マスク頭痛解消法とマスクのリスク
こんにちは!理学療法士の「あらい」です。
最近マスクつける頻度増えましたよね。予防とは言えずーっと着けていると、頭痛や肩こり、ひどい人だと眩暈が出る…なんて人もいるんじゃないでしょうか?今日はそんな人に向けた動画の解説を行っていきます。
マスクで頭痛?なんで⁇
原因は2つ、1つはマスクのヒモで耳周囲の筋肉・毛細血管が循環不良を起こすことによる頭痛です。もう1つは、マスクを長時間着用することによって無意識のうちに歯を食いしばってしまうのが原因です。長時間歯を食いしばると、こめかみあたりにある側頭筋の緊張状態が続き、この場合も循環不良を起こすためです。
マスク頭痛の正体は各所循環不良による、阻血状態が原因だったのです!
もともと顔面に存在する表情筋は”皮筋”と呼ばれ、表皮に近いとても密接で細い筋肉です。そのため顔の表面を覆っている表皮の影響を受けやすく、ヒモや薄い布が当たっているだけでも、循環不良を引き起こしやすいのです。しかし逆を返せば、表皮を動かすだけで筋肉にまで大きな影響を与えられるということです。
耳と一緒に耳の周りの皮膚を滑らせる!
①耳を真上に引っ張る:顎の方の皮膚まで動く感じがあるとより効果的です。②横に引っ張る:耳の後ろから首の方まで伸びているといいですね。③耳たぶを下に引っ張る:耳全体が下に下がる感じ。④耳を付け根からもって回す:耳の周囲全体的に皮膚が滑っている感じがあればばっちりです!各1分くらいで行ってみてください、皮膚を介して”側頭筋””咬筋”にも影響を及ぼせます!これらの筋肉が皮膚の動きにより柔らかくなれば、循環も改善し阻血から解放され頭痛状態も解消されるといったものです。ちょっとした仕事の合間にやるのもいいかもしれません。
予防目的のマスクが自己免疫力低下を招く恐れがある!?
噛みしめ筋の代表格”咬筋”読んで字のごとく噛むときに収縮する筋肉で、こいつが常に頑張っているとリンパ液の循環不良、唾液の分泌量低下を招く恐れがあります。詳しくみていきましょう。咬筋は耳の横から顎のくぼみまで付いている割と大きい筋肉です。側頭筋同様顎を動かすと、収縮が分かりやすいので触ってみてください。過活用により筋肉が硬くなると、咬筋のすぐ後ろにある、唾液腺の中でも最大な”耳下腺”の働きが悪くなり、唾液の分泌量が落ちます。唾液中には外からの細菌やウイルスをバリアしてくれる”免疫グロブリン”という物質が含まれており、分泌量の低下はバリアの低下に繋がります。また咬筋の近くには多くのリンパ節が点在しており、硬い状態が続くことでリンパ液の滞留が生じ免疫機能にも影響してしまうのです。マスク常時着用にはリスクも隠れているのです。
意外にもマスクの常時着用には”頭痛・自己免疫機能低下”リスクが隠れています。マスクだけの予防効果に過信せず、自己免疫を高めるのも予防には重要と言えますね。頭痛対策と併せて行い、大変な時期を共に乗り越えられたらと思います。
皆様の健康を祈っております あらい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?