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作業療法士になったきっかけ③

こんにちは!作業療法士のてんです!
体調不良などで随分日が空いてしまいました💦
きっかけ③を書いていきたいと思います。


これが神経因性膀胱か

 2週間程経つ頃には、自分で起き上がり、車椅子に移ることができる様になってきました。まだ指には力が入りにくく、特に右の指は動かしにくい状況でした。

 「おしっこの管を抜いてみましょう。」と看護師さんより。
正直、痛いし、色々煩わしいし、見た目も悪いし、毎朝の陰部清拭は恥ずかしいしで早く抜けないかなと思っていました。
 
 よくよく聞いてみると、管を抜いた後にちゃんとおしっこが出るかを確認してから本格的に抜けると話がありました。

 「大丈夫でしょ。」とその時は思っていました。

 抜去から1時間程度経ち、尿意を感じたところでナースコール。尿器を当ててもらい、普段トイレに行っていた時のことを思い出しながら排尿を試みるも・・・

 「全然でない・・・」
 「明らかに尿意を感じているのに、全然でない」
 「なんか寒気がしてきたぞ」

 30分ぐらい格闘しました、ちょっとだけ排尿したのみ。その後、導尿してもらい、500ml以上の排尿がありました。
(カテーテル挿入時は激痛・・入院中に絶対嫌だと唯一拒否してましたが、出さないとダメだから頑張って!と😭)

「これはまだだね。」と看護師さんより。
カテーテルは再挿入となりました。(無事一週間後に抜けました)

作業療法士になりたい思ったきっかけ

 入院中はみっちり理学療法と作業療法をしました。午前は作業、午後は理学でそれぞれ2時間ぐらいのメニューをこなしました。
(理学の時は毎日汗だくでした💦💦)
 入院して3週間程たつ頃には動ける様になっていたので、リハビリ後は入浴し、夕方に再放送していた「HERO」を見るのが日課でした。 

 私が作業療法士になりたいと思ったきっかけは、K先生の様な人の役に立てる人間に憧れを持ったこと、また作業療法士の先生方が楽しそうに仕事をしているなと感じたからです。

 K先生にやってもらったことは
・万能カフを作って食事を食べられる様にしてもらった
・ループ付きタオルを作ってもらい体を洗えるようにしてもらった
・入浴動作を評価し、1人で入浴できるようにしてもらった
・回診時に主治医に掛け合い、外出許可をとってもらった

 他の作業療法の先生からは 
・美味しいジンギスカンの店を調べてもらった
・近くのレンタルビデオ店を教えてもらった(劇場版コナン全部見ました)
 等々
 
 正直、母親に食べさせてもらう、ベッド上で陰部清拭をしてもらう、トイレでお尻を拭いてもらう、外出先でフォークと子供用のお椀で食事をすることは、当時高校生だった自分にとってはとても屈辱的で恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。

 支援のもと、一つ一つ出来る様になることで、自尊心を取り戻していけました。そして、リハビリスタッフの方々には、いい意味で患者ではなく、いち若者として関わってもらえた事も、自分にとってはとても良かったと思います。

 そんな思いを通して、将来は作業療法士になって患者さんの出来ることを増やしていきたいという気持ちが大きくなっていきました。

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