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主婦の働き方、扶養範囲内の壁

「扶養の範囲内で、、、」


ずっと夫から言われてきた
ことばです。

結婚してからずっと
そのことば通りに
してきました。

夫は転勤族でしたから
結局はすぐに辞められる
パートやバイトの仕事しか
出来なかったので、
都合が良かったのです。

結婚してすぐ取得した資格を
活かして仕事に就いた時、
(その時だけは正社員でした)
実務経験3年で、次の資格試験が
受けられる というあともう少しと
いう時に転勤となり、

その仕事をやめざるを得なくなった時には
さすがに一人で行って!
と思いました。

不妊治療にもお金が掛かったので
働かないといけませんでした。

双子をやっと授かり、
子供が小さいうちは働けず、

小学校にあがり、
手が離れたので、また
パートで働き始めました。


その時もずっと103万の範囲内でした。
昨年、コロナ禍でパートの
仕事をクビになり、
将来のことを考えた時に、

以前の資格を活かした仕事をしたい
と思い、その仕事に就きました。

さすがに103万では労働時間も
収入も少ないと感じ、
130万の範囲内かなと考えていたら、

夫から
家族手当が付かなくなる」

と言われました。
家族手当が支給されていたのは
知ってましたが、
配偶者の収入が103万を超えたら
支給は無くなるとは
知りませんでした。

月々2万円の配偶者手当の支給は
かなり大きく、年間だと
24万円にもなります。

結構130万だと引かれる
税金を考えると働き損に
なってしまいます。

130万をさらに超えて働く覚悟と
意志がなければ、収入だけでみると
扶養範囲内がいいのかな、

と感じてしまいます。


ある方が言ってました。
「時給が上がったとしても
私の年間の収入は変わらない。

働く時間を減らすだけ、
扶養範囲を超えないように
働き方を調整するだけだから。」


世の中の大半の女性達は
働き方を調整するのに
苦労しています。

雇い主も年末になると
調整するために
休んだり、時間を
減らしたりする
方が増えるので
困っています。


時給を上げたとしても
問題は解決しないのです。


その 一見
女性を擁護しているようで、
縛り付けている、
活躍の場を奪っているかの
ようにさえ思える、

「扶養範囲内」
「様々な収入の壁」


が根本的な問題だと
私は強く感じます。


夫婦共働きで正社員同士の
方達はあまり関係がないでしょう。

子供が小さいうちも
家族手当、扶養控除は
助かる制度です。


でも、
1番お金がかかる時期に
夫の収入は増える見込みはなく、
妻が働く意欲も能力が
あっても、

その

「収入の壁」

が目の前に立ちはだかって
いるのです。


しかもこの制度は
「結婚して扶養されている女性」
のみに適用される制度です。


もし離婚したら、
色んな事情で
シングルになったら
もはやその制度は使えません。

はたや世帯主である
大半の夫である男性は

結婚しても、離婚しても
ずっと第二被保険者のままで
働き続けていられるのです。

かたや結婚した女性は
働き方によっては第二号、第三号と
度々手続きをしなければ、
なりません。
私もそうでした。



私は思うのです。
結婚しようがしまいが、

正社員でずっと働いても、
パートでも、
途中で働き方を変えても
派遣でも、、、

一人一人から
税金はキチンと徴収すれば
いいのではないか、と。


何か事情があって
働けない場合だけ
扶養手当や控除をすれば
いいのではないのか、
と思うのです。

もっと働きたい。
収入を増やしたい!

そういう人には
どんどん働いてもらう、
そして年金や健康保険は
その人個人個人の
生涯変わることのない、
履歴が残ればいい。

「夫の付帯物はもうイヤだ!」



例えシングルになっても
誰からの擁護も扶養も 
必要ない!


国は女性の活躍を!
と言いながら
家庭に縛り付けていたい、
男性よりアタマ飛び出すのは
歓迎しない。


そんな思いが垣間見えてならないのです。


私の夫も
自分の給料明細が目減りするのを
年末調整の戻りが減るのを
心のどこかで面白く思ってないのでしょうね。

決して賃金が増えている訳ではないのに
色んな名目の手当てに目をくらまされている。
「俺が扶養してやっている。」
そういう満足感も得ていたいのでしょう。


私も確かに
その制度に甘えていたのは
確かです。

ありがたいとさえ
思っていました。
でもこれだけ
様々な家族形態、
働き方、生活様式があるのだから

制度もどんどん変えていくべき
なのではないでしょうか?

私は

「世帯収入ではなく、
   私自身の収入を増やしたい。」


これから先の働き方はそうしていくつもりです。








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