孤独死という言葉はいらない
SNSで知り合ったお友達の《やすねこさん》のちょっと前の投稿を見て、思うことがあった。
やすねこさんの記事はこちら↓
そういえば、一人暮らしの高齢者が家で亡くなると【孤独死】と言われる事があるな〜と思い出した。
でも、【孤独死】って何?って思う。
《高齢者の一人暮らし=孤独》というのは、もう時代遅れだと思う。
だって、日本での一人暮らし世帯の数は 、2020年の「国勢調査」(5年ごとに実施)によると、2,115万1,042世帯で、一般世帯(5,570万4,949世帯)の38.1%を占めるそうだ。
でも、高齢者以外の一人暮らしの人が家で亡くなっても、あまり【孤独死】とは言われない気がする。
なんで高齢者の一人暮らしは孤独と見られるのだろう?
若かろうが高齢だろうが、寂しいと感じる時はあるだろうし、気楽だと思う事も確かだろう。
高齢者は孤独というよりも、身体が衰えているから、若い人よりも不安があるだけだ。
私は今一人暮らしで、一人娘がいるけど、片道1時間半のところに住んでいるので、家で急に倒れても、間に合わない可能性の方が高い。
自分が孤独だと感じてもいないのに、もし家で一人で死んでしまって【孤独死】と言われたら、私は魂になって「おいっ!」ってツッコミたくなる。
仕事に行っている間に、一緒に暮らしているお父様が亡くなってしまった友人がいる。
夕方家に帰って気付いたという事だけど、その間何時間も経っていたそうだ。
一緒に暮らしていたって、一緒にいない時に突然亡くなったりするのだ。
でも、【孤独死】とは言われない。
一人暮らしではないから。
それはちょっと腑に落ちない。
子供の頃、よく家に野良猫が住み着いていた。
うちは母屋とお風呂が離れていたので、夜、家族みんながお風呂を使い終わった後に、ちょっとだけ戸を開けておくと、猫達はそこで寝ていた。
そして高齢になって死期が近づくと、いつの間にかいなくなった。
元々単独行動で生きる猫は、亡くなる前や体調が悪いときに姿を隠し、人気のない所でひっそりと回復を待つという習性だそうだ。
そんな猫を見て、死に様を見せずに一人でひっそりと生を終えるって、生き物としてカッコイイと思っていた。
子供のくせに、私も将来そんな死に方をしたいなどと思ったりしていた。
だから、私が一人でひっそりと死んだとしても、絶対に【孤独死】なんて言われたくない。
もう【孤独死】じゃなくて【自然死】でいいじゃん?って思う。
人は誰でもいつかは必ず死んでいく。
可愛い子供時代があったり、キラキラ輝いていた若い頃もあって、いろんな経験をした人生なのに、たまたま一人暮らしで一人で死んだからって、絶対に「孤独だった」なんて言わんでほしい。
どんな死に方をしようと、人の人生を勝手に総括するのは傲慢だ。
だから万が一私を一人で死なせてしまったとて、気に病まないようにと、今のうちに娘に言っておこう。
だって、【孤独死】って言葉、私に似合わないもん。
ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました(笑)
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