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半自伝的エッセイ

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「チェスのレシピ」「新・チェスのレシピ」「折々のチェスのレシピ」を書いている人はどんなチェスライフを送ってきたのか。
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#将棋

「半自伝的エッセイ(42)」ハルクの定理:関数=将棋・チェス→証明不可

高校時代のことである。朝自宅を出る時には学校に向かった。当たり前といえば当たり前の話であ…

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「半自伝的エッセイ(41)」完全なる双子

そんなに頻繁というわけではなかったのだが、チェス喫茶「R」には時折、双子の姉妹がやってき…

「半自伝的エッセイ(27)」チェスと将棋どちらが難しいか(3)

百合ちゃんを亡くしてから、私はもぬけの殻のようになった。その空白を埋めようと私はますます…

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「半自伝的エッセイ(26)」チェスと将棋どちらが難しいか(2)

といっても、アメリカに行くにあたってはいくつかのハードルがあった。まずは費用である。往復…

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「半自伝的エッセイ(25)」チェスと将棋どちらが難しいか

ある時、チェス喫茶「R」にいた何人かでチェスと将棋のどちらが難しいかという話になった。男…

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「半自伝的エッセイ(20)」コカコーラ

梅雨が明け、いよいよ本格的な夏が到来し、連日のように暑さが続いていたある日のことだった。…

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「半自伝的エッセイ(4)」 チェスと幸福

チェス喫茶「R」の別部屋で出会った人に先崎さんがいた。先崎さんは中堅どころの工作メーカーで部長あたりの役職に就いているらしい五十過ぎ(見た目)の男性で、どこが気に入ったのかよく私をチェスの相手に指名してくれた。 先崎さんは海外駐在が長かったらしくヨーロッパのチェス事情に詳しかった。 「向こうだとみんなというと大袈裟だけど大体チェスやるんだよね。でね、チェス盤を挟むことも結構あるんだな。それは娯楽とか関係を深めようとか、そんな意味もあるけど、こっちの人柄とか性格とかを、それ