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スポーツ語るシス!何度見ても泣ける名シーン「横田慎太郎と岩崎優投手」編

映画やドラマなどで「何度見ても泣けるシーン」ってありますよね?
セリフも展開も全部わかっているのになぜか泣けてくる、いわば“鉄板”の名シーン。
誰にでも1つや2つはあるはず。
 
そんな名シーンが映画やドラマ以上に多いのが、スポーツの世界。
筋書きのない展開に、いつ見ても、何度見ても、思わず涙してしまう。
 
ということで、今回はスポーツ大好きの筆者が、涙活したい人たちにオススメする”スポーツの名シーン”をご紹介していきます。
なお、選んだシーンにおける涙腺の決壊ポイントは完全に私個人の価値によるもので、これでは泣けないという人がいてもご容赦ください。
では、 行きましょう!

【構成作家T プロフィール】
主にラジオやテレビの台本を書いている40代の構成作家。
趣味はスポーツ観戦。特に野球が好き。カープファン。高校野球ファン。

同期の絆!亡くなった仲間のテーマ曲で登場!

2023年9月14日、阪神タイガースが18年ぶりとなるセ・リーグ制覇を果たした。
熱狂的なカープファンである筆者にとって、本来であれば悔しくてたまらないのだが、この試合の終盤に訪れたワンシーンに関しては何度見ても泣けてくる。

遡ること10年ほど前。
2013年の秋に行われたプロ野球ドラフト会議において、阪神タイガースから6名の選手が指名を受けた。
 
そのドラフトで2位という高い評価を受け、入団したのが横田慎太郎さん。
早くから頭角を現し、将来の主軸候補として大きな期待を受けていた中、病に倒れ、2023年7月18日、脳腫瘍により28歳という若さで旅立ってしまった。

▲著書 『奇跡のバックホーム』(幻冬舎)

そんな横田さんと同じドラフトで6位指名を受けて入団したのが、今やタイガースの守護神として君臨する岩崎優投手だった。
 
高校からプロ入りした横田さんに対し、岩崎は大学からのプロ入りだったため年齢は4歳離れているが、同期として共に切磋琢磨してきた2人。
 
そんな2人の強い関係性を感じさせてくれたのが、横田さんの他界から2ヶ月たった2023年9月14日に行われた優勝決定戦だった。
タイガース2点リードの9回、もちろん、マウンドに上がるのはクローザーである岩崎投手。
ところが、流れてきたのはいつもの岩崎の登場曲ではなかった。
スタンド全体が「?」と思った瞬間、タイガースファンはすぐに気づく。
 
「横田の曲や!」
 
そう。流れてきたのは、横田慎太郎さんの登場曲として使用されていた、ゆずの『栄光の架橋』だった。
そこから球場は『栄光の架橋』の大合唱が始まる。
涙を流しながら歌う人もいた。
もはや声にならない人もいた。
そしてリリーフカーから降り、マウンドへと歩みを進める岩崎。
 
このシーン、カープファンである筆者も鳥肌が立つほどしっかりと記憶している。
そして、このシーンを映像で見返しても目頭が熱くなる。

涙もろくてすみません

仲間の絆を見た気持ちになるのだ。
 
何よりも寡黙な職人タイプである岩崎投手が、この日ばかりはその気持ちをファンの前で表したかったのだろう。
 こんな演出をしてみせたのだ。

カープファンとしては悔しいはずなのに、このシーンの動画はつい何度も見てしまう。
筆者に限らず、同じような野球ファンは多いのではないだろうか。
あらためて、「野球っていいな」と思える名シーン。

機会があれば、ぜひ当時のVTRをご覧になってみてください。
泣けます!
 
(つづく)

※追記!
私は以前に横田慎太郎さんと仕事をしたことがありました。
その時のことを以下の記事で書いています。
よかったらあわせてお読みください。


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