18切符で大阪から青森までいった話 Part1
旅のきっかけ
インターンに落ちまくった三回生の夏に、なにかをしたくて。ふと計画したのがこの18切符(途中でいろいろあり特急を使うことにもなるのですけど)で青森まで行くという旅です。
そもそも旅ってなんだろうか。ここでは簡単にしか触れないけれど、旅をすることは「誰かの日常に紛れること」だと思います。自分が何者でもなくたって、平然と動いている社会に居心地の良さを感じるんだと思います。何者でもない自分を肯定してくれるそんな時間を追い求めてこれからも旅をしたいなと。
1日目 大阪から藤沢市へ
大阪→浜松
1日目は大阪駅を出発し藤沢へと向かいました。出発点は大阪駅。6:30頃の電車で旅は始まります。大阪→米原→大垣→豊橋と辿っていき、はじめに下車するのは浜松でした。名古屋付近までは眠い目をこすることなく爆睡していましたが、一面に広がる畑と山の車窓をうっすらと覚えています。このルートは割と黄金ルートだと思うので、大垣駅では18きっぷユーザがたくさんいました。みんなはどこに行くんだろうと思いながら、目的地へと。
浜松
浜松では餃子を食べました。まるで桃鉄してるみたいで楽しいですね。餃子を食べながらその日にどこに行こうかと考えていました。というのも当日は生憎の曇り空で、予定していた富士山にシャッターを向けることができませんでした。地図とにらめっこしていると、熱海という文字が目に止まりました。ひとまず熱海に行こうと思い熱海を目指すことに。
浜松→熱海
この区間は旅の中でも一番長く感じました。なにせ電車が暑い、富士山は見えない。気絶するように寝ていた記憶があります。熱海に付く前には長いトンネル、そしてトンネルを抜けると熱海の町並みとずっと広がる太平洋の姿が。そこそこ標高の高い場所から海と街を望みながら、「神戸ににてるな」としみじみ。
熱海
熱海で降りるとすこし海の匂いがしました。駅を出て商店街を通り、そして海へと。見たことがない土地、顔も名前も知らない人たち、これが旅の醍醐味だなと自然と駆け足になって、坂を下ります。海につき、思いのままに写真を撮り続けました。海と山と人が作り出す空間を体いっぱいに受け止めて熱海を去ることに。
熱海→箱根湯元
熱海を後にした後、目的地は箱根に。一度だけいったことがある場所でしたが、温泉に入りたいというその時の思いのまま足を運ぶことに。もうすでに18きっぷ関係なくなってきてますね。
箱根湯元
2年ぶりにきた箱根湯元。以前はコロナがまだ完全に解消してはいなかったので少し寂しさがあった街だったのですが、今は外国人観光客がとても多く、日常を取り戻したんだなぁと思いました。とりあえず温泉に。少し高かったですけど、18時ごろは人がおらず1人で1時間ぐらい露天風呂に入ってました。かなりお腹が空いたので何か食べようと彷徨っていてましたが、もう夜遅く閉まっているお店も多く。そんな中暖色のランプが目立ったイタリアンがあったので少し背伸びをして入店。生ハムとピザを食べました。これがまた美味しくて。1人でお店に入ることが出来るようになっただけで、成長したなぁと実感できます。
箱根湯元→藤沢
箱根湯元を去ると次は1日目の到着予定の藤沢市へ。朝の江ノ島に行きたいなぁと思っていたので、とりあえず前日にその近くまで行っておきたいと思い、藤沢で泊まることにしました。1人でホテルに泊まるのも初めてでしたが、特に何事もなく。コンビニで朝ごはんを仕込み、2日目へと。
2日目 藤沢→大洗
藤沢→江ノ島
出発は6時。ゆっくりと寝たので旅の疲れもさほど感じず、万全の出発です。江ノ島まで15分ほど電車に揺られて、いざ念願の江ノ島へ
江ノ島
ここが江ノ島か。朝早く来たおかげで人も少なくとても快適。橋を渡って島に乗り込みます。頂上の神社まで誰もいない森の中を歩きます。枝を踏む音、鳥の鳴き声、りすが駆け抜けていく。ここは本当に江ノ島なのか、人の声よりも聞いたこともない鳥の声の方が多く、少し緊張しながら神社に到着。現地の方がお参りしていたのをみて、ここも誰かにとっての日常の場所なんだなと。釣りをしている人を尻目に、海を眺め江ノ島を一周しました。
江ノ島→鎌倉
江ノ島からは江ノ電で鎌倉を目指します。海を見るのが好きで、海が見える江ノ電にずっと乗りたいなぁと思っており、いい機会になりました。鎌倉高校前で下車し、定番の場所で写真を狙いつつも観光客が多く断念。ニュースにもなっているので、いつか行けなくなってしまうかもしれないですね。電車を撮りた買った訳ではないので、江ノ島やサーフィンをしている人をカメラに納めとても満足しました。素敵な街でした。やはり素敵な街は人の生活と自然をどちらも感じられるなと。
鎌倉
鎌倉駅で江ノ電を降り、鎌倉をぶらぶら。正直あんまり何も感じない街でした。あまり時間をかけることができなかったのでもう少しゆっくりと過ごせるともっと鎌倉のことを知れるかもしれません。
鎌倉→六本木ヒルズ
ここまでくるといよいよ大都市を感じさせられます。この電車が東京に繋がっているんだと思い、ワクワクしたことを覚えています。そしてこれもまた憧れの六本木ヒルズへ。あっという間の乗車でした。
六本木ヒルズ
ずっと東京タワーの写真を撮りたいなと思っていたので、ここもこの旅に欠かせない場所です。65年前、当時は世界一の高さだった東京タワーという存在が、この街を作っていったんだなと思うと少し見る目もかわってきますね。いつか取り壊しとかされてしまうんでしょうか。ぜひ残り続けてほしいな。
六本木ヒルズ→大洗
あっという間ですが、2日目の目的地の大洗へと旅路を進めます。大洗はあまり馴染みのある場所ではなかったのですが、母の勧めで確かにいいかもしれないなと思い、ここを2日目の終着点/3日目のスタートにしました。東京から三戸までは快速でのんびりと進みました。東京から少し出るとビルの面影はなくなり一面の住宅街になります。関東平野ってほんとうに大きくて、山も海も見ることができないこの区間の電車は少し息苦しかったです。でもそこでみた夕日に照らされた街は少しだけ輝いていた気がします。
水戸から大洗は、鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗りました。この電車がまた面白くてですね、ディーゼルで動く電車が走っています。まるでバスみたいなワンマン電車です。この電車がこれまた揺れるんですよね。沿線沿いも真っ暗闇で、この旅初めて不安に駆られました。終点の大洗で降りることになったため、駅で乗り越しができたので良かったですが、途中の無人駅で降りるとなっていたらきっと困っていたでしょう......文化の差を感じました。でもそれがいいんですよね。旅の醍醐味です。心理学では新奇性と呼ぶそうですが、またこの話はどこかで。
あまりにも長くなってしまいそうなので、2日目までをPart1とします。3日目以降は未来の自分が描いてくれると思いますの。
ではでは。
mizuki.
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