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地域の祭りの保存・継承に向けた取り組み

こんにちは!ミライ研、水谷です。

ミライ研では、文化・食・自然など地域固有の資源や魅力を活かして、地域の新たな価値創造にチャレンジしています。「祭り」はその地域資源の一つとしてとても重要なものだと考えており、祭りの保存・継承を目的に、NTT東日本が参加する各地域の祭りの映像アーカイブ化に取り組みました。

今回のnoteでは、なぜ祭りに注目するのか、ミライ研の取り組みと併せ、どのように祭りを保存・継承し、今後どのような内容をnoteで発信していくのかをお届けしたいと思います。



なぜ、祭りに注目するのか


ミライ研は各地域を調査・研究していく際、様々な切り口で地域にどのような資源があるのかを調査をしています。

伝統工芸、地場産業、食、観光名所、スポーツなど。
その中でも、祭りという資源は、とても輝いています。

祭りの由来を調べると、地域の一次産業振興を願うものや、島国である日本独自の自然信仰が起源となる儀式などが多いです。自然とともに生活してきた日本人にとって、祭りはその地域における暮らしや文化と根強い関係にあるため、地域の人々にとってのシビックプライドであるともいえるでしょう。

そんな地域の性格を有する祭りの数は日本国内に30万件あるといわれていますが、少子高齢化の加速により、運営に必要な資金難や担い手不足、集客不足などの影響で、存続が危ぶまれている祭りが数多くあるのが現状です。

ミライ研が地域循環型社会を考えていくにあたっては、地域に根強い祭りにも向き合い、なんとかしなければならない。
そのような想いから、ミライ研として、NTT東日本として、できることは何だろうと考えはじめました。

ミライ研の取り組み

1「祭り調査」

ミライ研では、地域の祭りの保存・継承に貢献することを目的として、日本初のお祭り専門会社“株式会社オマツリジャパン“と共同で「afterコロナにおける祭り・イベント関係者の動向・意識調査」を実施しました。

afterコロナの今、各地域の祭りが徐々に再開してきましたが、調査の結果から、祭りの保存・継承に向けた祭りの対外発信面において、担い手や集客、資金調達などの取り組みをデジタル化していく要望が強いことが分かりました。

「afterコロナにおける祭り・イベント関係者の動向・意識調査」データ 一部抜粋


2「映像アーカイブ化」

祭りの調査結果から、祭りへの参加や集客を促す観点からもデジタルの活用に期待が寄せられていますが、ミライ研としてはまず1歩目の取り組みとして、地域の祭りを域外の多くの方々に認知してもらえるように、祭り映像のアーカイブ化と発信に取り組みました。

NTT東日本は各県域に支店や営業所を構えており、祭りの開催時期には地域の会社として、協賛や参加といった関わり方で長く地域の祭りと付き合ってきました。そこで、この活動を活かして、NTT東日本が関わっている祭りの撮影、アーカイブ化、そして発信し始めました。

直近では、祭りのダイジェスト映像をYoutubeにて発信していますので是非ご覧ください。


どのように祭りを保存・継承していくのか


祭りの保存・継承を考えるにあたっては、祭りが抱える以下の大きな課題に向き合うことがとても重要です。

  • どのように祭りに人を呼び込むか

  • 祭りの継続に必要となる人手(担い手)や運営資金をどのように集めるか

これらに対して、映像アーカイブ化と発信は、域外の多くの人々へ祭りを認知してもらうことにつながります。そして、それだけではなく、SNS活用による集客や、ファン・観光客が祭りの参加者として関わることができる体験型コンテンツを“クラウドファンディング型ふるさと納税”を用いて構築するなど、×(かける)デジタルによって、祭り関係人口の創出にも貢献できるのではないかと考えています。

その他にも、今までビジネスとは縁が遠かった祭りに対して、観客席商品化やリブランディング等の仕掛けで、祭りに付加価値を与えることも資金獲得に必要なアイデアといえるでしょう。

今後は、ミライ研の取り組みの一つとして、上に挙げたような祭りを起点とした関係人口創出等によるヒトや文化の循環を生み出すことで、地域そのものをサステナブルにしていくストーリーを描いていきたいと思います。


どのような内容をnoteで発信していくのか


発信する内容は大きく2つあります。

まずは、2023年度の活動においてアーカイブ化した地域の祭り映像の発信です。撮影した映像(素材)は、祭りダイジェスト映像として作成、発信していますが、個別の祭り映像も作成しています。地域の祭りを広く知ってもらうためにも、個別の祭り映像についてnoteで発信していきます。

もう一つは、2024年度に取り組む「祭りを起点としたサステナブルな地域のストーリーづくり」についての発信です。まさしくこれからの取り組みとなりますので、今後の研究成果として、noteの投稿をお待ちいただけると嬉しいです!


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