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僕の人生は、コンテンツになる。

ーー特別面白い人生を送ろうと思って生きてきたわけではなく、ただ自分の信じる道を歩いていただけなんですが、それを表現したら、誰かを感動させるコンテンツに成り得る。なんとなくそれに気付いてからは、意識的に自分の人生と物語を密接につなげて考えるようになりました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「僕の人生は、コンテンツになる」というテーマで話していこうと思います。

毎月最終日は僕の個人的な過去のことについてつらつらと物語っているのですが、今月もその日がやって参りました。

本当に需要一切抜きの記事ですので、ご容赦ください。


◆横山君の人生って面白いね


昨日、大学のある文学の授業でやる研究発表の打ち合わせがありました。とはいえ、2人でやるものなので、僕ともう一人の女の子。学校のラウンジの片隅で落ち合いました。

研究対象は芥川龍之介の『藪の中』。「真相は藪の中」という今にも残る表現の元となったことや、黒澤明監督の映画『羅生門』の物語であることでよく知られている作品です。

ある殺人事件について関係者が語っていく形をとっており、全員の話した内容をふまえると、事件の真実が分からなくなるという物語。全員が全員、嘘を言っているようには思えず、まさに、真相は藪の中というわけです。

その物語について研究していくわけですが、パートナーの子が『今昔物語』の女性と、『藪の中』の女性(真砂)を比較していくと聞きました。この作品に限らずですが、芥川の作品には古典を原作とした物語が少なくないのです。『藪の中』は今昔物語の『妻を具して丹波国に行く男、大江山において縛らるること』という話が下地になっているとされています。

僕はまた別の角度から研究を進めるのですが、パートナーの子と『藪の中』の女性について検討を始めました。いろいろ話し合ったんですが、僕が出した結論は「女性って分からないなあ」という取るに足らないものでした。

話の流れから、「女性って分からない」エピソードを休憩がてら話題に振ったんですよ。自然と僕は自分の恋路を語り出したわけですが、それに対してその子が一言。


「横山君の人生って、面白いね」


◆物語のきっかけは人生


いつからだったかは分かりませんが、自分の人生を物語のように捉えるようになりました。小説や詩を書いていたからそういう思想になったともいえるのですが、とにかく僕は、「物語」と「人生」と重ねて考えるようになったんですよね。


つまり、

物語を書くように人生を生きていきたいし、

その人生を、物語にしていきたい。


そう願うようになったということです。



高校1年のときのこと。

初めて「明日、学校行きたくない」と思った日があったんですよね。僕は学校とか先生が好きだったから、それまで一度も学校行きたくないと思った日はなかったんですが、その日は違いました。

詳しいことは割愛しますが、後日、その原因となる合宿での出来事や、友人や恋人との関わりをそのまま描いた小説を書いたんです。タイトルはそのまま『僕が初めて、明日学校に行きたくないと思った日』


それを所属していた文芸部の部誌に掲載するという破天荒なことをしました(笑)「学校行きたくない」って話をさらすという……。

現実のことをそのまま描いているから結構えぐい内容だし、なんなら一歩間違えば誹謗中傷にまで行くかもしれない内容でもあったので、内心ひやひやしていたんですが、お咎めをくらうことはありませんでした。


むしろその逆で。

数日後、友達伝いに聞いた話なんですが、ある後輩の子(顔も知らない)が僕のその作品を読んで、「涙が出るほど感動した」らしいんです。すごくないですか? 「学校行きたくない!」と叫んで、人の心を動かすって(笑)

冗談はさておき、僕はそのとき思ったのです。

僕の人生は、コンテンツになる。


◆人生にヒントをもらいながら


特別面白い人生を送ろうと思って生きてきたわけではなく、ただ自分の信じる道を歩いていただけなんですが、それを表現したら、誰かを感動させるコンテンツに成り得る。

なんとなくそれに気付いてからは、意識的に自分の人生と物語を密接につなげて考えるようになりました。


1番強く意識したのは、この1年かもしれません。

つまり、僕の20歳の年。


20年という節目に、何か記念になることをやりたいと思い、いろんな形で、家族に感謝を伝えるこにしました。手紙を通して、オリジナル曲を通して、「ありがとう」を伝えたのです。

今年の1月に迎えた成人式では、久しぶりに旧友と再会し、思い出話に浸ったり、それぞれの今を確かめ合ったり、楽しいひとときを過ごしました。朝までカラオケで呑んでいたっけ。



そして今、僕は、20歳が終わる前までに、20歳の物語を出版しようと考えています。家族に感謝を伝えたこと、成人式でのこと、この1年のあらゆる要素を一つの作品にして、出版しようと考えているのです。


タイトルは『メッセージ』


以前、noteで共有したので、気になる方は覗いてみてください。今は出版に向けて再創作しているんですが、結構がらっと変わっています。

たとえば、成人式とその後の同窓会に参加したので、その体験を作品に取り込もうと思い、以前の『メッセージ』にはなかった同窓会のシーンが色濃く描かれます。そこでのやりとりは、僕が実際に同窓会で体験したものも含みます。

僕の人生から始まった物語は、僕の人生にヒントをもらって、さらなる物語へと進化を果たそうとしているのです。

とりあえず、完成目指してがんばります。


もっと面白いと思われるために、

もっと人の心を動かすために、

「人生は物語」というモットーの通り、

僕は僕の人生を物語っていきます。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

【#335】20220531 横山黎


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