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言葉の手抜きに気をつけよう

 コミュニケーション講師などをされている吉井奈々さんが、文筆家の芳麗さんとのVoicy(ラジオアプリ)内での対談で、「生理的に無理」という言い方について、「それは言葉の手抜きだと思う」と話されていて、言葉の手抜きというのは、すごくわかりやすい表現だなと思った。

 私は、直接「生理的に無理」なんて言われた事はないけど、もし言われたらめちゃくちゃ傷つくと思う。
 それくらい乱暴な表現だと思う。

 でも、女子が集まっての会話の中では出てきがちだ。
 私も未成熟な若い頃には使ってしまっていた気がする。

 嫌だと感じる事には、必ず理由や意味があるはずで、それを伝える語彙力がないからといって、手を抜いて「生理的に無理」とバッサリ言い切ってしまうのは、人に対する思いやりがかけている行為だと、改めて思った。

 Voicyで横山瑞法さんという住職の法話もたまに聴いているのだけど、その中で、十善戒(じゅうぜんかい)という、仏教における十悪を否定形にして、戒とした教えを知った。

 【十善戒は身(からだ)と口と意(こころ)のはたらきを正しくして生きていくことを誓い実践していくこと】だそうだ。

真言宗智山派 総本山智積院のサイトより

 その十善戒の戒の殆どが、コミュニケーションに関する事で、その中でも言葉というものを重要視している。

 仏教では、飲酒喫煙や生活態度などよりも、他人を傷つける行為、人を傷つけたりむやみに扇動するような言葉を使うことの方がずっと罪深い事だとされているそうだ。
 そして、「この言葉を言ったら相手はどう思うか」という事を考えて言葉を選び、表現の仕方に思いやりを持つことが幸せの道へ繋がっていると。

 モラハラ、パワハラ、カスハラなど、優位な立場を利用して、上から目線で偉そうな物言いをしたり、多様性の時代であるのに「普通は…」とか「常識では…」と、自分のモノサシでの判断を社会に責任転嫁して相手を否定するような物言いをすることが、どれだけ人を傷つけるか、ちゃんと考えて言葉選びをすべきだと、自分への戒めも込めて思う。

親しき仲にも礼儀ありで、とかく家族や親しい友人には、配慮のない言葉選びや、表現をしがちだから、そこは本当に気をつけたいと改めて思った。

 という事で、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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