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インスリンの重要性

はじめに

皆さん、こんにちは!
REGBODYトレーナーの仲松です。本日は私が記事を担当いたします!
最近はずっと新型コロナウィルスに関連のあるテーマを上げてきていますので、本日は少々違う話題についてお話いたします。最後まで是非お付き合いください。

インスリン

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いきなりですが、皆さんはインスリンについてどの程度ご存知でしょうか?

聞いたことがない方、聞き覚えはある方、ある程度分かる方、様々だとは思いますが、とても重要なホルモンですので是非この機会に名前と働きを覚えていただきたいと思います!

さて、上の画像イメージ(青い機器)が何かご存知の方はいらっしゃるでしょうか?

正解は、血糖値を測定する医療機器です!
そう、インスリンはまさに血糖値に関わってくる重要なホルモンなんです!

血糖値といえば、砂糖、肥満、糖尿病といったワードが浮かんでくると思いますが、この血糖値、実は上昇を促すホルモンは種類がいくつもあるのですが、血糖値を下げることができるのは唯一、インスリンだけなんです。
どうでしょうか、これだけでも十分インスリンがカラダに重要なことはなんとなくお分かりいただけたかと思います。

インスリンのヒエラルキー

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画像出典:American Diabete Association(アメリカ糖尿病学会)

上の図はインスリンがでるまでの模式図なんですが、説明すると長くなるので今日は省きます(笑)イメージとして載せてみました。

さて、インスリンには実はヒエラルキーというものがあります。これは身体の中でどこに対して働きかけるのかという優先順位を指し、

1.筋肉
2.肝臓
3.脂肪細胞


というように、通常は筋肉、次は肝臓に、最後に脂肪細胞に働きかけ、栄養を届けるようになっています。糖分を摂取すると血糖値があがり、それがトリガーとなって膵臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌されます。インスリンが分泌されることで、血中の糖分(栄養・エネルギー)が取り込まることで、血糖値が下がる仕組みですね!

インスリン感受性

このインスリンが分泌された際に、そのインスリンに対して反応することを、インスリン感受性、と呼びます。筋トレの主なエネルギーは糖質であるため、トレーニングをされている方は(筋肉に糖質を運ぶために)インスリンに対する反応が良い、つまりインスリン感受性が高い、ということができます。このインスリンの働きが良ければ、当然血糖値が速やかに下がってくれますが、インスリンの働きが悪い場合、血糖値が高いままになる、つまり糖尿病の状態になるということがお分かりいただけるかと思います。

インスリンの働きが悪いと「糖化」という現象が起きます。
糖化とは糖質がタンパク質などと結びついて細胞などを劣化させる老化や動脈硬化、またアルツハイマーの原因になることもあります。恐ろしいですね、、、

インスリンと糖尿病

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ちょっと上の画像は極端ですが、肥満の方は当然、糖尿病になる可能性が高いのはなんとなくお分かりいただけるかと思いますが、実は太っていないのに糖尿病になる方もいらっしゃいます。これは糖尿病の原因としてインスリン感受性が関係しているということになります。

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

国立国際医療研究センター・糖尿病情報センターより引用
http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html

上の説明にあるように糖尿病とはインスリンが十分に働かない状態なんですが、これは2つの可能性が考えられます。

1.インスリン感受性が悪い=インスリンは出ているがうまく働かない

2.インスリンがそもそも分泌されていない、または分泌量が少ない

ということが考えられます。ちなみに私たち日本人はそもそもインスリン分泌量が少ないため、インスリン感受性が低くなるパターンの方が多く、アメリカ人のような白人種はインスリンの分泌量が多く、糖尿病になる場合は分泌量が少なる、というように同じ糖尿病でも原因が違う場合があるそうです。

インスリンと糖尿病については詳しくは上記の引用ページをご覧いただけるとよいかと思いますが、結論としてお伝えしたいことは

筋トレをするとインスリン感受性が高くなる

ということです。筋トレをすると、筋肉がエネルギーである糖分を欲するため、当然感受性が高くなります。世界でも糖尿病の治療としては筋トレをすることが主流になっています。(もちろん肥満もある場合は、肥満を解消するための有酸素運動、食事制限は必要ですけど)

また筋トレといえばBCAA(分岐差アミノ酸)をサプリメントとして使用することが多いですが、その中の一つであるロイシンというアミノ酸をとると脾臓のβ細胞に作用し、インスリン分泌を促進させます。

そしてそのロイシンはホエイプロテインに多く含まれているため、筋トレ後に飲むことで、ダブルの効果でインスリン感受性を高めてくれるということになります!

筋トレをしてインスリンの感受性を良くしていけば、筋肉に糖分がいき、脂肪がつきにくくなり、上手くボディメイクに繋ぐ事が出来ますね!

もちろん、日々の食生活も十分に注意してくださいね!

参考 
アスリートの為の最新栄養学 山本義則
糖尿病情報センター
Leucine metabolism in regulation of insulin secretion from pancreatic beta cells  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2969169/

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