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「夫の出張中に子どもと家出した話」離婚体験談インタビューvol.1【前編】

「離婚に関する経験談をたくさん集めて参考にしたい。」
「でもセンシティブな内容だから身近な人には聞きづらい。」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回はRe:conが離婚経験のある方にインタビューをして、お話を伺ってきました。

快くご自身の体験をお話してくださり、前向きに新しい人生を楽しまれている姿に勇気をもらうことができました。

内容の濃いお話を伺うことができたので、インタビュー内容を前・中・後編に分けて、3本立てでお送りします!前編の今回は、離婚に至ったきっかけや経緯についてのお話です!最初から壮絶でした、、、

ぜひ最後までご覧ください!

1、プロフィール

インタビューにご協力いただいたAさんの簡単なプロフィールからご紹介します。

Aさんは離婚前はご主人、お子さんと3人暮らしをしていたそうです。約7年間の結婚生活の後、5年間の別居期間を経て離婚が成立したとのことでした。

もともと派遣社員として働いていたAさんですが、別居を機に給与や立場が安定している正社員へのキャリアアップを目指し、3度の転職を経て現在は正社員として働く行動的な方でした。

別居期間から離婚した現在も、娘さんと2人で仲良く生活されています。

2、インタビュー

ここからはインタビューで伺ったお話を紹介していきます。

Q:離婚しようと決意したきっかけはなんですか?

子どもが生まれてから、価値観の違いを感じ、相手に対して子供っぽいと感じる場面が増えて冷めてしまったことですね。

夫婦ふたりの生活と、子どもがいる生活とでは時間的にも気持ち的にも余裕が違うんですよね。夫婦ふたりのときは余裕があってできていた家事も、子どもが生まれてからはできないこともありました。そんなとき、相手は「家事は育休をとって昼間に家にいる私がやるもの」というスタンスで、仕事復帰した後も変わらなかったので、それに対して不満を感じると同時に、余裕がなくなったときの態度に違和感をおぼえるようになりました。

私は相手の行動に対して「子供っぽい」という印象を持ってしまったんですよね。私が子どもにばかり気を向けていて自分には向いていないことに対する不満とか、自分の思い通りにならないことが多くなって、その感情のぶつけ方が幼稚だなと思ってしまったんです。

具体的にはどんな行動があったんですか?

言い合いになったときに数日間無視をしたり、モノにあたったり、子どもを連れて家を出ようとするなど、私を困らせて言うことを聞かせようとする感じが凄く幼いなと感じました。私だけではなくて、子どもを利用し始めた頃から流石に危機感を感じて離婚を本格的に考える様になりましたね。
いわゆるモラハラみたいな面もありました。言い合いになると「離婚する」とか「出ていけ」と言うようになり、夫婦として問題を解決してより良い関係を築いていこうという意思を感じることができず、離婚しようと決意して行動しました。

それは話し合ったのではなく、一人で決めたんですか?

そうですね。今後も続くならもう勝手に出ていかないとこれから先も同じことの繰り返しだと思ったので家を出ることにしました。私自身も精神的に追い詰められていた事もあって、相手からのストレスから一度物理的に離れないと自分を保てず、子どもにも悪影響があると感じて家を出る決断をしましたね。

相手が出張に行くことがわかっていたので、そのタイミングしかない!と思い、家や引越し業者の手配もしていました。役所にいる弁護士さんへの相談窓口等も利用したりと、かなり準備は計画的に行っていました。

お相手は出張から帰ってきたら誰もいなくてびっくりしたのでは?

相手は本気で行動すると思っていないので、びっくりしたと思います(笑)
家を出ていくことで本気だということが相手にもやっと伝わりました。家を出たあとの相手からの連絡も一切無視していて、情報に関してはどこから漏れるかわからなかったので、親にも事後報告で誰にも伝えていませんでした。

その後、お相手と会う機会はあったんですか?

いえ、会ってないですね。私自身が絶対に会いたくなかったのと、会わない方がいいとアドバイスをもらっていたので、1回も会わずにすぐに調停を申し立てました。

どうして調停に?

協議離婚だと養育費が支払われなかった時に泣き寝入りになることが結構あるけど、調停で決まれば差し押さえなどもできるからと役所で相談した弁護士さんにもアドバイスをもらっていたんです。

調停をしたものの、直接的な暴力とかはなく、モラハラだと調停が成立しずらいということでした。基本的に私が離婚したくて、相手が離婚したくないという立場だったので、明確な理由がなければ裁判にも勝てない状況でした。弁護士さんにも相談しましたが、結果は同じでしたね。
なので、まずは「夫婦期間は収入の多い方が少ない方を補填しなければならない」という決まりのもと「婚姻費用の分担*」の申し立てをしました。こっちの方が養育費よりもたくさんもらえたんです。自分たちのためにもなるし、相手はお金に執着があるタイプだったので、「そんなに払いたくない」と向こうから離婚と言い出す可能性も見込んでいました。

裁判は考えましたか?

裁判をしても勝てる見込みがなさそうだったのと、裁判となると弁護士費用で100万単位でお金がかかってしまうので、まずは別居期間を作ることにしました。別居調整というものがあったので、別居期間でやり直すのかそのまま離婚するのかを様子をみましょうという流れで1回目の調停は終了しました。

DVとか不倫とかの明確な理由がなかったので、まずは別居しているという離婚理由を作ることにしたのですが、離婚理由になる別居期間を作るのに5年かかりました。

5年も別居期間が必要なんですね

目安としてまずは3年と言われているみたいで、成立しやすいのは5年らしいです。なので、まずは3年間別居しようと決めていました。その後5年の別居期間を作れたタイミングで再度調停を申し立て、そこで離婚が成立しました。

そこではスムーズに進みましたか?

色々ありました(笑)
相手は離婚したくないと言っていたのですが、調停員から直接「これ以上夫婦としてやっていくつもりはない」と私の意思をきっぱり伝えてもらったことで、納得を得ることが出来ました。

調停の時は弁護士に依頼しなかったんですか?

しませんでしたね。「調停」って聞くと絶対弁護士に相談しなきゃと思う方も多いと思うんですけど、弁護士に依頼するとすごくお金がかかるので依頼はしませんでした。私の場合は色々調べたり準備をしていたので、1人でも調停で離婚を成立させることができました。

ここで、Re:conから弁護士に依頼するメリットとデメリットをご紹介します!
【メリット】
・手続きをすべて任せることができるので、手間が大幅に削減できる
・法律の専門家に任せている安心感がある
・困ったらすぐに相談できて心強い

【デメリット】
・弁護士費用がかかってしまう
・弁護士選びを失敗するとお金と時間のロスになる

手間も時間もかかりますが、必ずしも弁護士に依頼する必要はありません。Aさんのように1人で調停に臨むこともできます。弁護士への依頼する場合も、1人で行う場合もメリットとデメリットがあるので、ご自身に合った方法で調停を行うようにしましょう。

前編のまとめ

前編からなかなか壮絶なエピソードを聞かせていただきました!計画的に準備をして家を出るAさんの行動力には驚きですね。

離婚のケースは人それぞれですが、現状を変えるためには入念な準備や行動力、誰かに相談してアドバイスをもらうことが、時には必要だということが分かります。大切なのは、現在やこれからの自分の幸せを一番に考えることです。

次回は実際に離婚の準備を進める中でAさんが感じた不安やその解決方法をご紹介します!

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