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住民となり、地域をデザインで醸す!

武蔵野美術大学大学院造形構想研究科
CL特論II:オンライン授業3回目
2020/6/1
「雨上株式會社」代表 平井俊旭さん

3回目のゲストは、武蔵美の先輩で、空デ卒の平井さんでした!
平井さんには若杉先生との打合せ時に昨年もリアルにお話を聞かせてもらう機会や、MUJI.comでも10% I amのお話を聞いたり商品試食イベントもあり(写真はその時の試食バージョン)若杉先生の大多喜プロジェクトの大多喜米との相性もバッチリでした!

会社を作る前の仕事

SUPER POTATO
インテリア業界では有名な厳しいデザイン事務所で、バリ島の仕事も担当
一番最初に取り組んだのが、伝説の 二期倶楽部那須 だったそうです。
Shunju 和食を広めるテーマで作った本も担当されたという話もお聞きして 
今の活動につながっていると感じました!
大変な仕事でも役に立たないことはない!

Soup Stock Tokyo
ブランディング・グラフィックディレクション・プロダクトディレクション
潰れそうな時代に、経理も担当のアルバイトからスタートだったそうです!
毎月発行するリーフッレットを作るようになったそうです。


市原アートミックス
なっぱすごろく 
駅弁を包む ニッチなネタがすごろくになっている!
市ヶ谷MUJIでのオープニングイベントとして、グループ課題で提案したのも市ヶ谷で働く方々や住民にニッチな情報を教えてもらおうという内容だったので、すごろくに展開してあるという例もとても興味深かったデス!
料理研究家の方と取り組んで、賞をとったり、高校の教科書でも紹介されているそうです。


独立したいと相談したところ・・・Smiles:からの出資もうけることになり
雨上株式會社雨上株式會社を設立されました!

2015年〜現在 
「雨上株式會社設立」後の仕事 


びわ湖高島ブランド戦略推進事業 

高島市のおもいやビジョンを形にしていく

3つの○○
”3つの○○”とは…

言い換えると”3つの核心”というようなことです。
高島の人に、高島の「食」と「人」を取材してもらいながら
”3つの○○”を探してゆきます!

 WEBサイトを毎週アップして
地元の人に取材してもらうしかけに!

http://takashimashi.com/?page_id=1581

コンサル VS   住民 
ではなく、
住民 と 住民


ハンカチ理論


高島屋の催事で 甘酒で「発酵」
今津 かきくらべ 

びわ湖のみえる丘 冬以外に山の上までゴンドラで来てもらうには・・・

他のエリアでも先行事例があることだったので、何か他にはないものをと
LAMP ランタンの中にパフェを入れる案を取り入れて大好評に!

山を開墾したところにドームを作ったりSNS映えするインスタにもたくさん取り上げてもらえて集客につながったそうです!

落ちてしまったコンペの提案プランも見せてくれました!
東京に滋賀のオーガニック米を売りたいというコンペ
よくゲストに来てくださる方々の成功例ばかりだと、学生から失敗例の質問がくるのもわかっているのか、実施されたなかった例も!
これは助手さん時代の経験からでしょうか!?

そして、今ご自分も経営に携わっているのが↓

10% I am 
ご飯がすすみすぎちゃう美味しさデス!
発酵ラ部で、菌美女という活動にも加わっていたので、発酵のキーワードで若杉先生がイベントを紹介してくれた時からずっと気になってました!

父の日用にはZoom用の背景付きの旬な企画もあるとお話されていたので、『お酒好きなお父さん』向けをオーダーしてみました!
Zoomの背景もダウンロードできました!
パッケージも楽しみデス!

発酵関連で、滋賀県で植物性ヨーグルトを扱っているベジ友ともつながっていました!

ブランドとは?

1. 他者が感じている
2. 伝える工夫/ストーリー性
3. コンセプト/クオリティ
4. デザイン性/感性に訴えるフック


高野山の例がわかりやすいと紹介してくれました。
北面大師 空海 
みんなが話したくなるしかけ 
曼荼羅とかツール類に
デザイン性や感性に訴えるフック

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Zoomでの授業
今回は、授業前テスト中はうまくいっていたのが、オンライン授業中は音が聞こえづらかったり、画面の共有ができなかったこともありましたが・・・
菌のパワーが強かったのかもです!?平井さんとは武蔵美菌でもつながっているので、途切れていてもスライドの世界観からも伝わってきました!

学生からの質問で取り上げられたのは・・・
「どうして高島だったのでしょう?」
実はどこでもよかった。都心部から近いところで
距離は近いけど手付かずのところないかな?と
企画書を作って市役所の人に会わせてもらって

「どうやって選んでますか? 」
選んでない
コロナのおかげで時間ができた

若杉先生からの補足としては・・・
発酵食品なのに、なぜ10% I am なのか?
人間の細胞以上に菌の方が多い 菌が生活する場所を提供している 
菌によって構成されている

根底にあるデザイン感は?
武蔵美にいた頃はバブルだった。お金が余っていた時代
これ以上、新しいもの必要なのかな?とやる気がなくなった
なぜそういう課題を出すのか、課題を否定するような作品を提出していた
4年生で東京のゴミ問題 行政の問題になり 自分で解決できない
ゴミを料理にして出すという卒業制作になった。
物を買ったことに責任はない。作った方に責任がある。
自分がいらないのに作るのはやめようと思った。
誰かにとって必要だと思うなら作ればいいし、
自分がやるには自分が必要にならなければやらない。

卒制での気づきから今でも
自分がいいと思うものだけ商品にしている。

「なんでスープ屋さんが木を使うの?」
若杉先生との出会いのきっかけも木を探しに行く活動から 
追っかけ方が半端なかった 
執念が半端なかった
会社から言われてやってなかった。 
勝手にやっていた。
毎週月曜日に日本の木材を使うことを言い続けた 
果てしない思い込みで

「コロナ禍はいかがですか?」
影響はあまりなかった 大きなダメージはないけど
時代としては大変だけど、本質的にはなんでもありだったのが
削ぎおとされていったり みえるようになっていく

こういう時代だからこそ、自分ごとをどこに置くかがみやすい

平井さんがこれまでに関わってきたお仕事の集大成が今の活動につながっているのが、わかりやすくまとめたれたスライドからも伝わってきました!
縁もゆかりもない地域に移り住み住民になって取り組まれている平井さん。
元々ヨソ者だからこそ、地域の人にとってはあたりまえのところが魅力的に見えるところも盛り込み、住民となり地域を「デザインの力」で醸して発酵させているからこそ、現在の信頼や実績につながっていると感じました!
滋賀県は親戚がいるので以前はちょくちょく訪れていましたが、京都からも近いのに自然も残っていてちょうどいい感じというのも共感できました!
また平井さんがデザインで醸している滋賀にも行ってみたくなりました!
ありがとうございました!


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