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【改めて】僕はどうして『桃太郎』を再創作しているのか。

――この前、ふらっと本屋に立ち寄ったんですよ。で、昔話の再創作集みたいな本を見つけたんです。もちろん『桃太郎』も収録されていました。その『桃太郎』、どんな物語が展開されたと思いますか?


【#216】20220201


人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は「僕はどうして『桃太郎』を再創作しているのか」というテーマで話していこうと思います。


改めて、共有することで、整理する回です!


☆創作大賞ラストスパート!


早いもので、2022年も既にひと月終わってしまいました。それはつまり、note創作大賞2022のしめきりも近づいていることを意味しています。あと一週間を切り、まさにラストスパートって感じですね。

僕は創作大賞の存在を知った瞬間に、参加することを決めました。


勝負する作品は、『桃太郎』。


あの、『桃太郎』です。




☆『桃太郎』の共同制作を始めるに至るまで


ちゃんと時系列順で話しますね。


僕は「小説の共同制作」に可能性を感じていて、2021年はそれを模索した年でもありました。8月~9月に、僕のまわりの友達を集めて、『メッセージ』という小説を共同制作してみました。

小説は完成したし、noteで物語を共有したところ、本当にありがたくあたたかい言葉をいただけたので、個人的には成功したと思いました。



次に僕が挑戦しようと思ったのは、僕のまわりの友達以外の人と行う小説の共同制作です。その舞台として選んだのが、noteでした。

基本的にnoteのコメント欄でやりとりをして、意見をもらいながら、コツコツ作っていこうというビジョンを持っていました。


しかし、そこで問題なのが、僕がまだ何者でもないことです。有名作家でもなければ、インフルエンサーでもありません。

参加障壁が高いと思いました。


そこで、誰もが心当たりのある物語ならば、興味を持っていただけるんじゃないか、そう考えたんですね。


そして辿り着いたのが、『桃太郎』でした。
日本人なら誰もが知っていますから、誰もが心当たりのある物語であるわけです。


実をいうと、『桃太郎』の再創作に関しては少し前から興味を持っていて、いつかやってみたいことの一つでした。


そして、10月頃に、大学の授業で、芥川龍之介の『桃太郎』を紹介されて、めちゃくちゃ面白い!って思ったんですね。


同時に、「今の時代に合った『桃太郎』があるはず」と考えました。


身内以外の人との小説の共同制作
芥川龍之介の『桃太郎』
note創作大賞2022の開催


いろいろなことが重なって、僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を始めることにしました。



☆今の『桃太郎』のテーマは「共生」でしょ!


僕が『桃太郎』の再創作にあたって、掲げたテーマは「共生」です。


これは特に調べもしていない早い段階で決めたことなんです。今の時代柄、勧善懲悪じゃないなあと思い、鬼退治じゃなくて鬼と共に生きる選択をするヒーローを描こうと思ったんです。


これまで『桃太郎』の歴史を調べて、記事にして共有してきました。その流れを読まれた方ならお分かりの通り、「共生」をテーマに掲げたことは間違っていなかったなと思いました。


分かりやすい例でいえば、「auのCM」。いわゆる「三太郎」です。

あのCMのなかで興味深いのは、桃ちゃんと鬼ちゃんが友達という設定です。桃太郎と鬼が仲良く、笑い合っているんです。桃太郎と鬼の共生が実現していることは言うまでもないですね。



あとは、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』

初めて聞かれた方は「は?」って感じだと思いますが、これは今年3月から始まる新しい戦隊ものです。なんと、『桃太郎』をモチーフにしたヒーローなんですね。


レッド(主役)がドンモモタロウという謎のネーミングだったり、キジブラザーが身長2メートルを超える巨人だったり、つっこみどころはたくさんあるんですが、僕が「面白い」と思ったのは、そのヒーローチームの中に鬼がいることです。


桃太郎、イヌ、サル、キジ、そして鬼なんですよ。


じゃあ敵は何者なのか、どんな経緯で鬼が仲間なのか、はたしてどんな物語が展開されるのか、大いに気になりますが、僕がここで言いたいことは、ここでも桃太郎と鬼の共生が実現されているってことですね。



最後にもう一つ。


これは最近知ったことで、初めて共有することです。


この前、ふらっと本屋に立ち寄ったんですよ。で、昔話の再創作集みたいな本を見つけたんです。ごめんなさい。タイトル忘れちゃったんですが、もちろん『桃太郎』も収録されていました。


その『桃太郎』、どんな物語が展開されたと思いますか?


鬼退治はします。ですが、最終的な着地点は、桃太郎の住むふるさとと鬼ヶ島が貿易をして、共に豊かになるというものでした。


僕たちが今書いている新作『桃太郎』も、最後には、桃の里と鬼ヶ島が貿易をする展開が描かれるので、「今再創作したらやっぱりそうなるよね~」と思いました。



そんなこんなで、やっぱり今求められているのは、ただ強いだけのヒーローではなく、知らないもの分からないもの自分と違うものを受け入れて、共に生きていくヒーローだと思います。




ということで、今回は創作大賞まで残りわずかのこのタイミングで、僕がどうして『桃太郎』の共同制作に乗り出したのか、整理してみました。


やっぱり考えていることを言語化するって、自分のためにもなりますね。


今回共有したことを今一度ふりかえって、最後まで走り抜けます。多分、今夜には準最終稿を挙げることができると思いますので、是非コメントをいただければなと思います。


残り日数少ないですが、これからもよろしくお願いします!
横山黎でした。




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