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店長はかつてヤクザだった。『VA-11 Hall-A』に似た、暴力の気配が渦巻く店で働いていた頃。『過ぎ去りし日に向けた花かご』第4回

かつてヤンキーとして野放図な生活を送り、元ヤクザの元で喫茶店店主をやったのち、精神疾患……ビデオゲームメディアで最もハードな人生を歩むライター、池田伸次。彼の人生と様々なゲームと交錯するとき、ビデオゲームからある物語が浮上していく——自伝『過ぎ去りし日に向けた花かご』第4回。

 あなたは誰かに人生を変えられたことがある? 今にも吹き飛びそうっていう思春期の不安定な自分が、誰かによって強く支えられた経験は? 自分はある。

「一日を変え、一生を変えるカクテルを!」Cyberpunk Bartender Actionと銘打たれたビジュアルノベル『VA-11 Hall-A』では、バーテンダーの主人公「ジル」は店を始めるときにそう言う。

 『VA-11 Hall-A』はさまざまな客との出会い、店のスタッフとの交流を通して、時に人を揺さぶり、あるいは自身が揺さぶられるバーテンダーの体験を主としている。自分にもそんな経験があった。『VA-11 Hall-A』をはじめてプレイしたとき、ゲーム全体で通底して特別な存在感を放つ「デイナ」というキャラクターを見て、ある古い思い出が呼び起こされた。

執筆 / 池田伸次
企画・編集・構成・ヘッダーデザイン / 葛西祝

本テキストは最後まで無料で読むことができます。購入支援後は末尾にお礼が記述されています。


 デイナはバーの“ボス”と呼ばれており、面倒見も気前もよい好人物として描かれている。そこから思い出されたのは喫茶店で働いていたころだ。自分にとってのボス、店長もある意味ではデイナに似ていた。2000年、10月、秋。19歳の頃だ。はじめて信頼できる大人があらわれたのだ。一癖ある大人なのだが。

 19歳の自分はアーケードゲームからは離れコンシューマゲーム中心にビデオゲームを遊んでいたのだった。まだまだヤンキー癖が直らず小さな悪さをしながらも四年制の夜間定時制高校に通っていた。

 夜間定時制高校は働くことで学費が免除される。在学生は日中に働くことは当たり前なのだ。にもかかわらず、自分はまったく働いていなかった。当時の恋人に遊ぶお金もないしかっこ悪いから働けとさんざん促されていた。

 彼女はまったく仕事を探そうとしない自分に耐えかね、ついには彼女が働こうと考えていたアルバイト先に、一緒に面接アポを無理やり取り付けてきた。そこがオープン前の喫茶店のオープニングスタッフだった。ここで運命的な出会いを果たす。それが喫茶店の店長だった。2024年のイマイマでも覚えているくらい大きな出会いだった。

 彼女に喫茶店へいやいやながら流されるように連れてこられ、面接を行った。早く帰りたい一心だったのか記憶はおぼろげだ。店に入ると改装中で、まだ壁紙も貼られていなかったのは覚えている。面接の相手は店長とオーナーだった。店長は当時27、8といった年で、若かりしころの萩原聖人に顔が似ていた。初対面の印象は人当たりがよく、温厚そうで、人懐っこいように見えた。面接の感触も良く、すぐにオープニング前のスタッフとして彼女といっしょに働き始めることが決まった。


 『コーヒートーク』や『VA-11 Hall-A』などは店はオープン後からゲームが始まっている。しかし、実際に喫茶店を開く前の作業はゲームプレイに含まれてはいない。まずはじめにやることはスタッフの確保と店の内装を決めることだ。

「うちの店では夢を売るんや」とオーナーはよくそう言っていたものだった。

 喫茶店は壁面に水槽を埋め込むというリッチな内装に決まり、たびたび水槽屋がやって来ては魚を入れるための下地作りとして水温調整などをしていた。この水槽屋もおもしろい好人物で、ハーレーダビッドソンを乗りこなすソフトモヒカンのナイスガイだった。狙った女には強気でいけよ、などといつも馬鹿話をしていたものだった。彼女といっしょに働いていることは内緒だった。

 オーナーはインターネットに繋がる店にしようともしていた。店内の中心には公衆電話が配置されており、そこからISDN・ダイヤルアップ接続のインターネットに繋げる予定だったのだ。だけど結局インターネットのリテラシーが高くないスタッフしかおらず、頓挫した。

 自分は煙草を吸いながら内装を調整していた。当時は未成年だったが、店長は甘かったため、仕事中もどうどうと煙草を吸いながら働いていたのだった。たまにヘルプで入ってくる仲間の喫煙も咎められない。オーナーも咎めてくることはなかった。開店後の話だが「池ちん、煙草吸ってこい」といらつく客が来たときには店長は笑いながら言ってくれたものだった。

 店長は結婚しており、妊娠中の妻と喫茶店の2階で寝泊まりしていた。家賃を浮かす目的があったのだ。店長は人当たりがよく、馴染むのが早かった。店長の奥さんはおとなしい人で、やわらかに笑うのが印象的だった。ただ人見知りをするようであまり交流することはなかった。

 内装を進めると同時に、オーナーから店長に調理を教わるようにと言われ、密にやり取りをすることとなった。

 この時に授けられた知見は今でも覚えている。店長は調理師免許を持っており、食中毒が出たらもうおしまいになるから、いかに店を清潔に保つか、包丁はどういった所作で扱うのか、そういった面の教育をしてくれた。掃除の仕方は部屋の奥から引いていく、包丁で細かな作業をする場合はグリップではなく刃の腹を持つ、などといったことを教わった。この所作は今も根付いている。野菜の皮を切るときは刃の腹を持って安定させて切る。

 そんな風に店長から料理を教わりながら、お互いの好きなミスチルの話でたいそう盛り上がることがあった。音楽の話で気があって打ち解け、そのうちどんどん仲良くなっていった。また「あの狸爺」などとオーナーの悪口でも盛り上がっていた。店長も自分もオーナーのことは嫌っていた。やたら口出しが多い割に具体的な指示がなく、不満が募っていたのだ。

 とはいえ、やる前には予想できなかったやりがいを感じていたのだった。内装には1カ月ほど掛けたように覚えている。夜間定時制高校が終わる21時を過ぎても、まだ店ではオープン前の作業が行われていた。そのために店からあがる17時に学校に行って、学校が終わってから夜に店に通うこともしばしばあった。

 改装を終え、喫茶店がオープンするに当たって、自分はオーナーからチーフマネージャーになることを告げられた。簡単に言えば副店長だ。女子高生スタッフからは冗談めかして「チーフ」と呼ばれていたものだった。自分はその立場で日中の店を任されていた。

 夜間はその姿をバーとして業態に変え、酒が飲める店に変わる。そこから営業は店長に託す格好だ。振り返ってみれば相当に特殊な喫茶店だった。お客の来店時には「席に着くとチャージ料が発生」し、別途注文とは別に1時間につき500円を席料としていただく店だった。

 いわば昼が『コーヒートーク』で、夜が『VA-11 Hall-A』みたいになる店だ。店長はバーテンダーの心得もあった。とはいえ、未成年喫煙には甘いわりに、飲酒には厳しかったため、店長の作った酒を店で飲むことはなかった。


 『コーヒートーク』ではコーヒーや紅茶をどれだけ足すか、どれとどれをブレンドするかで出来上がる品が変わるゲームプレイを特徴としている。自分が働いていた喫茶店はそこまで細かくはなく、コーヒー以外に紅茶とココアとミックスジュースを提供していた。ドリンクの種類は少ない。

 11月のオープンに向け、オーナーの方針で引き立ての豆のハンドドリップコーヒーを喫茶店の売りにすることとなった。ドリップの訓練も、コーヒー豆を卸してくれるメーカーから施された。メーカーのスタッフが店まで出向いてくれて、入れ方を指南してくれたのだった。

 お湯の温度は85度から90度がよいとされ、お湯は先んじてカップに注ぎカップを温めておき、1度目のお湯の加減はまず少量豆を蒸らすよう……などといったことを教わっていた。その他、布フィルターを使った「ネルドリップ」も習った。大量のドリップを行うために、大きな布を使い、お湯を上から下に鞭のように打つようにお湯を投入していく。そういったドリップ方法があるのだ。しかし「夢を売る」というオーナーだったが、コーヒーで夢を売るのは少し大仰だろうと思っていたのを思い出せる。

 そのほかには変わり種として昼営業の喫茶店も夜営業のバーも「つきだし」(お通し)として千切りキャベツとトマトとレタスのサラダを提供していた。お店の品にはほかにチーズカレーがあったが、実はレトルトでお客には内緒だった。客に出すときには、いかにして電子レンジの音が鳴らないようカレーを温めるかに腐心していた。たとえばダイヤルを途中で止めると音がしないので、時間を見計らって途中で止めるなどしていた。このことも、むしろ夢から遠ざかるのではないかと思ったものだった。


 『VA-11 Hall-A』ではジルとデイナは硬く結束していて、オフの日はいっしょに酒を飲むことがある。上下関係はあるものの、フランクにやり取りをしている。そんなシーンをプレイしたとき、自分と店長とのやり取りが去来したのだった。

 こうして一緒に働くにつれて、店長とは公私を共にしてオフの日にいっしょにカラオケに行ったり、食事に行ったりするようになっていた。

「その音がウィーンガチャン、ウィーンガチャンって延々鳴ってるんや、地獄やろ」と店長は笑っていた。スーパーファミコンの初代『FRONT MISSION』を喫茶店の二階の自室で遊んでいたときの話だ。店長がいっしょに暮らしている奥さんそっちのけで寝ずに『FRONT MISSION』をプレイしていると、兵装を変えている音が頭の中でなり続けていたそうだ。奥さんはそんな店長を咎めることも、傍目にもしていなかった。

 PlayStationの『俺の屍を越えてゆけ』を貸すとすぐさま虜になったようで、空き時間を見つけてはプレイしていると言っていた。いつぞやか、エンディングまで行ったときには「ぽかーんとなった」そうで、あまり得心いかないようだったのを覚えている。

 そうやって時を同じくするうち、店長とも打ち解けられて働きやすくなっていった。店長とは自分の趣味であるギターの話を熱心にしていて、よく演奏を聴いてもらっていたものだった。店の有線契約が済んだあとには、店で「hide」を流してギターを弾いていた。ギターのテクニックで一目置かれることとなったのだった。店長は頼れる兄貴分といった感じで、よく仕事の、オーナーの愚痴や、彼女以外のスタッフの話で盛り上がっていた。

 またこういったエピソードもあった。ある日、女子高生のスタッフが家に帰りたくないと言い始めて店を出て、軽い家出をしたことがあった。そこで店長が男気を出して、車にいっしょに乗り街中で彼女を探しに行き、カラオケボックスにいるところを保護した。そんな風に一緒に動くうちに、店長に心酔していったせいか「最近、店長店長ってずって言ってる」と彼女はふてくされながらそう咎めていた。

 そんな店長だが、ときおり眼が曇る瞬間があった。


 ヴァルハラを構える街「グリッチシティ」は企業による腐敗と市民による暴力が蔓延しており、ひとときの癒やしを得るために客はヴァルハラにやってくる。バーでカクテルを飲む落ち着いた空間とは裏腹に、街では暴動が起こり、ナノマシンを埋め込まれた市民が闘争運動をしている。治安は最悪だ。

 自分が暮らしていた街ではヤンキーが牛耳っていた。祭りの際などはパトカーをひっくり返したり喧嘩をしたりと根明ヤンキーが跋扈していたのだった。素行の悪い中で暮らしていた。そして喫茶店もそんな場所にあった。近くで暴力の予感があった。

「池ちん、俺ゲーセンでトイレ壊してきた」ある日のこと、店長は自分にそう言った。その発言には思わずたじろいだ。

 なんでも、ゲームセンターでUFOキャッチャーをしていた際、掴めたプライズが出口に引っかかったのを店員に取れなかったと認定され、プライズを渡してもらえなかったことにブチ切れて、トイレのシンクを拳で粉砕してきたそうだ。

 オーナーとのやり取りでも異様なことがあった。給与形態は頑張ればボーナスが付く形式だったが、いくらやってもボーナスがもらえた試しはなかった。のちに給料日にボーナスのことでオーナーとやり取りをしたが、「まだボーナスを渡せる段階ではない」と言われた。

 このことは自分にとって不満となったが、オーナーの奇怪な行動に火を付けてしまったのだろうか。ある日、自分がコーヒーを入れているところをハンディカメラで隠し録りされていたのだ。自分も店長も引いていた。オーナーはヤバい人種なのではないかと店長や女子高生スタッフと話していた。オーナーの人徳という意味ではまったくなかったといっていい。

 それからしばらくして、店長がいつになく重たい口調になってこう言った。

「俺、もともと……ヤクザやってたんよ」

 衝撃的な事実だった。彼はかつて北九州である組にいたそうだ。

「池ちんと同じぐらいの年で墨入れたんや」店長はそう言った。組を抜けてからはいろんなところで暮らしていたらしく、口調もいろんな土地のものが混じっているとも言っていた。広島弁や鹿児島弁、兵庫県の言葉などなど多岐にわたる。

 元ヤクザである事実はオーナーには伏せられていた。当時は不思議に思ったものの、コンプライアンスが進んだ今にして思えば当然だろうと思う。不思議に思った当時が感覚としておかしかったのだ。しかし、当時の自分がまったく飛んだ不良少年だったからこそ、店長は打ち明けてくれたのだろうとも思う。

「女を売るのが嫌やったんや」店長はヤクザを辞めた理由をそう語った。

 店長は人柄が基本的にはよかった。もともとヤクザには向いてないような発言もたびたびしていた。
 しかし、ときおり見せる狂気ともいえるエピソードには、ヤクザになるしかなかったのかもしれないと思わされた。こんなことがあった。前回のエピソードでも登場した、自分の先輩にあたる「H馬」という不良がいた。ある日、H馬が自分の後輩からカツアゲをしているということを知った。なんでも10万円も巻きあげたという。

 仲間うちからその話が回ってきたが、自分たちではH馬は止められなかった。先輩だったからなのもあるが、ヤクザと組んでいたせいだ。当時の福井県では田舎ヤクザが幅を利かせており、学校からドロップアウトした人間はヤクザを頼ることがあった。H馬は落ちこぼれた挙げ句、ヤクザに近づくようになっていた。それまでは自分たちといっしょに遊んでいたが、見知らぬうちにアンダーグラウンドの人間となっていたのだった。

 自分も仲間もH馬に手が出せない。どうしたものか悩んだ末に、元ヤクザだった店長に相談した。すると店長はみるみる鬼の形相に変わった。「今すぐそいつの電話番号教えぇ!」と言い、すぐさまH馬に電話した。

「お前盃もらってるんか! まだもらってないんかい! 田舎ヤクザごときどうでもええ、いっしょに焼き入れたろか! 金返してやれ! どつきまわすぞ!」店長の怒声が厨房で響いた。電話の向こうのH馬は震え上がり、そのままカツアゲを止めた。職場の人間に、こういった私的極まることを相談できたのは、仕事を越えて交流していたからにほかならない。

 なんにせよ、店長が歯に衣着せずにいろんな表情をみせてくれたのは嬉しかった。強烈に大人に対する不信感があった若かりしころに、その考えを取っ払ってくれたのが店長だった。非行少年目線では、基本的には善人だったのだ。コンビニで釣り銭を受け取るのを渋り、全額募金箱に突っ込むような一面もあった。ゲームセンターのトイレを破壊するような性質こそあれど、非行少年の目にはそれは憧憬にさえ変わった。言われなければ絶対に元ヤクザだとはわからないであろう人懐っこさを持つ人物だった。根暗ヤンキーの部類に入るだろうゲーセンのトイレを壊すような日陰を伴った明るさだ。


 『コーヒートーク』や『VA-11 Hall-A』では客とのあたらしい出会いがたくさんあるが、自分の環境ではそうではなかった。

 『コーヒートーク』では異種族間の恋愛で、サキュバスの女性が異種族であるがゆえに親が結婚を反対しているといい、エルフの男性は親の反対なんてどうでもいいと訴える場面がある。それから彼らのすったもんだにゲームプレイを通じて立ち会っていくことになる。そういった特殊な出会いがある作品だった。『VA-11 Hall-A』においてはセクサロイドまで出てくるしストリーマーすら出てくる。彼ら彼女らの存在感はジルにとって大きなものとして受けとめられる。

 しかし現実には喫茶店にやって来る客層は自分たちの仲間が大半だった。一緒にアーケードゲームで遊んできた「T橋」や「S治」たちが副店長である自分をからかい半分にやって来てきたのだ。

「秘伝のカレーやろこれ」と仲間たちはチーズカレーを(レトルトと知らずに)好んで食べて称賛していたのだった。彼らにレトルトであることは伏せ続けていた。2024年のイマイマでも知らずにいるだろうことは多少の罪悪感を持っている。

「店長、男前やし明るくて話しやすいわあ」と仲間たちは絶賛していた。やがては人間的魅力溢れる店長に好感を持って、オープンしてからしばらくして店のお馴染みの顔となっていった。それどころか、店長もそんな仲間たちといっしょに車に乗って、埠頭でドリフト遊びをしたり、峠を攻めたりするようにもなっていた。

 そうして店は仲間たちのたまり場になった、仲間が他の仲間を呼び、ある日は店内すべての席が高校生で埋め尽くされるまでになった。途中でやって来たサラリーマン2人組が店に入るなりフリーズし、すごすごと去って行ったことさえあった。

 このことはオーナーの気分を損ねたらしい。仲間たちがたむろしたせいでオーナーが見込んだ売り上げが出なかったからと怒っていた。しかし、仲間たちがたむろしたのは、きちんとお金を落としてくれていたことの証左でもあるので、いささか強弁のようにも思った。

 ところが予想外のことが起きた。喫茶店が潰れた。オーナーが潰したのだ。そこまでするとは思ってもみなかった。

 店長にしてみれば住まいも失うことになる。店長と奥さんはボロ屋に引っ越すこととなった。オーナーにとっては、どういう思いでそうしたのかは今はもうわからないが、開店前に女子高生スタッフによる手作りのビラ配りをやるくらい熱意があったはずだ。隠れ家的な店にしようとは思っていなかったはず。オーナーは「夢を売る」という漠然としている言葉を具体的には行動に移せなかったのではないか。そして思うように売り上げも出ていなかった、となれば「オーナーが夢を見られなかった」として潰すのも今となっては理解できる。


 『VA-11 Hall-A』ではジルとボスとの関係は良好だ。『VA-11 Hall-A』の店は潰れるとボスは話す。このエピソードはどうしても喫茶店時代を思い出す。ジルを親友だというボスと同じように、自分と店長の関係も、恐れ多いが友人か、はたまた頼れる先輩のように感慨深く思い出させるのだった。そして店長との縁は喫茶店が潰れたあとも続く。その物語は次回に語ろう。





池田伸次 
SHINJI-coo-K名義でヒップホップビートメイカー業のかたわらで、フリーランスゲームライターを営む。通称シンジ。
●Twitter:@SHINJI_FREEDOM ●公式サイト
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