『おがさわら丸“24時間船旅”での御食事解』
外食出来ないれいちゃんが
小笠原諸島までの24時間
船内でどう過ごしたか
皆さん。
今日は卵の黄身について少しお話ししましょう。
れいちゃんは半熟や生卵が好きなので、ゆで卵のようにキミには固まってもらっちゃあ困るわけです。
Youtubeとかインスタとか100万人ぐらいが
“卵の黄身が割れる瞬間”を載せて世の多くの賛同を親指を上げる。そんな絵文字一つで多くの共感を得ているわけですが…。
黄身はそれでいいのだろうか。
もしかすると割られたくないのかもしれない。
食べられる前段階においては“マル”という完全体でいる方が嬉しいのかもしれない。
というか、”卵”と言う時点で多くの人は”黄身”を想像して、”卵好き”という多くはきっと(偏見カモ)”黄身が好き”という事でありまして。とすると、
白身の存在意義はどうなってしまうんだ。
ついに前提の”黄身につて考える”がはるか遠い銀河系にまでおさらばしたところで本題へ参りましょう。
ちなみに、熟考の末にれいちゃん。
【卵巾着を作り口の中で黄身と白身のマリアージュポワレカルパッチョアヒージョを存分に楽しむ】
これこそが卵も人間もwin-winに過ごせるのではないかという結論に至りました。大学のレポートだったら評価はCかもしれません。
そんなこんなでおそらく大学生も夏休みに突入した昨今。皆さんは旅行に行くかもしれません。
小笠原諸島に行くかもしれません(無理矢理)
そんな時に、このnoteをご覧いただければ24時間の監獄船旅という、小笠原諸島に向かう上で最初の関門を易しく突破できてしまうでしょう。
ではでは本題へ向かいましょう。
前置き側が本題へ向かうのではなく、本題側が前置き側にすり寄って来てくれれば嬉しいんですけどね…。時には妥協も必要です。
◇小笠原諸島御見参における御心得
まずは、小笠原諸島の旅における前提条件をお話ししましょう。どんな証明問題も”前提”のすり合わせが出来ていないと。いや数学のみならず全ての人間同士の会話には前提のすり合わせが必要です。
いくら小笠原諸島が”東京都”といいましても。横浜と小笠原諸島のどちらに行くのが大変かというと小笠原諸島になってしまいますから。
少しの前提の違いがとんでもない語弊を生んでしまいますから。
前提とは。以下5項目です。
これは”小笠原諸島に向かう”と一度口にしたら言わずもがな。必ずや。纏わり付いてくる試練の数々です。
そうなんです。本島から小笠原諸島までの船の出航は週に1度だけ。しかも24時間かけてどんぶらこするため、かなりの時間と労力。船酔いに勝つ力を要するのです。
となると、この環境はどう考えてもれいちゃんにとっては”地獄”極まりありません。なぜかって?
『自炊以外のご飯をなかなか食べられない』
『人と食事が出来ない』
こんな唯一無二で個性的な人格を持つれいちゃん。
“どう生き抜いたんだね(笑)"と大学教授も問いたくなる疑問に次の章では『24時間監獄旅でのれいちゃん的御食事解』を伝授して参ります。
(ちなみに私の御食事解についての解説は以下noteをご参照ください)
◇24時間監獄旅におけるれいちゃんの御食事解
こうして主君:小笠原諸島殿へ見参することになった暁には、御心得の通り”24時間”船という監獄内で過ごさねばならないのです。
後ほど御紹介しますが、船内には2つほどのレストランと売店等々監獄生活に挑むことを決めた覇者達が餓死だけはしないような工夫がテンコ盛り。
しかし、残念ながら外食が難しい小娘れいちゃんには下記記載の備品持ち込みが必須条件になってくるのです。
〇24時間を生き抜く”ある程度”の御食事
船内の御食事見学の項目で4名様までご案内しますが、”おがさわら丸”君にはもちろん食事を接種する環境は整っております。乗った諸君を餓死をさせてやろう!なんていう気概は全く感じられないのでご安心を。
ですが、やはりれいちゃんには船内レストランでの食事は難しいです。なので船内に事前に準備した食料を持参し、小笠原運営局側が決めた客室の区切りで黙々といただくのです。
(持ち込みはもちろんOKです)
ちなみに、行きは”船内でもいくらでも食事を買えるだろう”という甘えで動き少々困りましたので、
帰りは少し多めに船内に持ち込みました。
実はですね、この旅を決行いたしましたのが2021年11月です。いやはや、9ヶ月色々ありました。苦悩も喜びも様々です。
前日の朝ご飯に何を食したかすら思い出せないのに、ここまで思い出しただけ偉いゾとれいちゃんを褒めてあげてください。
乗ってすぐにお昼時を迎える”おがさわら丸。
”どのくらい船内で食料を調達できるのか”の塩梅が分からずだったのでとりあえず、お昼用にサーモンのおにぎり?とヨーグルトを買って乗った気がします。
天気は良い日だったのですが、
とにかく船が揺れる揺れる。
酔い止めの薬は飲んでいましたが、乗船して少し経つともうくらくら状態。自分の陣地に安易布団を敷き終えたら意を決して眠りにつきました。
寝て起きて、また少し寝て持ってきた本を読んだり船内をグルグル探検していたら夜ご飯ぽい時間になりましたので御夕食です。
船内に”レストラン父島はただいまの時刻より、開店いたします~”などのアナウンスは流れますが、れいちゃんには無縁の世界。水星と木星くらいかけ離れています。
その時間になってれいちゃんが食べたのは”カレー”です。作っていったのかい?って?ノンノン。そんなことはしませんよう。
れいちゃんの行きつけお気に入りカフェの店主ひかるさんが作った”特製カレー”【現在の通称:命のカレー】
もし船内で何も食べられるものが無かったら…とかなり大げさに世界を捉えたれいちゃんが前日にテイクアウトしていたのです。
お肉や外食とはかなり疎遠なれいちゃんですが、ひかるさんのカレーは別です。
テイクアウトしてよかった…。と太平洋の上で胸をなでおろしたれいちゃんです。
持ち込む食料の塩梅が分からな過ぎたれいちゃんにとって”命を繋いだ”という事で今では通称の命のカレーは全世界全人類共通言語です。
その後は展望デッキに出たり、だけどかなり揺れる揺れる。本当にこの船は無事に着くのか。と少し心配になってきた辺りで自分の陣地に戻り就寝です。
コケコッコーとニワトリが鳴くはずもない海の上。朝を迎えました。
ちなみにこの写真は朝ではないですが。船上からの景色を見ながら朝食を食べたれいちゃん。
売店のような場所で、カロリーメイトだかなんだかと。確かヨーグルトと牛乳を買った気がします。
ちなみに、売店で販売しているものは”船内価格”が多かった気がします。
少しお高め?なのでもう一度行くとしたら自分で事前に”本島”で買ったものを持って行くんじゃないかなと。
ちなみに、私が行った2021年11月。
れいちゃんの心身の状態は。
“太るのがかなり怖かった時代”真っ盛り。
今では多分もう少し違うものを食べる気がするけれどカロリーメイトやプロテインバーなどその場しのぎのカロリーが低そうなものを選んで食べていました。
しかも全部食べちゃうとそれもそれで太っちゃう気がして半分食べて、捨てて。”食べられない”状況を自ら作り出していました。
とはいえ、帰りの船内で唯一印象的で鮮明に映像化されるほど覚えているのは小笠原諸島内のおにぎり屋さん【米ふく】で朝5:00頃に購入したおむすび。
あ、ちなみに帰りの船内に持ち込む食料は早めに準備したほうが圧倒的に吉です。
おがさわら丸の来航に合わせて島内の食料は全て運ばれるので、出校日は”1週間で一番スーパーが品薄”という訳です。しかもみんなある程度の食料を持ち込むので割と戦争状態。
早めに。朝5:00にはおむすびを調達しましょう。
お弁当などは事前予約を受け付けているお店も多かったです。
帰りの食料調達はどこもすぐ売り切れる可能性大なのでかなりの情報戦なんじゃないかなあと思います。れいちゃんのように船内レストランで食べるのが難しいという特殊IDENTITYをお持ちの方は特に。
〇船酔いのお薬。
これはですね。れいちゃんのように食事が摂れる摂れない以前にですね。
船内で最低限の健康で文化的な生活をお送りする上で必須と実感しました。
”いやいや俺っち船酔いなんかしないぜ?”と思う方もいるでしょうが。割と船内を探検中に思ったのは
”みんな時間関係なく寝ているナ”という事でっす。
まあwi-fiもなくやることがないのも然りですが。
それ以上に揺れる船内で気分が悪くなることが多く…。少しでもマシなおがさわら丸ライフを送る上で鞄に忍ばせましょう。
〇ワクチン接種済みを示す命のバンド
船内、ではないですが小笠原諸島をこのご時世の中で謳歌するにはこちらのバンドは必須であります。
これは”アイアムワクチン接種済みパーソン”を言葉を交わさずとも相手にお告げする秘密のアイテムでして。
島内で飲食店での飲食はもちろん。店内に入るか入らないか分からないギリギリのラインを攻める、テイクアウトの際にもバンドはチラリと確認されます。
本島から抜け出す前に。24時間の監獄生活の前に。
決死の1週間旅に向かうものは皆PCR検査を受けます。前日までに通知が来なければ見事に監獄生活への黄金切符を手にする。というサクセスストーリーなんですが結構このシステムドキドキですよね(笑)
確か郵送で届くのでしっかり船内にお持ち込みしましょう。島内でテイクアウトを駆使したれいちゃんにとっても命のバンドになりました。
◇一般庶民向けおがさわら丸”御食事処”
ここからはれいちゃん以外のマジョリティ一般庶民向けの御解説ですので、飛ばす方は飛ばして結構です。
”まあちょっとだけおがさわら丸の船内の食事場所が気になるから見てやってもいいぜ”
なーんていう方。
”見せてあげてもいいぜ。少しなら”
byれいちゃん。
だけど、最初に言っておきます。あたくしはこちらで御食事をしておりません。なので、もしこれを読んだ皆さんが行けばれいちゃんよりも少しだけパイオニアになれるという事です。
どうかれいちゃんに会ってもマウントは取らないでください。“美味しかったよ”その一言だけいただけたら。この上なく幸せです。
○レストラン父島
多分色んなメニューがあるんだと思います。
他の監獄経験者のYoutubeやブログをちょこちょこ見ましたが。
島塩ステーキや島塩ラーメンなんかが有名なんだと思います。多分。
お土産で小笠原島塩を買って帰りましたが美味しい気がしたので、というか思い込みたい欲があるので皆さん食べてみてください。
○展望ラウンジ母島
こちらのラウンジは主に軽食を扱っているバーカウンター的な場所。
レストラン父島のように時間を決めてちゃきちゃき動く偉大な父とは違いもう少しゆるりです。いつでも味見していいよ、と言わんばかりの母の優しさ。と言えば伝わるでしょうか。
カウンターといくつかの席があって、多分年間に何往復もしているんだろうなあとお見受けする”主”達のたまり場となっていました。
いやあ、朝におにぎりでも買おうかなと思ったんですよ。
だけど朝はセットメニューしかなくて。飲み物は自動販売機で既に購入済みだったので次回チャレンジする時があればチャレンジしてみようとチャレンジします。
○ミニサロン南島(妹系)
あまりにも隠れ家過ぎて。こちらのサロンの第一発見時刻は帰りの船内です。しかも結構東京到着時刻ぎりぎりでした。
展望ラウンジ母島が”一家団欒おしゃべり場所”と例えるならこちらは”寡黙な妹”。カウンターのような座席が数席あって、各々静かに気分転換に過ごす方が多かったです。
こんな感じで3カ所。他にも売店などなど。他にも自販機が充実している店内です。携帯も、パソコンからも強制的に離れられる環境。
”食”で24時間を楽しんでみる。しかも壮大で”なんて自分は小さいんだ!”と思えてしまう海を見ながらグルメを楽しむのも人生の中で一回くらいあってもいいのでは?
◇おがさわら丸くんのアイデンティティ
まあここまで来たらグルメだけではなく。
乗船前の待機場所から、24時間の監禁生活で探検した船内に至るまでの導線をダイジェストでお伝えしていこうかなという気になったれいちゃん。
必死でカメラロールを遡っています。
必死です。なのでこの努力を決して無駄にしないように全ての写真を保存して待ち受けにするぐらいしっかり見てくださいね。
そうなんです、おがさわら丸は1等、2等など支払える金額と階級によって個室かどうか、ベッドで寝られるかまで振り分けられてしまうのです。
恐ろしいですね。
れいちゃんはもちろん最下級兵。
とはいえ、コロナウイルスの影響で人数はぐっと減った状態で区切りを使えました。
(隣の人いなかったので毛布少し借りた)
あ、結構デッキに出た時に双眼鏡を持っているマニアがいました。
朝日や夕日、星を見たい方。他の島を見たい方は持ち込む価値ありそうだなってすごく思います。
ここからは帰りの様子。
小笠原諸島ではお見送りが毎回の恒例行事です。
ハイビスカスを海に投げて(?)、島内のやんちゃな若者が船から海に飛び込む。コロナウイルス以前はもっと盛んだったそうですがれいちゃん的に言えばかなりの人数が飛び込みをしていてあっぷあっぷ。
少し涙そうそうでした。
ありがとナ。おがさわら。
これから再び監獄生活だぜ~と。
こんな時もあります。
結構波バンバン打ち付けているので…。
星は満天で。天然のプラネタリウムは一生忘れない気がします。という謎にかしこまったロマンティック表現を残してみようと思います。
◇まとめ◇
今回、9ヶ月前を思い出して書いてみました。
旅が好きだけど。
私のように食事ですごく不安がある方。
しかも24時間船の中という制限ありまくりの環境で少しでも“もしかすると意外と生きていけるかも”
そう思って他の楽しみにしていることに集中できればなあと思って書いてみました。
もし小笠原諸島に行かれる方がいらっしゃったら...
船も含めて味わってきてくださいね。私は4日間ほぼずっと海でぼーっとしていましたがそれでもすごく楽しかったし飽きなかったです。
気が向いたら『小笠原諸島5日間のれいちゃん御食事解』についても描けたらいいなと思います。
れいちゃん何を食べてたんだ!と思う方もいるでしょうし私も美味しいグルメを発信したいどすえ。
ではでは土鍋修行が待っておりますのでこの辺で。
ばいびん〜〜。なんくるないさ〜(沖縄やん)
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