2-4 病のプロセス

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「奇跡のコース　心理療法」から、第二章 心理療法のプロセス　4 病のプロセス の要約（訳）です。


ココから…

すべての治療が心理療法であるのと同様に、すべての病は心の病です。それは神の子（訳注 : 自分や他者）への裁きであり、裁きとは心の活動です。病とは、悲しみと罪悪感の表現以外の何であり得るでしょうか。

ひとたび神の子が有罪と見なされたなら、病は必然となります。心の変化が影響を与えられないものはありません。すべての外的な物事は、すでになされた決断の影でしかないからです。決断を変えなさい。そうすれば、その影も変わらずにはいられません。

ひとたび罪悪が実在するという決断が下されたなら、そのあとは地獄への下降が一歩ずつ必然的な進路をたどることになります。

癒しとは、治療あるいは訂正であり、あらゆる治療は心理療法なのです。病気の者たちを癒すということは、彼らにこの認識をもたらすことに他なりません。

いかなる種類の病も、自らを「弱く、傷つきやすく、邪悪で、危険に晒されていて、そのため、絶えず防衛する必要があるもの」と見なした結果である、と定義することができます。しかし、もしそのようなものが自己であるなら、防衛は不可能です。

病とは間違いであり、訂正を必要とします。健康のように見える幻想で、一時的に置き換えられることはあっても、それは長くは続きません。恐れは幻想の一部なので、幻想によっていつまでも恐れを隠し続けることはできません。それは逃れ出て、また別の形を取ります。恐れがすべての幻想の源なのです。

すべての病気は心の病であり、そこに程度の違いはありません。

病んでいる人（の認識）は狂っていて、自分がかかえるいくつもの幻想の中に自分自身の救済があると思っているので、それらを防衛しようとします。だから、幻想から自分を救おうとする人を、自分を攻撃してくると信じて攻撃します。これは、心理療法家が対処しなければならない、最も難しい問題の一つです。

心理療法家は攻撃に対して、攻撃せず、防衛せずに対応しなければなりません。心理療法家の課題は「防衛は不要であり、防衛しない態度が強さである」という手本を示すことです。

救済という単一の教義が、すべてのセラピーのゴールです。心がこんなにも疲れ果てながら背負っている、罪悪感という狂った重荷を取り除きなさい。そうすれば、癒しは達成されます。

肉体は癒されるのではなく、単にありのままに認識されます。そうなったら、病気の必要などあるでしょうか。

変化が複雑である必要はありません。長期にわたる分析や、うんざりする議論や探究も必要ありません。真理は単純です。

以上


参考文献 : 「奇跡講座」中央アート出版社ほか

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ここでは「防衛をしない」ということの強さが語られています。

すべての防衛は根源的には恐怖から来ているからです。

「恐怖なしに生きる」「防御なき自己を生きる」というのはある種の理想です。

逆に言えば、恐怖や不安のある間は、防衛が必要になってくる、ということでしょう。

お読みいただき、ありがとうございました。