚げがいました。
は?と思いました。
え?と思いました。
豆腐のやつ、僕だけを目立たせまいと仕組んだのでしょう。とにかく油揚げがいました。
ここまでならギリ耐えました。
“ほうれん草と油揚げのお浸し”
ギリギリアイデンティティを保てています。
ですが驚くべきはその後。生姜、出汁、醤油。次々にボウルダイブしてきました。
お邪魔します、もありません。
“夏目漱石目指してるんだってw?”
“月が綺麗で〜〜〜す”
なんてバカにして来ます。
こうして僕は不幸にも“ほうれん草と油揚げとおかかの生姜お浸し”となりました。
報告は以上です。
【連絡】
僕は元々、6株1束で販売されていました。
6束のうちなんと、ほうれん草と油揚げとおかかの生姜お浸しのために、小娘はなんとごっそり3株も使いやがりました。
ただ、5株使われて1株だけ残されるよりは運とマシです。まだ胡麻和え、白和え、シンプルお浸しに。夏目漱石になれる可能性があるのですから。
まあ、なんと言うか。
つまり、現状3株が残っていると言う連絡です。
胡麻和えに1株。
白和えに1株。
シンプルお浸しに1株。
なんとか希望を保って生きていこうと思います。
とはいえ、冷蔵庫を見渡す限りすりゴマも豆腐もないです。
きな粉と黒入り胡麻はあるのに。
不思議な小娘の家に来てしまったものです。
【相談】
ちなみに僕って夏目漱石になれそうですか?
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