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フリーランスデザイナー千葉はなさんの自分らしく働くコツ

「好きを仕事にしているあの人の物語」をテーマにインタビュー記事を投稿する「one's story」

4回目となる今回は、私の友人で、フリーランスデザイナーとして活躍する、千葉はなさんにオンラインインタビューを行いました🎙

航空会社でのCA職、旅行会社での総務事務職を経て、フリーランスデザイナーとして活躍されているはなさん。会社員とフリーランスの違いなど、自分らしく働くために工夫されていることをお聞きします。

プロフィール
千葉はな
大学卒業後、新卒で航空会社に就職し、キャビンアテンダント職を経験。その後、大手旅行会社に総務事務職として転職。会社員のかたわら副業でデザイナーの仕事を始める。2019年よりフリーランスデザイナーとして活動。

幅広いキャリアを経て歩むデザイナーの道

——簡単な自己紹介と、現在のお仕事内容を教えてください。

千葉はなです。フリーランスでデザイナーをしています。

業務内容はデザインが中心ですが、企業のSNS担当としてTwitter・Instagram・LINEの運用もしています。同時に7〜8個のプロジェクトや企業に所属し、その時々のご依頼に合わせてスケジュールを組み、制作を行うイメージです。

他にも商品企画など、DtoCのデザインも行っています。ホームページのデザインにとどまらず、チラシ・パンフレット・ロゴ・ラベルといった商品に関わるデザインにも携わっています。

——はなさんのこれまでの経歴を教えてください。

大学卒業後は航空会社に入社し、CAとして3年半勤めました。その後体調を崩したことをきっかけに、大手旅行会社の総務事務職へと転職。CA職での昼夜逆転の生活を正したい、ストレスを減らしたいという思いでした。

旅行会社での事務職は規則正しくゆるやかな仕事だったので、心も少しずつ回復していきました。そんなとき「このままでいいのかな…」という想いが湧き、新しいチャレンジをすることに。

子どもの頃から好きだったデザインを仕事にしたいと奮起し、勉強をはじめて、副業からフリーランスへと転向しました。

——新卒で航空会社を選ばれたのはなぜですか?

東日本大震災を目の当たりにし、いろいろと考えることがありました。日本と海外をつなぐ仕事がしたいと思い、就職活動では航空会社や貿易・物流の会社などの面接を受けていました。

しかし、心のどこかで自分のための就職というより、周りのためという思いが強くありました。親や親戚が知ってる会社に入らないと認めてもらえないみたいな呪縛があって。勝手にプレッシャーを感じて、日系大手航空会社という誰もが知っている会社を選びました。

——2社目の旅行会社ではどのようなお仕事を経験されましたか?

オリンピックラグビーワールドカップなど、大型スポーツイベントに関わる部署で総務事務や秘書業務を行っていました。具体的には、出張手配やメンバーの勤怠管理、経費精算、資料作成など、部内のなんでも屋さんのイメージです。

パソコンを使った仕事や電話の受け答え、メールのやりとりなど、一般的な会社の常識が分からないことがCA時代の悩みでした。ビジネスマナーをきちんと身につけたいと思っていたので、貴重な経験ができました。

——これまでの経験が今のお仕事に活きているなと感じる瞬間はありますか?

航空会社での接客スキルやリスクを回避する力何か起きても臨機応変に対応できる能力みたいなものは、事務職のときも現在もとても役に立っていると感じます。CA時代にやっていたことが今の仕事にも活きているので、バラバラのキャリアですが繋がっているなと思います。

デザイナーとしてのなりたい自分

——異業種からの転職ですが、もともとデザインに興味があったのですか?

子どもの頃からデザインが好きで、独学でHTMLを書いてホームページを作ったり、ブログのカスタマイズをしたりしていました。その頃はWebデザインは趣味の範囲だと思っていて、仕事にするという発想はなかったですね。

大学受験でもデザインの学部を受けたのですが、落ちてしまって。一度は諦めましたが、子どもの頃からデザインというものに憧れはあったのだと思います。

——はなさんが社内デザイナーではなく、フリーランスのデザイナーを目指された理由を教えてください。

なりゆきでフリーランスになった部分が大きいです。

デザイナーを目指しはじめた頃は、転職活動をしていました。会社員として働きながら、1年ほど副業でデザインをして実績を積んでいたので、何社か面接を受けに行ったのですが、ことごとく不採用でした。

そんなとき、ひとりの面接官が「あなたのやりたいことはこの会社にない」とはっきり言ってくれたんです。「この年齢で新しいことをやるなら何かひとつ特化していないと遅いよ」とか結構正直に言われて悔しくて。でも「あなたは何がやりたいの?」と深掘りされたときに、「これもやりたい、あれもやりたい」とひとつに絞ることができませんでした。

逆にやりたくないことを考えると「会社での目標面談」がどうしてもいやで。そこで私には社内デザイナーは向いていないのかもと気付きがありました。この先やりたいこと、やりたくないことを徹底的に洗い出したのが、「自分らしく働く」を考えるきっかけになったと思います。

なかなか転職先が決まらない中、デザインができてSNSを担当できる人を業務委託で探していると知り合いから声がかかったんです。これなら固定給ももらえて複業で違うことも自由にできると思い、「じゃあ、フリーランスになろう」と決めましたね。

——ご自身が目指す理想のデザイナー像について教えてください。

まずは、「あなただからお願いしたい」と指名されるデザイナーになることです。自分の好きなこと・得意なことでクライアントの力になれるよう、引き続き勉強とスキル研磨を続けます。応援したい人やサービスがもっと拡大・繁栄していくお手伝いをすること、お願いしてよかったと言ってもらえること。それがやりがいであり、目標です。

もうひとつは、この2年間がむしゃらに働いてきたので、これからは自分の心地よいペースで働くことにも注力していきたいです。無理に働きすぎず、プライベートも充実させていきたいですね。

フリーランスは自分らしく生きるための手段

——会社員とフリーランスの違いをどう感じられていますか?

私にとってはフリーランスという働き方はとても合っていると感じます。自分のやりたいことに向かって、自分自身で責任を取って頑張る。その働き方が私には向いていました。

でも一概にフリーランスがいいとは思っていないし、「フリーランスになろう」といった発信をするつもりもないです。働きやすい環境は人それぞれだと思うので。

会社員とフリーランスをどちらも経験して、やっぱり会社員の方がいいことももちろんあります。有給が取れるとか、福利厚生があるとか、教育がしっかりしているとか。お金や安定といった面でも、会社員の方が絶対にいい部分はありますよね。

——フリーランスという働き方についてはどうお考えですか?

働き方の選択肢が増えた分、フリーランスになることが目的になってしまっている人もいるのかなと思います。でも実際フリーランスは手段でしかない

なぜフリーランスになりたいのか、「フリーランスはかっこいい」みたいなファッション的な要素になっていないか。そういうところには気をつけたいですね。

——最後に、読者へメッセージをお願いします。

人生において、頑張りたいフェーズって誰しもあると思うんです。ここは力入れたいとか、自分を変えたい・変わりたいとか。そういうときに周りから「頑張りすぎなくていいよ」とか「無理しなくていいよ」みたいな言葉をかけられることもあると思います。

一見優しい言葉に聞こえるけど、本人が頑張りたいと思っているときには、その言葉がブレーキにもなりえるんですよね。もちろん無理をしないに越したことはないのですが、頑張りたいと思うときに、自分とフェーズの違う人からの「頑張らないで」という言葉はあまり気にしないでほしいと思います。

同じくらい頑張りたいと思っている人たちと切磋琢磨しあって頑張った方が、成長できると思います。

貴重なお話をありがとうございました。今後のご活躍を応援しています!

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