見出し画像

切断術後の義足はリハビリ病院での作製を

切断術後の義足はいつ作るのが適切かという話です。急性期病院ではなく、回復期のリハビリ病院で作っていただけますようお願いいたします。

理由を以下に述べました。

急性期で義足を作ってすぐにリハ病院に転院すると、その義足のソケットはリハ病院にいる間にすぐに合わなくなり使えなくなります。断端が成熟する(小さくなる)ためです。

また、患者さんに適したパーツ(膝継手など)も本格的なリハビリが始まらないと決められません。そのため転院先のリハ病院で作った方がよいというわけです。

治療用義足(仮義足)ができあがる理想的な過程について述べました。

義足を急性期病院で作ってしまうという問題は、急性期病院だけでなく、患者さんの受け入れ側である回復期リハビリテーション病院の方にもあるかもしれません。

ちなみに、入院リハの方が望ましい理由を整理すると、

  • 断端の成熟がどんどん進む時期はまめに義足の調整が必要

  • 断端が痩せてきた時の対応(断端袋で)や断端の皮膚ケア(保湿や汗をかいた時の対応)、ライナーの扱い方を繰り返し患者さんに教育する

  • 義足を安全に履きこなすためにはそれなりの筋力強化の時期が必要

となります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?