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#229:ビアガーデンに行く前に

夏本番となっていますが、疫病感染拡大も本番に突入しています、ビアガーデンもすでに本番スタートしていることでしょうが、スタッフが感染してシフトに穴があき営業短縮に追い込まれている店もありそうです。

ところで『沈黙の臓器』 とよくいわれる肝臓は、お酒飲み過ぎの他、さまざまな要因で負担がかかっても痛みをなかなか感じないことから、こんな俗名がついたのですが、しかしながら劇症肝炎になると激痛が走るといわれます。
これはどういうことなのでしょう?
実は肝臓だけでなく、その他の臓器でも内側には痛覚の受容体(感覚を受け止めるもの)は存在せず、基本的には臓器内では痛みを感じるということはありません。
なので、例えばポリープ等で内視鏡検査を受けた方は経験あるかもしれませんが、ポリープを切りとったりしている時、痛みは全然なかったと思います。

では、先の劇症肝炎時の激痛やまたはよく起こる胃腸の痛み正体は何かというと、それは臓器内ではなく、その周囲の膜(腹膜等)にある痛覚の受容体の反応で、その膜への刺激に対しての痛みが出てくるのだと考えられています(例えば、大腸は便秘がひどい場合に大腸の外膜に痛覚の受容が体存在していて、そこが痛みを感じることがある)。
ちなみに痛みの他、さまざまな神経を司る脳自体も痛みを感じることはありません。(これにはちょっと驚き!)
しかしながら、やはり周囲のくも膜等は受容体があって痛みを感じるために、くも膜下出血の際には激しい頭痛を引き起こす症状があらわれるという訳なのです。

何はともあれ、お酒は控えめに(^^♪

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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