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事務スタッフが垣間見た在宅医療の世界

こんにちは、リカバリー企画情報ユニットの原口です。
この度、なんと私自身が同行訪問を体験してきました!

リカバリーの隠れた(?)制度として、本社勤務のスタッフでも希望すれば同行訪問を体験することができます(*^^*)

(もちろん医療的な処置は一切行わず、利用者様とお話したり看護師やセラピストの指示のもと更衣や歩行補助、体位変換時のお手伝いを体験するといった内容です)

1. 石神井公園事務所について

私が同行訪問でお世話になったのは練馬ユニット・石神井公園事務所。
石神井事務所ではリカバリー立ち上げ当初から在籍しているスタッフもおり、ベテランならではの広い視野と若手スタッフの機動力で練馬区の利用者様を訪問しています。

練馬ユニットには中村橋事務所もあり、23区の中では5番目に広い練馬区をチームでカバーしています。

同行訪問で石神井公園事務所を訪れた日は練馬ユニットの全体ミーティングも行われる日で、中村橋事務所とオンラインでの意見交換や利用者様についての報告も行われていました。

まずはミーティングの様子について少しだけご紹介しますね。

2. 週に1回のユニット全体ミーティング

練馬ユニットの朝礼は毎朝2つの事務所を繋げて行っているそう。
しかし朝礼では15分ほどの時間しか取れず、会社からの伝達や事務所内の共有事項の通達だけで時間が終わってしまうため、毎週木曜日に事例共有やグループディスカッションの時間をとっているそうです。

訪問看護の場合、訪問終了時間がバラバラだったり、帰社後は記録の時間にしたいという声から、全員が必ずいる朝にミーティングを設定したそうです。

私は午前中にリハビリの同行訪問予定だったので、グループディスカッションではリハビリチームに参加させてもらいました!

リハビリスタッフのMTG

その日の議題は【「絶対に訪問リハビリを受けたくない患者さんvs絶対に訪問リハビリしたいご家族」への初回介入について】というなかなかに答えの出しづらいものでした。

患者さんのADL低下はご家族への深刻な介護負担へも繋がるため、同居家族のいらっしゃる患者さんの場合、ご家族がリハビリを強く希望される場合が多いのだとか。

ディスカッション内で出た意見としては、担当ケアマネージャー様との徹底した情報共有や、医師から説明してもらうように依頼するといった案が出ました。

その中で私が心に残ったのは「自分たちは利用者様の一番の味方であるという視点で話すこと」という意見です。

医療的知見があると、どうしても「この人にはリハビリが絶対に必要なのに!」と思って医療職目線からの説得になってしまうところを、「なぜ訪問リハビリを受けたくないのか」「デイサービスや通院でのリハビリなら受けられるのか」「そもそも必要に感じていないのか」といった、利用者様の目線で紐解いていくこと、共通の目標を作って「訪問リハビリを卒業するために一緒に頑張ろう」と導くことが大切になる場面もあるとの話でした。

この話をただ聞くだけしかできない自分でしたが、それと同時に会社の理念である「もう一人のあたたかい家族」のスタッフ各人の考え方に触れることができ、大変勉強になる時間でした。

3. リハビリの同行訪問

午前中はミーティングの他に、1件のリハビリ同行訪問がありました。
引率してくれたのは、リカバリー入社2年目のPT・Tさん!

事前にルートや介入先の利用者様について、状態だけでなくリハビリの実施内容を教えてくださいました。

いざ利用者様宅へ訪問してみると、なんとご本人様が玄関先でお出迎え!
これにはTさんもびっくりしたのか慌てて自転車を停めるとダッシュでご本人様の元へ。
大腿骨骨折による筋力低下で介入がスタートした方なのですが、実はまだ屋外歩行を実施したことがなく、この日初めてTさんとお散歩の予定でした。

ご本人様曰く「待ちきれなかったの」と(^_^;)

(後で大きな事故や怪我につながることがなくて一安心でしたが、こうしたトラブルも在宅医療だと多いということを教えてもらいました。)

気を取り直し、歩行補助カートを使って初めての屋外歩行へ!
この日は梅雨入り前の貴重な晴れ間で、利用者様宅の近くにある野菜の無人販売所まで行ってきました☺

4. 看護の同行訪問

お昼休憩をとった後は看護の同行訪問へ!
入社3年目のSさんにお世話になり、看護の同行訪問は2件伺いました。

私と同じ年齢のSさんはとっても笑顔が素敵で元気な方で、はつらつとした印象の看護師さんです。

1件目はストマ交換の方のご訪問。

看護師の資格がない自分はデリケートな部分の処置にすごく緊張しましたが、Sさんが使用する器具や清拭用の道具の説明を交えて「これは前任者と作ったんですよね」と、ストマ周辺を洗い流すためにキャップに穴を空けたペットボトルを指しながらお話してくださったので、利用者様も「あなた◯◯さん知ってるの? 元気にしてる?」と話しかけてくださり、共通の話題で盛り上がることができました。

ケアの後は「Sさんが好きなクッキーがあるから、二人で食べてね」とお菓子をいただきました☺

2件目は心疾患と精神疾患をお持ちの方のご訪問でした。
1件目同様にバイタルチェックや近況の確認をしながら、利用者様の様子や、ご家族が気になっている点を記録していきます。

この日は前日に処方された内服薬をお薬カレンダーにセットする日だったようで、テーブルの上には1ヶ月分のお薬がずらり。

それをスマートフォンでカルテを確認しながら、壁掛けのお薬カレンダーに1週間分セットし、残りも次週訪問するスタッフがセットしやすいように仕分けてメモを残すSさん。
あっという間に片付いた内服薬に、利用者様からも「いつもテキパキして早いわね〜」とのお声がありました!

午前中のリハビリ同行でも感じたことですが、どの利用者様もケア終了時には笑顔で「また待ってるね」と見送ってくださって、スタッフの訪問を楽しみにしている様子が伺え、大変嬉しく思いました。

5. まとめ

今回の同行訪問体験ではリカバリーのチームでの訪問体制の魅力を間近で感じることができました。

同行させてもらったTさんもSさんも、最初は訪問看護未経験で入職され、不安に思う面もあったがチームでの訪問という点からチューター以外の先輩スタッフからのフォローも得られたそう。

私も、チームでの訪問体制は様々な視点から利用者様だけでなく、そのご家族の状態を捉えることができる素晴らしいものだと思います。

利用者様の生活だけではなく、どうしたら一つの家庭が充実したものになるのか創意工夫する様子は、「もう一人のあたたかい家族」そのものでした。

本社のバックオフィススタッフとして働く私も、そんな訪問スタッフが全力で利用者様やご家族に向き合えるような環境を作っていきたいと思います!


リカバリーでは2023年に入社できる方を募集中です。
ぜひ私達と一緒に「もう一人のあたたかい家族」として利用者様や携わるすべての人の日常を支えてみませんか?

説明会や体験同行も行っていますので、少しでも気になった方は是非お問い合わせください。
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おまけ
最後の訪問が終わったあと、同行させてもらったSさんと一緒に写真を撮りました!
慣れない訪問で顔が疲れていてお恥ずかしい限りですね。もっと体力つけよう!と実感した1枚です(笑)

元気いっぱいなSさんと体力のない原口


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