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現代短歌 《いつかどこかで》

いつまでも覗ける秘密はつまらない消えてこその夢 幻の華


年表を眺めあなたもそんな時あったのねいつか辿り着く日まで


中身さえわからぬ箱を追い求めどうせ空だと勘付く頃に


10年の時を経てまた巻き戻るその記憶そっと引き出しにしまえ


時既に遅しと思い諦めた心ふわふわ彷徨いながら


寂しさを埋める行為は虚しくも想い溢れてまた浸る過去


遡るあの頃握った幸せは今や溶け出し跡形も無く


戻りたいそんな思いは無い代わり私の番が来る時を待つ


正解があるなら困っていませんよ「無題」と付ける野暮にもなれず


甘噛みがいつしか夜を突き抜けて明るい日が差す望み持ち続け

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