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#78:寝る前の一杯の水が・・・

私たちは、起きているときはもちろん、寝ているときでも結構たくさんの汗をかいています。起きているときは積極的に水分補給ができるからいいのですが、寝ているときはなかなか意識的にはそれができないので、就寝中の脱水は、ときに体に多大な負担を及ぼすことがあります(特に中高年の場合)。

これは、就寝中の汗により、体の水分が減り、血液の粘性が高まるからです。中年以降で動脈硬化や、血圧が高いなどの既往症があると、普段からも血液の粘性が高く循環も悪いということなので、この状態からさらに就寝中の脱水が加わると、かたまった血液により血管をふさぎ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなります(これらの病気による突然死は、明け方の4時ごろに多いといわれる)。

これらの疾患にかからないための一番簡単で効果のある予防法が、就寝前に一杯の水を飲み干すことなのです。
この方法で、就寝中の水分の不足をずいぶんと補うことができ、血液の粘性を防ぐことができるのです。

また、中高年の人たちばかりでなく若年層の人たちも、最近の食生活のことを考えると、若いからといって全く安心ということはいえないでしょう。数十年後に困らないように予防策として、就寝前の一杯の水を今からでも実行しておきましょう。

古賀 直樹
▼中野坂上治療院のウェブサイト
http://www.nakanosakaueseitai.com

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