生きるために祖国を捨てる
昨日Voicyで西野亮廣さんが絶賛していたドキュメンタリー映画『ビヨンド・ユートピア 脱北』を観てきた。
このドキュメンタリー映画は、戦争で荒廃したコンゴで、性暴力を受けた女性達を保護するために設立された団体「シティ・オブ・ジョイ」の活動を追ったNetflixドキュメンタリー『シティ・オブ・ジョイ~世界を変える真実の声~』で高い評価を得たマドレーヌ・ギャヴィン監督の作品。
作品の概要はこちらを↓
韓国で脱北者を支援するキム・ソンウン牧師の携帯電話には、日々何件もの連絡が入る。
これまでに1000人以上の脱北者を手助けしてきた彼が直面する緊急のミッションは、80才の祖母と幼い娘2人を含む5人家族を脱北させるという困難極まりないもの。
50人以上のブローカーの協力を得て、4カ国の国境を越える決死の脱出作戦は、最初から最後までずっと緊張感で胸の辺りがヒリヒリした。
だってドラマなんかじゃなくて真実だから。
途中に含まれれる過去の恐ろしい映像が、より緊張感を高めるし、既に脱北した人々の言葉がそれを裏付ける。
ある程度は情報として知ってはいたけど、ここまで恐ろしいとは…。
【国という名の刑務所】という言葉が、まさに!だけど、日本で想像する刑務所の方がまだ優しい気がする。
国連の誰かが言ってたけど、ほぼナチスだ…。
もう一つのエピソードとして、母と息子を残して脱北せざるを得なかった女性が、なんとかして息子を助けだそうとする姿に胸が締め付けられた。
日本の拉致被害者のご家族にも、家族に会えないまま人生を終えられた方々が…。
なぜ、家族で暮らしたいという当たり前であるはずの願いが叶わないのか。
胸の痛みは、ふつふつと怒りに変わる。
「生きるために祖国を捨てる事がどれほど辛いことか…」
その言葉の重みを考える。
非力な私は、この決死のドキュメンタリー作品で、少しでも事態が動くことを願うだけだ。
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