帰京した次の日、

第二種電気工事士技能試験合格を小野照崎神社（学問芸能の神）に報告し、これから少しずつ幸せが来るようにお願いしてきた。
そして、中学の時の写真をスマホにとって持ち帰り、家に飾った。
ある想いが俺の中に芽生えた。
あの頃は、まさに青春。
しかし、もう戻ることは出来ない。
けど、俺がドラマを書き、それが公なものになれば、初恋の少女も才女の少女も見てくれるかもしれない！
俺は、それをするために今まで娯楽ドラマを求め、考えてきたんだ！

その夢は永遠。
その永遠の夢を叶えるために、地道な努力を惜しんじゃいけない。
１ｍｍでも進めば、朝の俺と夜の俺は違う。
朝進めたら、その進んだ俺とそのあとの俺は違う。
そうなるために１ｍｍ、一行でもいいからドラマを書こう。
それが来年、再来年に繋がる。
その果てに、彼女たちが自分たちの家族で俺のドラマを見て、談笑するかもしれない。
そこには間違いなく夢がある。

努力は地味なもの。
派手な努力なんてない。
派手になるのは努力が叶ったときだけだ。