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悩んでいる人に、正論を振りかざさないこと

 誰だって悩み事はあります。それが他人から見たら「何で悩んでるの?」っていうことでも、当人からしてみたら大きな悩みなこともあります。
 愚痴がつい口から出てしまうこともあります。そんなことに「正論」を言われて心の扉が閉まることってありますよね。

 ある時知人に
「夜、ペットたちが体にジャンプして来て、昨日よく眠れなかった」
と言ったとき、
「寝室に動物を入れなきゃいい」
とスパッと斬られました。

そういうことじゃないんです。誰も解決法など聞いていない。

 またある時は、パートナーの困ったことを話し合える会(話の内容は変えてあります)で、小グループに分かれて愚痴を聞き合う時間に、
「あら、あなた、それはスーパーで冷凍品を買えば済むことじゃないの」
とバチっと斬られました。

  そういうんじゃないんですよ。

 これらは下の文章を読んでいて思い出しました。

 誰かがあなたに本音や弱みを告白している時に、絶対に言ってはいけないことがあります。正論です。(中略) 
 人は弱音は吐いてもいいのです。むしろ吐くべきです。しかし相手は選ばなくてはいけません。

『人生の結論」小池一夫「弱音を吐く相手を選ぶ」から

「相手を選ぶ」…それから私がとても慎重になったことです。水島広子先生の「人との距離の同心円」

の内側から心の暖かさを足していくように、昨日今日出会ったばかりの人に色んなことは話さないように。
 周りに正論を言ってくる人がいないか(よくいるのは親とかですかね)、その人と自分はいまどのくらいの心の距離にいるか、ときどき考えてみています。


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