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教師としての素敵な体験

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教師として忘れられない体験を紹介したいと思います。
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教師は良い仕事?

先日の記事に先生って良い仕事だねとコメントを頂きました。僕自身はどう思っているかということを今回お話ししたいと思います。

今年はコロナウイルスの流行で生徒が4.5月登校しませんでした。暇でしたので、僕は労働組合を作りました。労働組合は2人から作ることができます。知ってました?巷では教師のブラック労働が盛んに話題になっていますが、今回はこの組合と教師のお仕事についてのお話を少しします。例によって偉

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続 排球狂騒物語 その3

その3になってしまいました。

4月の中国大会の準々決勝です。県内最強のあの〇〇高校との対戦でした。先輩たちが夢見た舞台。僕はどこまで彼女たちの力が通用するのか、楽しみでした。結果はたしか12点程度しかとれなかったと思います。相手のブロック力とスパイク力は圧倒的でした。ただTさんのバックアタックも決まりましたし、Mさんはしっかりマークされていましたが、それでもスパイクを決めました。サーブとサーブカ

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続 排球狂騒物語 その2

さて、冬を乗り越えMさん、Fさん、Tさんが3年生になります。2年生は2人です。新入生は6人が入学式前から入部の意思を示してくれていたので、3月から練習に参加してもらいました。

4月はじめに中国大会予選があります。ここに向けてチームを固める準備を始めました。組み合わせが決まったあと、2回戦であたる強豪校の試合のビデオもたまたま卒業生から入手できたので、珍しく対策もしました。3回戦でおそらくあたるシ

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続 排球狂騒物語 その1

続 排球狂騒物語 その1

さて、最初の卒業生であるHさんが引退した後のバレー部のお話です。

Hさんの次の学年には3人の生徒がいました。そしてその下の1年生は最初3人だったのですが、初心者の生徒は続かず夏休みに入る頃辞めてしまいました。つまりまた5人のチームのスタートです。

3年生のYさんはバレーを続ける選択をしてくれましたので、例によって11月の春高予選までは試合に出れました。チームの形はほとんど変わりませんでしたので

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地域社会✖️高校生というサークル その2

地域社会✖️高校生というサークル その2

長くなったので分けました。

その2では、どのような思いでサークルと関わっていたか、特に今年について、僕の思いを。

高校生たちは、大人のやっていることにいくらでも疑問を持っています。とくに、今年のコロナウイルスの流行に狼狽える大人たちの姿はきっと、色んなことを高校生に考えさせたでしょう。学校に行けない期間には、学校が本当に必要かどうかを考えなかった生徒の方がきっと少ないでしょう。そう思って今年僕

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地域社会✖︎高校生というサークル その1

地域社会✖︎高校生というサークル その1

僕は山口県宇部市の私立高校に勤めていました。現在戻れるかわかりませんが、病気で休職中です。

今更ながら所在を明かしましたが、そもそもFBの方でも紹介していますし、ちょっと調べればわかりますので。ただ、最低限のプライバシー保護としてもちろん名前は伏せます。まぁこちらも本気で調べれば特定されるのかもしれませんが。

今回は、高校生が地域社会と協力して様々な活動をするサークルでの体験をお話ししたいと思

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最初の卒業生 その2

さて、バレー部キャプテンのHさんのお話です。

彼女は僕がバレー部になってから3年目に3年生、つまり僕がはじめて3年間バレー部として一緒に過ごした生徒です。2年生と3年生のときは担任でしたし、練習は1年間ほぼ毎日。気の毒なことに3年間ほぼ毎日顔を合わせました。

バレー部のこの学年は最初3人でしたが、1年生の夏休みに1人辞めてしまいましたのでたった2人。ただ2人は小学生の頃に一緒にバレーをしていた

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最初の卒業生 その1

かれこれ10年ほど教師をしていますが、最初の卒業生というのはやはりたくさんの思い出を呼び起こしてくれます。

僕がはじめて担任を持ったのは高校2年生でした。その後別のコースの2年生の担任となり、次の年、そのままその子たちの3年生の担任として、はじめての卒業式を経験することができました。僕の学校は2年生で文系と理系に分かれるのですが、文系のクラスの担任を持ち上がりで、2年間担当したというわけです。そ

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看護師になりたくない

僕がユーイング肉腫を発病して2度目の入院に退屈をしているある日、二人の卒業生がお見舞いに来てくれました。

二人が高校3年生の1月、担任の僕は発病して一度目の入院をするのですが、二人はその時点で、推薦入試で進学を決めていました。1年生の時から看護師志望で、非常にまじめに学校生活を送り、成績も良く、順調に看護系の専門学校と大学の推薦入試に合格した生徒でした。

たまたま入院していた病院の喫茶店でアル

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たった一本のサービスエース

これは、僕が監督をしていた高校女子バレーボール部のあるミドルブロッカーNさんのお話です。

この選手は中学校からバレーを始めた女の子です。身長は170cm弱ありましたが、決して器用ではなく、他の選手は小学生からバレーをしていましたので、そのことにコンプレックスを感じていました。ただ努力を惜しまない生徒で、熱血なお父さん、お母さんと中学校の時には部活以外にもママさんバレーなどに顔を出して、人一倍練習

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