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永汐れい
2023年11月28日 18:26
冷凍庫に詰める生ごみ生きててって言われたあとの深夜の散歩【初出】東京歌壇 東直子選 特選一席 月間賞【作成日】2023.8.10【投稿日】2023.10.4【掲載日】2023.11.5*2024.1.28追記こちらの歌で2023年東京歌壇年間賞を頂きました。ゆうやけよ 海馬がこわれるまでずっと生きていけるというかんちがい【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.9.12
2023年10月5日 20:16
寝ていないひとの寝顔をながめつつ煉獄にふる雨をおもった【初出】毎日歌壇 水原紫苑選 特選二席【作成日】2023.8.10【投稿日】2023.8.15【掲載日】2023.9.4版画のなかの森で暮らそうわたしたち恋にも夕焼けにも触れないで【初出】東京歌壇 東直子選 特選二席【作成日】2023.7.18【投稿日】2023.8.15【掲載日】2023.9.10あのひともあのひとの後
2023年9月7日 21:47
雨のふる畑のなかにうつむいて座ってばかり死後のあなたは【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2022.12.6【投稿日】2023.6.20【掲載日】2023.8.7死者の名をよべば一角獣がきて殖やしてくれるつめたい硬貨【初出】毎日歌壇 水原紫苑選【作成日】2023.7.12【投稿日】2023.7.18【掲載日】2023.8.7ひとりだと思わなくてもひとり 綿棒の先でかわいて
2023年8月15日 01:14
あしたには他人になると知りながらする約束にお墓がほしい【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2023.5.12【投稿日】2023.5.16【掲載日】2023.7.3ちいさな虫にお祈りをする七夕にあなたの声で予言がしたい【初出】suiu【作成日】2023.7.7【投稿日】2023.7.7いままでの恋人がみんな生きている 身をのりだして川底をみる【初出】東京歌壇 東直子選 特選
2023年3月27日 11:23
どのエスカレーターも天国にいけないね 暑いとき暑いっていうだけの友だち【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2022.4.22【投稿日】2022.5.10【掲載日】2022.6.5罰というゆるしもあった 水をのむふたり機械のようにさみしい【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2021.8.26【投稿日】2022.5.3【掲載日】2022.6.14だれの目をのぞきこんでもただそ
2023年3月27日 10:53
父さんはたんなる声で 海の絵にこころを吸い取られてそれっきり【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2022.3.22【投稿日】2022.4.4【掲載日】2022.5.4幻聴に名前をつける(おばけにはおばけをころすことができない)【初出】毎日歌壇 加藤治郎選【作成日】2021.12.16【投稿日】2022.3.22【掲載日】2022.5.2終わるまで見ていてあげる 夕暮れのひか
2023年3月26日 19:38
さかな売り場にいる人魚 まだ光る 声をださずにきみはくるしむ【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2022.2.23【投稿日】2022.3.8【掲載日】2022.4.3ともだちがいました 深夜高速に読めない文字の看板がある【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2022.2.13【投稿日】2022.3.15【掲載日】2022.4.10きえたくてつけたテレビの逆光のぼくはいつまでた
2023年3月26日 19:10
もう二度と光れぬように蛾をつぶす かたちばかりのお祈りをして【初出】東京歌壇 東直子選 特選一席【作成日】2021.12.22【投稿日】2022.1.11【掲載日】2022.2.6かあさんはゆめで小鳥を吐いていた ポテトサラダのにおいをさせて【初出】東京歌壇 東直子選 月間賞【作成日】2022.1.3【投稿日】2022.1.25【掲載日】2022.2.20すかすかのすかい
2023年3月26日 17:37
この頬であなたの頬にふれるとき雷雨のようなしあわせだった【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2021.11.2【投稿日】2021.11.8【掲載日】2021.12.5心臓がこころみたいにふるえてる羽をもつもの全部がこわい【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2021.11.8【投稿日】2021.11.15【掲載日】2021.12.12生き霊もうれしいことがわかるんだ境界じゅう
2023年3月26日 16:56
ひとでいることがくるしい いつまでも燃えやまずにいる目のなかの家【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2021.6.21【投稿日】2021.7.7【掲載日】2021.8.8時計だらけのさみしい街で夕焼けをばかみたいにばかみたいに撮った【初出】東京歌壇 東直子選【作成日】2021.8.26【投稿日】2021.8.31【掲載日】2021.9.26まよわずに行ってしまった白い背のあ