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用語の整理|治療用義肢、義肢リハビリテーション
治療用義肢障がいの原因となる疾病発生から症状固定までを一連の過程とすると、 症状固定までの間に医療保険制度または労災保険制度の下、医師が処方できる義肢を治療用義肢と呼ぶ。
仮義足(訓練用仮義足)ではなく治療用義足
仮義手(訓練用仮義手)ではなく治療用義手
義肢リハビリテーション義肢(義足・義手)を提供するために必要な医学的管理、理学療法、作業療法、看護、社会福祉サポート等をすべて含めた概念を義
糖尿病下肢切断で松葉杖を使わない方がいい理由(義足を装着していない時の話)
糖尿病の影響で非切断側の足に神経障害をきたしているため、
・バランス感覚が悪くなっており、片足と松葉杖では転倒のリスクが高い
・神経障害による感覚の鈍さと糖尿病足変形のせいで足潰瘍ができやすい
からです。
こちらのポストをご参照ください。
下腿義足の大腿コルセット
下腿切断の断端でどうしても痛くてソケットが履けないという場合がありまます。
そのような時の次の一手として、大腿コルセットを使って大腿部で体重を支持するという方法があります。
この方の場合は左の断端は問題ありませんでしたが、右の断端が皮膚は問題ないのになぜか痛いという状況でした。元々は右もカフベルト懸垂でした。
仕方がないので右だけカフベルト懸垂をやめて大腿コルセットにした次第です。
不思議
下肢切断術後のソフトドレッシング(弾性包帯またはスタンプシュリンカー)
以前も同様のポストをしたことがありましたが、浸透するまで繰り返し伝えていこうと思っております。
巻き方に注意点があります。上のイラスト通りに巻くのではなく以下のように巻くことをお勧めします。
下腿切断の場合、膝の上までは巻かない方がいいです。膝の動きを制限してしまって拘縮の原因になるからです。
スタンプシュリンカーは装着が簡単で外れにくく、圧迫に関しても80点は目指せるので有用なアイテムです
切断術後の義足はリハビリ病院での作製を
切断術後の義足はいつ作るのが適切かという話です。急性期病院ではなく、回復期のリハビリ病院で作っていただけますようお願いいたします。
理由を以下に述べました。
急性期で義足を作ってすぐにリハ病院に転院すると、その義足のソケットはリハ病院にいる間にすぐに合わなくなり使えなくなります。断端が成熟する(小さくなる)ためです。
また、患者さんに適したパーツ(膝継手など)も本格的なリハビリが始まらないと
糖尿病下肢切断者は義足非装着時の移動手段をどうすべきか?
下肢切断者は基本義足を装着しますが、義足を脱いで移動する場合もあります。
そのような時にはどのような移動手段にすべきか。
糖尿病の下肢切断者の場合、そうでない方に比べて気をつけなければいけないことがあります。
糖尿病とそれに伴う神経障害があることを十分考慮しなくてはなりません。
その上で義足を装着しない時の安全な移動手段を決める必要があるのです。
高齢者の義足リハビリテーション
高齢者の義足リハは若者のそれとはだいぶ違います。
高齢者に適した義足とはどんなものなのか。
高齢者の義足リハではどのようなリハビリをしなければいけないのか。
こちらの特集記事に詳細が記載されています。
義足リハに適した平行棒
綺麗に歩くためのリハビリを行う上で平行棒は重要なアイテムです。
段差がある平行棒内で歩行訓練していると、つまずくのが嫌なため、知らず知らずの間に義足を短く設定してしまいます。
義足が短いと、最終的に平行棒外を歩いた時に義足側に傾いた歩き方になりやすいです。後から修正するのは結構難しいです。
ローテーションプラスティ(膝回転形成術)用義足でサッカー
すばらしいチャンピオンケース。
ローテーションプラスティの欠点はその見た目ですが、ここまで機能がいいと大腿切断との差は歴然なので、こちらの術式が今も行われていることに納得できるかと思います。
ただし誰でもここまでの結果が得られるとは限りませんのでご注意を。