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記事一覧
「乃木坂論壇」は生まれ得るのか?(『乃木坂46のドラマトゥルギー』読書メモ)
香月孝史さんの新著『乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟』読みました。
乃木坂46の舞台演劇への傾倒に着目して、アイドルが「演じる」ことの意味を解きほぐし、彼女たちが獲得した「静かな成熟」、それを可能にする社会的なコンテクストを照らし出す文化評論。
この「演じる」という切り口はこれまでの著者の様々な文章においてもキーワードになっていたもので(「上演」という言葉も出
19上期 こんな感じの新しい音楽を聴いていました
もう7月も半ばに入ろうとしていますが、一旦この1月から6月までのまとめを。ランキングというよりは、気に入ったやつをまるっと紹介する形で。
去年こんなのを書きましたけど(同じ写真を使いました)、この辺から今の趣味が継続してる感じはありますね。
やっぱり女性ソロStella Donnellyめちゃくちゃいいですね!上期ベスト選べと言われたらこれかも…
ちゃんと把握できてなかったのですが、meto
いきものがかり水野良樹さんとの「Jポップ」「自己表現」を巡る対話
言わずと知れたいきものがかりのリーダーにして、現在は個人でも作家として多数の楽曲提供を展開、また最近では新たなプロジェクト「HIROBA」を立ち上げるなど精力的に活動を続ける水野良樹さんにインタビューしました。
このインタビュー、実はとある雑誌(※)の企画で行ったものでして、その雑誌自体は都合により発売が遅れているのですが、その際に雑誌の企画からは外れるものの面白い話をたくさんしていただいたので
「日本一快適」なJAPAN JAMはRO社が蓄積してきた知見の賜物である
例年GWはビバラロックに行っているのですが、今年は長女の「ももクロが見たい」というリクエストに応じる形でJAPAN JAM1日目(5/4)に長女と2人で行ってきました。
JAPAN JAM、空いてる幕張メッセでやったり(サンボマスターと佐野元春かっこよかった)コーストでやったり(和田唱と斎藤宏介の絡みよかった)してたけど、いつの間にか「普通のフェス」になってどんなもんかなという感じだったんですが
Perfumeは「アイドルの未来」ではなく「未来そのもの」を更新する(五百蔵さんとの振り返り②)
2018年のPerfumeとこれからのPerfumeに関する五百蔵容さんとの対談後編です。前編はこちらからどうぞ。
前編ではアルバム『Future Pop』と深く結びついていた「Perfumeの自己言及」問題について話し合った結果、やや辛めの内容になりました。
後編ではそんな流れも踏まえて2018年の活動において大きいトピックだった『Reframe』(3月にNHKホールで行われた「Perfum
国内音楽市場はネット配信で復活?ほんとに?
国内の2018年の音楽市場が3年ぶりに拡大に転じた。配信を手掛ける米アップルなどが、データを受信しながら再生する「ストリーミング(逐次再生)」と定額料金サービスで競い、需要を掘り起こした。コンテンツ制作のソニーは関連企業の買収で楽曲を増やし、著作権で稼ぐ。CD主体の音楽市場は減速したが、ネット配信で復活しつつある。
先日こんな記事を見ましたが、いやいやネット配信で復活とかそんなそんなと思ったので
『Future Pop』はPerfumeの未来を照らすことができたのか?(五百蔵さんとの振り返り①)
2/23の上海公演から過去最大規模の海外ツアーが始まったPerfume。
そしてその流れでコーチェラという大舞台が控えています。
進んでいるようで狙い通りの成果が出ているというわけでもなさそうなPerfumeの海外展開。今回の一連の動きで何らかのきっかけを掴んでほしいと心から願っているところです。
さて、昨年のPerfumeは、アルバム『Future Pop』のリリースを筆頭に、年間を通じて
結局「J-POPという枠組みの見直し」って何なのよ(宇野さん柴さん対談に絡めて)
サムネイルはこの記事のアイデアをパクりました。
いろいろ面白い話が載ってるんですが、着目したいのはここ。
柴 (前略)特に今の10代とか20代のアーティストの話を聴いていると、音楽の聴き方が全然違う。J-POPもK-POPもグローバルなポップ・ミュージックも隔たりなくフラットに受容して育ってきている。
宇野 そうだね。それにK-POPって言ってるけど、TWICEだってメンバーのうち3人は日本
「2018私的年間ベストアルバム40」の補遺
年末にまとめたこちらについて、基本は並んでるジャケットをずらっと見てもらえばいいんですが、少しばかりコメントを。
ジャンルバラバラの上位3枚について1位はSnail Mailのデビューアルバム。最近の海の向こうの音楽としてラップ・ヒップホップの隆盛がありますが、自分はそっちの動きにほんとに全く乗れていなくて、一方で女性SSWの盛り上がりには思いっきり興奮している。Snail Mailもまさにそう
18上期 こんな感じの新しい音楽を聴いていました
あっという間に18年上期も終わってしまったので、今年はここまでこんな感じで新譜聴いてるなーというのをざくっとまとめておきます。もはや新譜旧譜という分け方自体…という話もありますが、一応今年リリースされたものという感じで。
最近note使うこと多いので、音楽ブログ機能もこっちに移そうかなと計画中。それを機に対談形式もやめる…かな。ここは未定。
読むの面倒な人はこのプレイリストに出てくる人たちの楽
ミスチルのサブスクプレイリストと(架空)ライブレポート風紹介
ミスチルがついにサブスク解禁!
日ごろこのバンドに対してはいろいろ悪態をついていたりもしますが、もはや自分に「刻印」されているバンドなので、こういうニュースは非常にテンションが上がります。
人によって「ミスチル像」というのがだいぶ違うだろうし、それぞれがプレイリストを作ればその違いが見えてきて面白いのでは?と思って、勢いで「 #僕なりのミスチル私なりのミスチル 」というタグを作ったうえで自分もプ
【一筆書き】大学時代の軽い振り返り
※フリー素材の写真を入れてみました
先日「大学生の時にどんな音楽を聴いていたか」という質問を受けることがあって、そのときはちょうど例の90年代エッセイをアップした直後で「大学生の頃は正直あまり音楽を聴いていなかった」という自己認識が強くなっていたのでスッと思い出せなかったのだけど、自分の「大学生×音楽」の思い出と言えば主に大学1年生と2年生の時にたまに行ってた(と言っても年に数回程度だけど)クラ
【レジーが見た90年代プロジェクト】後記とおまけ
【レジーが見た90年代プロジェクト】0/2 前口上
【レジーが見た90年代プロジェクト】1/2 90年代の私的50枚リスト
【レジーが見た90年代プロジェクト】2/2 エッセイ「部屋とYシャツと90年代 Welcome to my utopia」
おかげさまでいろいろと反響をいただきました。あくまで個人的な話だと言ってるのに「これは90年代を正しく説明していない」みたいなものすごくインター