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第3回『ありのままの自分を受け入れる』 【自分を好きになる10の習慣】

各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

第1回『自分の声に耳を傾ける』part1
第2回『自分の思考と行動のクセを知る』part1 part2
第3回『ありのままの自分を受け入れる』
第4回『自分の「欲求」を追求する』
第5回『現実と理想のギャップを把握する』
第6回『コントロールできるものに意識を向ける』
第7回『「完璧な自分」を求めすぎない』
第8回『出来たことに目を向ける』
第9回『ポジティブシンキングをやめてみる』
第10回『行動を止めない』

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第3回『ありのままの自分を受け入れる』

こちらのテーマについて、リコレクト所属のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

今回は、江口 泰弘トレーナーからのアプローチ方法となります。

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『ありのままの自分を受け入れる』

「ありのままを受け入れる」という言葉を目にする時、ある私のクライアントだった方を思い出します。

その方は幼い頃病気に罹患し、その後遺症で両下肢に麻痺があり、片方はかなり重度で歩くのには杖が必要でした。
その方が「私は不便だとは思いながら今までやってきたが、不幸だとは思ったことは一度も無い」とよく仰っていました。
その方はもうこの世を去りましたが、明るく教鞭を振るい、ゴルフを楽しみながら生活されていました。会う度に、あるがままを受け入れる人は、強く、人生を楽しめる人なのだと気づかせてもらえました。

最近よく「自己肯定感」という言葉を目にします。
文字通り、"失敗やうまくいかないことがあっても過剰に自己否定せずに、自分の価値を保つことができる心の状態" をいいます。
まさに「ありのままの自分を受け入れる」ことですね。

「この失敗やうまくいかないことがあっても」というのがポイントです。
いわゆる良いことや都合の良いことだけにフォーカスするポジティブシンキングや楽観思考とは異なり、自分のマイナスなところや失敗なども含めて自分を認められる状態ですね。

ちなみによく似た言葉で「自己効力感」がありますが、これは少し意味が異なり、"価値ある目標に向かって、自分は業務を遂行することができると自己を信じること" になります。

自己肯定感が低くなると、抑うつ症状のリスクが上がることが指摘されており、残念ながら日本の中高生の自己肯定感は世界的に見ても最低レベルだと言われています。
日本青年研究所による2011年の調査によると、例えば「私は価値がある人間だと思う」という項目に「はい」と回答した人の割合は、アメリカが57%、中国が42%だったのに対し、日本は8%でした。
そうして学校を卒業して社会に出た若者が、自己肯定感に課題を持っている場合が多いようです。

では自己肯定感が高められるには何が必要なのでしょうか。

その一つは「褒められること」です。
親に、先生に、上司に褒められた経験がある人は、自己肯定感が高まる事が分かっています。
親からあまり褒められず、学校や会社でも自分の長所を認められない場合は、自ら自己肯定感を高める努力が必要です。

自己肯定感を高める方法の一例

その方法の一つは、自分の強みを見つけることです。経営学者のピーター・ドラッカーは「何かを成し遂げられるのは、強みによってである」と言っています。

参考までに、アメリカのVIA研究所が開発した「VIS強みテスト」という強み診断法があります。
誰でも、また日本語でも出来ますので、検索してやってみてください。
ちなみに私の強みは、
・ユーモア
・忍耐力
・希望
・感謝
・愛情
でした。

しかし、自分の強みを知って満足するのではなく、その自分の強みを「日常の中で強みを活用する」ことが重要になります。
VIA研究所のセリグマン博士とピーターソン博士の研究により、自分を特徴づける強みを新しいことに日常的に趣味や仕事の中で活用すると、幸福度の増加と抑うつの低下が6ヶ月に渡り継続することが分かっています。
さらに、その強みを活かし他人に親切な行いをすることが、本人の自信が高まる、楽観的になる、前向きになる、協調関係を促すなど多くのメリットがあると、カリフォルニア大学の心理学者ソニア・リュボミアスキー教授は述べています。

誰でも弱みもありますし、生きていると失敗もうまくいかないこともあります。
先程「褒められること」も必要だと述べましたが、実はそれは他人からでなくても良いのです。
ぜひ、自分の強みを活かし、利他思考でいることを心掛けて少しでも仕事や趣味で先に進めたなら、自分で自分に○をあげてください。自分に「いいね!」と言ってあげて認めてあげてください。
そうすることで自然にありのままの自分を受け入れ、自信が持てるようになるようです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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