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ドラマ 【漂着者】僕が伏線が大好きな理由

【#88】20210926

人生は物語。

どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が
思ったこと
考えたことを
物語っていきます。


是非、
最後まで読んでいってください。


今回は
ドラマ『漂着者』から考える
「僕が伏線が大好きな理由」
というテーマで話していこうと思います。


☆「漂着者」最終回を観た


毎週金曜の夜に放送されていました
ドラマ『漂着者』

企画・脚本が秋元康さんってこともあり、
『愛してたって秘密がある』や
『あなたの番です』のように
SNSでは放送の度に考察合戦が
行われていました。

どんな話だったか、
短くまとめようと思います。


新潟の海岸沿いに
全裸の男が倒れていました。
その男には予知能力があり、
その特殊な力を使って、
誘拐された女の子の行方を特定したりします。
その予知能力が世間に認められ始め、
そのルックスも後押しして、
瞬く間に人気に火がつきました。
人は、彼を「ヘミングウェイ」と呼びました。
しかし、
警察は彼を連続殺人事件の犯人と疑い、
疑惑の目を向けます。


彼は一体、何者なのか、
どこから来たのか、
どうして漂着したのか、
連続殺人事件の犯人は誰なのか?


いくつもの疑問をはらんだ
考察型ドラマです。


毎回毎回、
何かしら衝撃的な出来事が起きるんですよね。
連続ドラマなら当たり前かもしれませんが、
ちゃんとそれに釣られて、
僕は最終話まで見続けました。


でね、先日の金曜日に最終話を迎えたんですが、
な、な、なんと、
今までばらまいた伏線はそのままで、
終わってしまいました。


そして、なんと、
今回はシーズン1で、
続編があることを示唆する終わり方をしました。


まだ続くんだ
っていう、、、(笑)

実は僕もね、一抹の不安を抱えていたんですよ。
最終話を予告されてから、
これまでの話を振り返ってみて、
次の一話で全部解決できるの?
まだ回収されていない伏線いっぱいあるけど
大丈夫なの?
そう心配していたんですよ。

でもね、
企画は秋元康さんですし、
きっとすんごい展開が待っていて、
全ての謎が明らかになるんだろうなあと
期待していました。


で、蓋を開けてみたら、
伏線は伏線のまま!

続編を発表!

「あ、そういうことね」
って感じで、
拍子抜けしてしまいました。


最終話ももちろん面白かったし、
ラストシーンには驚かされたし、
考察のしがいがあるし、
総合的に満足できるドラマでした。


でも、
世間の声をきくかぎりでは、
賛否両論って感じですね。

僕個人的には、
今後もこの物語が続いていくことが
楽しみです。


伏線を回収する瞬間に立ち会うことが、
僕にとっては幸せな瞬間だったりするんですよね。



☆伏線っていいよね



僕は伏線が大好きです。

理由はいくつかあります。


まず、「単純に気持ちいい」ですよね。
「あれがここに繋がってくるのね!」
と気付けたときのカタルシスは
やみつきになります。



それから、
「どんなものにも価値が宿る」からです。

『漂着者』を例にあげると、
新潟県警の刑事二人のやりとり。


ベテラン刑事と若手刑事の相棒がいましたが、
ベテラン刑事が
若手刑事の頭を叩くシーンが頻繁にありました。

ツッコミだったり、
バカなことを言うな!という教育だったり、
ベテラン刑事の憂さ晴らしだったり、
いろんな役割がありました。


でね。
前回の話のラストで、
ベテラン刑事が真犯人に
刺されてしまったんですよ。

最終話は
ベテラン刑事が緊急搬送される
シーンから始まったわけですが、
若手刑事がその際にこぼした言葉が
個人的にはぐっときました。

「柴田さんがいなくなったら、
誰が俺の頭を叩いてくれるんですか……」


めちゃくちゃ良くないですか?

柴田さんっていうのが、
ベテラン刑事の名前なんですけど、
この台詞に、僕は胸を打たれました。


その理由はなんでかっていったら、
伏線が回収されて、
大きな価値を感じたからです。


これまでただのパワハラシーンだなあとか、
シリアスな展開の箸休め的なシーンだなあとか、
特別意味を感じていませんでした。
何でもないようなシーンだったんですよ。


だけど、
ベテラン刑事が刺されて、
もしかしたら死んじゃうかもしれないという
状況で若手刑事が思い出したのは
今まで頭を叩かれてきたことだった。


若手刑事にとって、
ベテラン刑事から頭を叩かれることは
二人の絆を感じられる
意味あるやりとりだったんだ、
思い出だったんだ、
そう気づいたわけです。


それを画面越しで眺める僕ら視聴者も、
さっきの台詞を耳にいた瞬間、
今までの
「ベテラン刑事が若手刑事の頭を叩くシーン」が
フラッシュバックしてきて、
ぐっとくるわけです。



つまり、
何がいいたいかっていうと、



どんなつまらないものでも伏線になり得て、
回収されたときに大きな意味をもたらす


ってことです。



だらだら過ごす日も、
酒におぼれる日も、
取り返しのつかない失敗をした日も、
意味のあるものなのか、
価値のあるものなのか、
不安になるときがあります。


でも。
その出来事の意味や価値を知るのは、
そのときじゃない。


いつか、
回収されるときが来る。

その意味や価値を理解できる日が
きっとくる。



いつか伏線が回収される日は訪れるんだから、
そういう風に考えると、
この世に失敗なんて存在しないし、
意味のないことも
役に立たないことも存在しないわけです。


伏線が、
全てのものに、出来事に価値を与えるのです。

だから、僕は伏線が大好きなんです。




話を『漂着者』に戻しますが、
最終話の結末に賛否両論はあるけど、
シーズン2があるのなら、それでいいじゃないですか。
シーズン1の謎や出来事が伏線になって、
それが回収される瞬間に立ち会えるんですから。
そのときを待ちましょうよ(笑)


ということで今回は、
ドラマ『漂着者』から考える
「僕が伏線が大好き理由」
というテーマで話していきました。



☆お知らせ


最後にお知らせします。


今僕が書いている
『メッセージ』という小説についてです。

成人式の日の夜、歩道橋から転落した青年が、
死の間際、「110」というダイイングメッセージを遺しました。
あったかい結末が待っている短編ミステリーとなっています。


以前から共同制作という形で、
いろんな人の意見を聞きながら
創作していました。

興味を持たれた方は、是非、下の記事をご覧になってください。


ということで最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
横山黎でした。

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