臨床1年目の方々へ 肩関節下垂位外旋制限-評価と解釈-
こんにちは桑原です
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今回は肩関節下垂位外旋制限を中心にまとめていきたいと思います。
この記事はこんな方におすすめです↓↓
この記事が何かヒントになればと思います。
それではスタートです💨
1)下垂位外旋可動域の制限因子
僕が臨床1年目の時は肩関節外旋可動域を評価するだけで介入に活かせていない状態でした。
ただ評価するだけではなく、当たり前ですがその評価を解釈しなければ、介入に繋がりません。
その為には土台として制限因子を理解する必要があります。
前提として「画像初見に問題が無い保存の症例」という設定で進めていきます。
結論から述べると下垂位外旋では前上方組織が制限因子になり易いです。
なので「前上方組織が制限因子となり易い」ということです。
では前上方に位置する組織は何か?
僕が思いつく限り以下の通りです↓
大体この様な組織が前上方に位置します。
※小胸筋は通常、烏口突起に付着しますが10〜40%程(文献によって異なる)は烏口突起を超えて関節包の方に広がっているとされているのでここも重要なポイントです。
これらを頭に入れておきましょう。
そしてこれらの組織に介入していくことになりますが、どこに問題があるか選択的に評価するtestは少ないので、介入後外旋可動域を評価してtry & errorを繰り返す形になるかと思います。
2)下垂位外旋可動域の意義と解釈
下垂位外旋の参考可動域は60°とされています。
そして最終域まで挙上するには35°の下垂位外旋可動域が必要と報告されています。
日常生活でも更衣動作で40°あれば困らないという報告もあります。
また、自動挙上角度の予測式として
という式もあります。
ええこの式は覚えなくて大丈夫です。
ポイントは自動挙上を導き出すための変数として下垂位外旋が持ちられていることです。
つまり下垂位外旋や2nd内旋の制限は屈曲可動域に影響を与える為、目安として重要になります。
3)下垂位外旋可動域制限(ケーススタディ)
例えばですが
下垂位外旋可動域は35°確保されていても自動挙上角度が120°だとします。
この際2nd内旋の制限があれば優先的に2nd内旋の制限因子に介入する必要があります。
自動挙上に影響を与える変数は下垂位外旋と2nd内旋で比較的2nd内旋の方が制限されているからです。
下垂位外旋が比較的確保されているという評価は次の評価(2nd内旋制限を疑い評価すること)を活かす評価となります。
少し脱線しますが
肩関節屈曲時には後下方へ骨頭が滑る視点からも、2nd内旋も後下方軟部組織が伸長するので、この視点からも1st外旋を除外した場合、2nd内旋を優先的に評価する根拠になるかと思います。
この記事のまとめ
以上になります。
この記事は文献の解釈を重ねて記した部分もありますのでご意見・ご指摘いただけると嬉しいです。
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