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自分の心と向き合うこと その1

今日は、娘「りさ」と過ごした日々を綴るのではなく「自分の心と向き合うこと」について書きたくなったので投稿します。

私は、ずっと音楽を仕事にしてきました。
演奏したり、指導したり、作品を作ったりです。
娘が天使になってから休んでいた時期はありますが、続けてきました。

しかし、もうやめたいと本気で思ったことが一度だけあって、約一年間ほとんど
ピアノを弾かなかったことがあります。

なんでやめたいと思ったのか…
その時は、ただ「ピアノから離れたい」という感覚でした。
でも今は、「本当の自分の気持ちを感じたり、知りたかったのではないかと…」
感じています。

娘が天使になって10年近くたった頃です。
私は、体重37キロでボロボロだった心身を健康に回復させたくて漢方内科に通い、やっと西洋薬の減薬をし始めていました。(身長は160センチです)

娘が天使になってからは、とにかく仕事と勉強をしていないと心が保てなかったので、鬱病や摂食障害を患いながらも薬を飲みながら必死でした。
体のことなんて気にもしていませんでした。
死んでもいいって本気で思っていました。
死にたいとも思っていました。
ソファーで横になってくつろぐなんて何年も出来ませんでした。
点滴を打ちながらも、仕事の資料を読んでいたくらいです。

そんな具合に当時の私は、とにかく自分の心を守るために、焦点を自分の本当の気持ちに向けないように生きていたのでしょう。

とにかく現実から逃げたかったんだと思います。

だから体重が40キロに乗って少し体調が落ち着いた頃、音楽と英会話の勉強を兼ねて、ニューヨークに短期留学をしました。

不思議なことに、ニューヨークにいる間は心身ともに調子が良くて行きたかったライブハウスにも随分と行けました。

充実した留学生活を送っていたある日…
学校に行くために地下鉄に乗っていたら、涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。
自分で泣こうとしていないのに、涙が止まらないのです。

そんな自分に驚きましたが、
「私はこんなに泣きたかったんだ。こんなに泣きたいのに我慢してたんだ」と感じました。
誰も私を知らない国で、仮面をかぶる必要がなかったのでしょう。

「笑ってないといけない。頑張らないといけない。こんな弱い自分じゃダメなんだ」って、本当の自分の感情を抑圧して、私は自分を自分で病ませていたのだと今は思えます。

ニューヨークでは、現地のライブハウスで現地のミュージシャンとセッションも経験出来て、改めて音楽の素晴らしさに感激して帰国したにもかかわらず…

「ピアノから離れたい」という気持ちになりました。

きっと、地下鉄で泣いたことで何かが自分の中で変わったのだと思います。

私のニューヨーク留学の一番の目的は「自分の心と向き合う準備だったのでは…」
と思います。

あれから約10年…

またまたとても濃い10年を過ごしましたが、現在は薬からも離脱して、鬱病も摂食障害も完治しました。
(この濃い10年間も結構な大きさの逆境がやってきましたが、別の機会に投稿したいと思います)

現在は心理セラピストとピアノ講師をしています。

自分の本当の心と向き合うことって難しいし、時にはとっても辛いことですが、
私のうつ病や摂食障害が治ったのはその作業のおかげだと思います。

「本当の自分の心と向き合うこと」

このことについても、心理セラピストの観点から過去の私をクライアントにして感じることを投稿したいと思います。

娘と過ごした8年間がなかったら、私は心理学を勉強することもなかったし、こうしてブログを書くこともなかったと思います。
辛く苦しい時代があったからこそです。
そう思うと天使の娘をとても近くに感じられます。
今も応援してくれているのが感じられて、温かく安心した気持ちになれます。

生きていたら、来月6月23日で27歳になります。
「いつもママを見守り、応援してくれてありがとう!」と感謝の気持ちを伝えたいです。



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