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小説の共同制作が盛り上がってきた。

――他者から意見されて作者が「悩む」ってことは、その作品はまだ追求の価値があるということです。自分が納得していれば、その意見に向き合わなければいいわけですから、悩む必要はありません。


【#201】20220117


人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。


今回は「共同制作が盛り上がってきた」というテーマで話していこうと思います。



☆共同制作が盛り上がってきた


僕は今、新しい『桃太郎』をnoteで共同制作しようという企画を進めています。「勧善懲悪」よりも「共生」をテーマにした方が良いよねという考えのもと、みなさんから頂いたコメントを参考にしながら、創作しています。


先日、ストーリーを共有して、様々な意見をいただきました。意見や感想や疑問を、言葉にして伝えて下さるので、本当に助かっています。


そのおかげで、自分の書いた作品の「脆い部分」を知ることができるし、じゃあ解決するためにはどうすればいいのかを考えるきっかけになるし、反論できる箇所は自分のこだわりだと再認識することができます。



☆コメントとどう向き合うのか


コメントをくださった方は、とても優しい方ばかりです。桃太郎を共同制作する企画を知って参加してくれた人もいるし、それより前から応援してくださる人もいます。


少なからず僕の作品や、この企画に信頼を置いてくれているからコメントしてくれるんだと思いますが、だからといって僕に迎合するようなコメントはしません。


自分はこう思う。

そこは違うと思う。


そんな風にして、素直な感想を言ってくれます。だから、僕は良い意味で悩めるのです。


他者から意見されて作者が「悩む」ってことは、その作品はまだ追求の価値があるということです。自分が納得していれば、その意見に向き合わなければいいわけですから、悩む必要はありません。


まだまだ伸びしろばかり。

伸びしろしかありません。


☆ちゃんと詰めていく。


ということで、最後に、みなさんから頂いた意見をもとに、今僕が抱えている課題を並べておきます。なんとなく答えを持っているものもあるし、まだ何も考えられていないものもあります。しかし、ここに並べるということは、ちゃんと向き合っていくということです。


もし、何か意見があれば、コメントよろしくお願いします。

1,人間の醜さをもっと描くべきか。肯定的にとらえるなら、「そうした方が和解の深みが出る」「より啓蒙的になる」。否定的にとらえるなら、「『桃太郎』だけれど子ども向けからは離れる」が挙げられます。これについてはどっちの意見にも頷けます。できることなら和解に深みを出したいし、子ども向けであってほしい欲もあるっていう(笑)ちゃんと再考します。
2,世界観をどうするか。これはちゃんと向き合って、確立したいと考えました。そこを固めて共有しないと、読む人によって見るべき方向が変わってしまう気がするので。
3,大蛇がいなくなった理由を書くべきか。これはちゃんと書きます。自分の中で答えは出ているのでどこかのタイミングで挿入します。隠す必要もないので、答えを言ってしまうと、「子どもを守りたかったから」です。つまり、桃太郎とキコがいた場所は大蛇の住処で、子どもと一緒に住んでいるんですね。子どもを守るために、母親が「敵」を追い払ったという真相です。親子の絆を示すだけでなく、桃太郎やキコのような「子どもの尊さ」を示すことにもなりますし、また、悪者だと思っていたけど、ただ子どもを守りたかっただけということも示せますし、大蛇のエピソードはどこかに入れたいなあと思っています。
4,作品の長さをどうするか。今のところ「ちょうどいい」という意見がありました。僕も、これが限界かなと思います。これ以上長いものにはしたくないかなって感じです。
5,ターゲットをどうするのか。大人向けにするのか、子どもも読めるものにするのか。やっぱり僕は全年齢を対象にしたいなあと思っているので、万人受けするようなものを作っていきたいですね。しかし、1の「醜さ」を完全に排除するのは違うかなあって思ったり、、(笑)「あ、それ!」と思ったのが、「この作品の読解の加減は、『星の王子さま』くらいではないでしょうか。」というコメント。それが意外としっくり来ていて、『星の王子さま』って、さすがに幼稚園児にはちょっと難しいけど、小学生なら読めるって感じですよね。1,2年生はちょっと難しいかもだけど、小学生以上なら楽しめる作品にしたかなって思いました。
6,「地面が揺れた」とありますが、ただの地震のことで、そのくだりはいいるのかどうか? 地震が起こったから、津波が起こって、桃太郎たちは飲み込まれたんですね。あと、キジは地震の前に高らかに鳴くらしいので、そことつなげたら面白いなあと思って地震のくだりを入れてみました。蛇足といえば蛇足かもしれません(笑)
7,和解のきっかけをどうするか。今は「夜明け」にしていますが、特別深い理由はありません。今まで対立していた者同士が和解するとなると、下手に桃太郎の説得だけで終わらせるよりも、圧倒的な何かを共に経験する方がいいかなと思い、「夜明け」を選びました。比喩的な意味もあるじゃないですか。新しい時代の夜明け、みたいな。それにもかかっているし、ただ単に僕が「夜明け」が好きだからってこともあります。
8,鬼と人間の歴史をどうするか。ここもちゃんと向き合わなきゃなあと思っています。必要になって思いつくままに書き連ねていった感じなので、ちゃんと詰めていきます。「たしかに!」と思ったのが、せっかく「鬼」なんだから、「鬼」だからこその迫害の理由を考えられたらなと思います。



時間はないのに、課題は山積みです。

今日は夕方から夜まで時間があるので、じっくり考えていきます。できたら、第一稿……いやもはや第二稿を共有したいなあと思います。

これからも何卒よろしくお願いします!

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

横山黎でした。




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