Reha Papers

Reha Papersとは、リハビリ従事者のためのリハビリ知見発信サイト。京都橘大学主…

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Reha Papersとは、リハビリ従事者のためのリハビリ知見発信サイト。京都橘大学主催「学まちチャレンジ!プロジェクト」で採択。Reha Papers公式noteでは、記事の更新情報やリハビリに関する情報を発信。https://rehapapers.com/

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改めまして。私たち、こういう者です。

2人で開設したコンテンツですが、 京都橘大学の後援を受けて、新たなコンテンツとして9月より再始動します! Reha Papersとは Reha Papersとは、京都橘大学地域連携センターが主催する「学まちチャレンジ!プロジェクト」※で採択を受けたプロジェクトに変わります。 臨床での勤務と並行して京都橘大学健康科学研究科で学ぶセラピストが発足・運営する、リハビリの知見発信サイトなんです。 海外の最先端のリハビリ情報を中心に掲載し、京都市内をはじめ日本国内のリハビリの質

    • 膝痛への運動効果はいつまで続くの!?

      少し前の2019年9月に公開となったレビュー論文ですが、勉強になったのでまとめてみました。 変形性膝関節症(OA)は高齢者に影響を及ぼす一般的な関節状態であり、世界中で約10~20%が膝の痛みを経験しているとの報告があります。 OAを管理するための国際的なガイドラインは、非薬理学的療法として運動をお勧めしています。 OAにおける運動療法後の痛みや身体機能の改善は多数のメタ分析によって証明されています。 しかし、まだいくつかのハッキリしていないポイントがあります。 そ

      • 脳卒中患者の離床は、何に効果的なのか確認してみませんか?

        今回のレビュー論文は、2021年11月12日に公開になったものです。 どの施設も脳卒中患者さんに早期離床を進めていると思いますが、 早期離床が何に効果的なのかを知って介入できていますか。 逆に、デメリットに関しては? 目次 ・はじめに:リハビリでの早期離床について ・結果:リハビリでの離床目的はココ!  ・有害事象率  ・障害率  ・臥床関連合併症  ・入院  ・日常生活能力 ・まとめ ・本研究のリハビリ応用方法

        • なぜコロナ患者さんに運動が必要なのか!?

          オミクロン株は感染力が強く、ピークアウトはまだまだでしょうか。 しかし、軽症者が多く、無事回復される方がほとんどですよね。 今回のレビュー論文の目的は、ポストコロナ患者さんのための適切なリハビリテーションと運動がもたらす体の中の変化を示しています。 目次 ・運動はコロナ患者の生活の質を改善するのに役立つ ・運動は肺機能を直接改善するかもしれない ・運動は、腸内細菌叢を調節することにより、コロナ患者の消化器症状を改  善する ・まとめ ・本文献のリハビリ応用方法

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        改めまして。私たち、こういう者です。

          コロナは風邪ではない理由とリハビリで診るポイント!

          コロナ感染者のピークアウトが見えない中、ほとんどが軽症者です。 「みんな軽症やし、大丈夫でしょ?」 感染の仕方が分かると、そうは言えないです。 今回は、2021年12月に公開された論文から、コロナが軽症だから大丈夫と安心できない理由とそこからリハビリで診るポイントを提案しました。 目次 ・はじめに:風邪には後遺症はない ・コロナが風邪と違うポイント  ・呼吸器系におけるコロナ感染  ・心血管系におけるコロナ感染  ・中枢神経系におけるコロナ感染  ・腎臓におけるコロナ

          コロナは風邪ではない理由とリハビリで診るポイント!

          警告!コロナ後のスポーツ復帰には注意が必要なんです!

          年代に問わず、日頃から運動・スポーツをしている方は多いはず。 ただ、今はコロナにかかる方も多く、コロナ感染後の早い段階で運動を開始することは重要ですが、 同時に運動への安全な復帰を確実にするために注意を払うことも重要です。 特に、趣味やアスリートのためのリハビリテーションの運動には、リハビリ専門職としてより正確なアドバイスができることが必要とされます。 肺や心臓に損傷がある方は、すぐに運動復帰せず、上記で紹介したように運動強度と期間に注意して復帰を目指しましょう!

          警告!コロナ後のスポーツ復帰には注意が必要なんです!

          どうすれば少年野球選手の投球障害を減らせるか?

          野球は日本ではメジャーなスポーツの一つで、競技人口も多いです。 また、競技する年代も様々で、近年では男女関係なく子供から高齢者まで幅広く行われています。 野球はその競技特性から投球動作が必要となりますが、多くの年代、幅広い競技レベルにおいて投球障害が問題となっていることがあります。 場合によっては、投球障害が原因で野球ができなくなることもあります。 目次 ・はじめに:投球障害について ・論文内容:投球障害の原因って? ・リハビリ活用方法:予防につなげるためには、、、

          どうすれば少年野球選手の投球障害を減らせるか?

          驚くべきコロナ後の関節炎!押さえるべきポイントを解説!

          コロナウイルスは、肺、神経、心血管、皮膚など多種多様な合併症につながることが知られてきています。 これらの合併症がどのように進行するのか、また可逆的であるかどうかはまだ明らかではありません。 今回ご紹介する論文では、コロナ後に反応性関節炎(ReA)を発症した患者の症例を提示するとともに、 文献の包括的なレビューを行い、コロナ関連のReA症例を収集し、この患者群の一般的な特徴を記述されていました。 目次 ・はじめに:コロナ後の膝関節炎の症例  ・目的:21件のレビュー

          驚くべきコロナ後の関節炎!押さえるべきポイントを解説!

          あのポケモンGOが運動機能・認知機能にもたらす影響とは!?

          「ゲームばかりやったらバカになる!」 「ゲームはやめて、外で遊びなさい!」 あなたは子供の頃に、そんなことを親から言われたことはありませんか? 今回ご紹介するのは、そんなゲームに関する論文です。 あの大ヒットしたスマホゲーム「ポケモンGO」が身体機能・認知機能にどんな影響をもたらすか!? さてさて、いったいどんな結果がでるのでしょうか? かつてポケモンマスターを目指したあなたに届ける今回の記事、是非ご一読ください! 目次 ・はじめに:ゲームのいま、むかし ・ポケモ

          あのポケモンGOが運動機能・認知機能にもたらす影響とは!?

          自宅療養で回復したコロナ患者さんのリハビリで診るべき5つのポイント!

          本邦はコロナの第6波で、感染者が爆増していますよね。 第6波、何が大変って短期間で感染者と濃厚接触者が増えて、仕事にもかなり影響がでていることでしょうか。 ただ、コロナ患者さんに焦点を当てると、重症者の割合は格段に少なく、自宅療養で回復する方が多いと思います。 じゃあ大丈夫かって言うと、そうでもないみたいなんです。 2022年1月12日に権威ある雑誌の1つであるJAMAから、 カナダにおいて自宅療養でコロナから復帰後、身体機能や移動能力への影響を示した論文が発表され

          自宅療養で回復したコロナ患者さんのリハビリで診るべき5つのポイント!

          やっぱりそうだった!?股関節を治せば腰痛が治る、臨床的疑問の答えがここに!

          症候性股関節変性症の患者さんの2人に1人が腰痛(LBP)に苦しんでいると言われています。 Hip-lumber syndrome(Hipは股関節、lumberは腰)という言葉があるように、股関節と腰椎は密接に関わっていることは皆さんもご存知だと思います。 私が働く臨床現場でも、変形性股関節症の方の腰痛や脊柱疾患の方の股関節可動域制限および股関節痛を経験することがしばしばあります。 今回紹介する中国の論文1)は、人工股関節全置換術(THA)を施行された股関節疾患および腰椎

          やっぱりそうだった!?股関節を治せば腰痛が治る、臨床的疑問の答えがここに!

          リハビリでチェック!コロナ患者さんが良くなるのか、悪くなるのか知りたくはないですか?

          今年一発目は、2021年4月1日に出たイタリアからの論文です。 クリスマス、お正月が過ぎ、日本でも、コロナ患者さんがじわじわ増える中、先手先手で医療介入するための有益な情報かと思います。 また、コロナ患者さんにリハビリを行う中で日々の変化を評価する我々リハビリ職種にとって他職種と共通言語となりえる評価ツールだと思いました! 目次 ・論文内容 ・ROX indexとは ・ARDSとは ・コロナ患者さんへのROX indexのリハビリ活用方法 ・ROX indexとCT画像

          リハビリでチェック!コロナ患者さんが良くなるのか、悪くなるのか知りたくはないですか?

          今だからこそ、コロナ患者へのリハビリテーションを再確認!いつから、どれくらい動いてもらったら良くなるかを解説!

          オミクロン株が脅威なのかは分かりませんが、これから2カ月をかけて市中感染が広がると政府も専門家も打ち出してします。 医療従事者として落ち着いている今できることはいっぱいありますよね。 その1つが知識の整理です。 今回は、少し前ですが2021年3月14日にでたブラジルからのレビュー論文です。 基準を満たした多くの論文をまとめて、運動時期や運動負荷を重症度に合わせて、具体的に示しています。 今のうちにこれを読んで準備です! 目次 ・文献内容 ・成人のWHO分類とコロナ

          今だからこそ、コロナ患者へのリハビリテーションを再確認!いつから、どれくらい動いてもらったら良くなるかを解説!

          ビタミンDはCOPD患者の増悪回数に関連している?

          ビタミンDってなんだっけ?って方も大丈夫。 ビタミンDについて、少し復習しておきたいと思います。 ビタミンは、身体の発育や活動を正常化する機能をもち、非常に微量でその作用を発揮する栄養素である。(高松薫: 運動生理学・栄養学[第3版], 建帛社(2010)) 今回は、そんなビタミンDとCOPDの関連性についての論文です。 インドネシアの安定したCOPD患者を対象に検証された研究になります。 ビタミンDレベルと1秒量、増悪回数、健康関連QOLと関連性があるのか検証され

          ビタミンDはCOPD患者の増悪回数に関連している?

          あなたは、とろみ付き食品を永久に食べ続けられるか? ~アメリカで行われた壮大な挑戦~

          突然ですが、あなたは嚥下障害の患者に対して出す食事といえば、どんなものを想像しますか? 噛む必要がなくて、喉の通りが良い物で、、、そう、とろみがついてて、、、、 そんな感じで、たいていの方が思い浮かべるのは流動食的なイメージではないでしょうか。 医療関係者なら「ペースト食」なんて、具体的な名称も出てきそうですね。 今回ご紹介するのは、そんな「ペースト食」に関する論文です。 非常に面白い切り口の論文ですので、お見逃しなく!! 目次 ・はじめに;嚥下食としてのペースト

          あなたは、とろみ付き食品を永久に食べ続けられるか? ~アメリカで行われた壮大な挑戦~

          実現可能!?リモートで心臓リハビリテーション

          今回はイスラエルで行われた質問票をベースに作られた研究です。 意外にも、65歳以上の方が毎日携帯電話やインターネットを使用している割合が多かったです。 今後、どれだけリモートでの心臓リハビリテーションが普及するかは、技術リテラシーへの配慮以上に、 登録のしやすさや運動の継続しやすさ、 リモートリハビリの質の向上も求められるのではないかと考えます。 心臓リハビリを行っている方は、以下から一読して頂けると幸いです。 目次 ・はじめに ・心臓リハビリテーション ・デジタ

          実現可能!?リモートで心臓リハビリテーション