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旅行業者としてのエコツーリズム

2020年5月1日はリボーンの20回目の誕生日です。
今だからこそ静かに振り返り、これからの新たな旅を考えてみます。

自然環境保護を担ったエコツアー会社としての10年(前半)

先日、エコツアーカフェ100回記念イベントに参加しました。
大手旅行会社で22年勤務後、
弊社リボーンを新宿御苑前で創業してもうすぐ20年、
良くも悪くも旅行業の可能性と危険性を実感することができました。
在宅勤務に切り替えた現在、
埼玉の古民家カフェで顔の見える関係での国内海外エコツアー事例を
お話させていただきましたが、持続可能で多様な旅の楽しみ方を求める
人々が確実に増えていることを感じることができました。

最初の10年間は森林に関るエコツアーで走り抜けました。
国有林を活用して環境保全と健康増進を目指すスポーツイベント
森林マラソンを毎年、北海道(定山渓)と九州(篠栗)のプロデュース。
旅行会社というよりはイベント企画会社の色彩が強くでていましたが、
毎回、1000人を越える参加者を募ることができたのは旅行業の経験と
環境(森林)保全をミッションとする当時のセブンイレブンにどりの基金や
林野庁森林管理局のコラボレーションを実現できたことが理由です。
これが旅行業が繋ぎ手としてのプロデュース能力を発揮できる可能性です。
しかし、サービス業としての立ち位置が、継続の障害にもなり最終的に約15年でその役目を降りました。

国内各地での森林整備、植林ボランティア体験ツアーを実施しました。
世界遺産登録を目指したNPO富士山クラブの発起人、理事としての活動は
旅行業としての役割も果たすことができました。富士山ゴミ拾いツアーは
山頂のバイオトイレ設置まで進化し、世間への啓蒙活動はできました。
首都圏の里山整備や沖縄、小笠原などの動植物の外来種除去活動にも
多くのボランティアを送り出すことができました。

旅はボーダレスです。
ボルネオ島の熱帯雨林や、ニュージーランドの原生林再生にも多くのエコツーリストが参加してくれました。

しかし、今、気になるのは、あの頃のほうが
環境を守るためにみんな一生懸命だった?という疑問。
特に2011年以降、リボーンの仕事も変わりましたが、人々の動きも変わってきたように感じています。

そんなに長くない残りの人生、これからは、いかに自分が幸運な人間であったかを勝手に伝えたい。たとえそれがささやかな幸せであったとしても、それを誇ることでこれまでの恩人たちに謝意を表したい。