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スマホひとつで歌集をつくる しまうまプリント作り方金額仕上がりレビュー


歌集作りたい欲望編

タイトル通り、歌集をつくってみたかった。愛読書は「短歌ください」。文学フリマにいけば短歌集を買い漁るそんな私。習ったことはないけれど、歌集をつくってみたい。そんな願いに苛まれる日々。

中身編

歌集を作るにはまず中身を用意せねばならぬ。Twitterアカウントを用意し、一日ひとつ短歌を呟くことに。これがなかなかいいルーティンだった。

だいたい昼休みにツイートしていた。12時から12時30分までもぐもぐタイムしつつ短歌を考え、思い付いたら投下する。
有意義なランチタイムになった。

ちょうどそのころ、五月の文学フリマに出す合同誌のテーマが恋愛になった。
恋愛小説なんて書いたことがなかったので、恋愛脳をつくる訓練として、恋愛をテーマに短歌を書きつづけた。おおよそ1ヶ月ほど。

飽き性かつ恋愛の引き出しがないため1ヶ月すぎたあたりでぱたりと筆が止まってしまったが、とりあえず手元に三十編の短歌を用意することができた。

歌集づくり編

さて4月になり、文学フリマまであと一ヶ月を残すところとなり、いよいよ本をつくりたくなったわたしは、歌集づくりを始めた。

歌集なんてつくったこともないので、手元の同人誌の歌集を参考に読み漁る。
一ページに五編ほどのせている歌集が多かった。

はて、自分の手元にはわずか三十の在庫しかない。五編ずつ並べたら六頁にしかならず、それだけで本にするにはだいぶ厳しい。

歌集づくりが暗礁に乗りかける。

そんな私が手に取ったのは、見開き左にイラスト、右に一編の短歌、そんなつくりの同人誌であった。
これなら三十編で六十ページになる!
イラストはない。描くか?いや間に合わない。

写真なら?
そう思い、スマホのカメラロールを探すと、少しはいい雰囲気の写真が見つかった。およそ十二枚ほど。

写真と短歌で本をつくろう。
方向性が決まったので、印刷会社を探し始めた。

しまうまプリント!きみにきめた!編

初めての歌集、写真ページあり、それならフルカラー印刷だよな。きっと需要なんてないから、自分のための部数でいい。綺麗な出来映えにはしたいけれど、そこまでお金をかけたくない。
印刷会社を探す時点での自分の条件はこんなかんじ。

年に二回の合同誌印刷の際にはしまや出版さんにお願いしている。しまや出版は本当にすごい。初心者にすこぶる優しいのでいつまでも甘えてしまう。いつもありがとうしまや出版。アイラブしまや出版。フォーエバーしまや出版。

しかし今回はしまや出版にお願いするつもりはなかった。フルカラー、最小部数、写真…そんなのお財布に痛すぎる。でもしまや出版スーパーラブ。

閑話休題。
わたしはひとつの印刷所に目を付けていた。Twitterの広告にたびたび表示されていて、ずっと気になっていた「しまうまプリント」である。
しまうまプリントの「ましかくフォトブック」に憧れて、以前から広告をクリックしては、「でもフォトブックつくる用事ないしな…」とブラウザバックしていたので、記憶に残っていた。

そして今わたしの手元にはいい感じの写真がすこしと、書きためた短歌がすこしある。
ようやくしまうまプリントにお願いできるタイミングがきたのだ。

そうしてわたしはGoogleにしまうまプリントと入力し、一番上に出てくるリンクをクリックする。

しまうまプリントつかってみた編

ホームページのトップに、四角いフォトブックがあった。そうそう、広告でみたこれよこれ、そう思いクリックしようとしたら、真下に「しまうま出版」というリンクがある。

クリエイター向け製本サービス、たぶんわたしが求めているのはこれですね、とそちらに進んだ。


しまうまプリントトップページより

漫画、イラスト、写真集の三択らしい。全部気になるけど今回つくるのは写真+短歌なので写真集を選択する。


しまうまプリント クリエイター向けページより

選んだとたん、画面が黒くなり、しまうまが現れる。すぐにしまうまは消え、設定画面が表示される。

冊子の設定

仕様を選択すると、このままスマホで編集できる。ちなみにページ数はあとで増やしたり減らしたりできるので適当でいい。


編集画面 すごくわかりやすい

そしたらもう編集画面である。
説明不要の画面。おお、こんなかんじで配置できるんだ。

一ページごとの編集画面 すごくわかりやすい

一ページごとの編集画面はこんなかんじ。これは一面に写真を入れるレイアウト。

レイアウトの変更もできる。

レイアウト選択画面

右下のレイアウトのマークをタッチすると、様々なレイアウトが表示され、選択できる。

画像アップロード
ページに配置

画像をアップロードして、配置し、サイズや場所を調整。
これでもう一ページできあがる。
しまうまプリントの編集機能、かなり感覚的に操作できるので、説明不要ってかんじ。


配置後の画面

こんなかんじで素材を用意して、置きたいところに置くだけで完成なのだ。
画像さえ用意しておけば30分ほどで一冊作れちゃう。専用のアプリ不要なのが本当にありがたい。

気になる金額編

印刷を申し込むと、設定ができる。
クリアPP加工をするかしないか。一冊150円で表紙をつやつやにできるならしようじゃないか。PP加工を申し込み、発送方法を選び、申し込んだ。
かかった金額は以下である。

かかったトータル金額

フルカラー写真集五冊送料込みでこれは安くない?どう?
個人的にはめっちゃ安い。また作りたい


気になる仕上がり編


メール便でポストに届く

数日でポストに届く。メール便なのはありがたい。そして表紙が見えないように入っているのもかなり助かる。


表紙
中身
奥付

仕上がりは写真をご覧いただきたい。PP加工するだけでかなり本格的になる。一冊510円とはとても思えない。



さて、スマホひとつで作った歌集、文学フリマ東京に持っていきます。
買わなくていいので(なにしろ3冊しかない)、スマホひとつで作った歌集の見本としてぜひ見にきてください。

🗓5/19(日) 12:00〜開催
📍東京流通センター 第二展示場 Eホール
✅ブース: い-24
詳細は以下ご覧ください

【桃井】


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