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~ちょっとそこまで~っていう予定。 『ぷくぷく氷』への愛を語る。

気が付いたら、10月ももう終わろうとしている。

何も覚えていない・・・
記憶喪失なの?
時空が歪んだの?

秋はどこ行った?といろんな方がつぶやく程、急に気温も下がってしまった。

わたしが今住んでいる岡山は、(市内ということもあり?)まだ比較的秋の気候。
昼時の陽だまりの中は、ポカポカと暖かい。
時折、吹いてくる風は、少し冷たい空気をはらんでいる。
お散歩するのにちょうど良いではないか。

スケジュールに「ちょっとそこまで」と入れ、席を立つ。
自由に自分のスケジュールを決められるので、今の働き方は結構気に入っている。ただ、「ちょっとそこまで」のツケは自分で払わなきゃいけないので、そこは未来の自分に期待して思い切って外に出るのよ。

今回のちょっとそこまでは、『ぷくぷく氷』さんへ。
歩いて数分のところにある、かき氷専門店さんだ。

元々お饅頭屋さんのお父さんが作るかき氷は、全然頭がキーンとしない。
大満足のボリュームなのに、ペロリと食べれてしまうのです。
それには秘密があってだな…
食べ進めるうちに、二度三度のサプライズを用意してくれているのだ!

中に隠された要素を当てるのも楽しいし、開発秘話をお父さんから聞くのもとても楽しい。

今回は、「ティラミスかき氷」をいただいた。
かき氷という枠では収まりきらない、、、、これはスイーツ♪
ケーキを食べているようなのだけど、でもしっかりかき氷。
楽しい。ラムレーズンが本当に良いアクセントになって、飽きの来ないかき氷だった。
器も計算されているよね?
ヒト掬いで底まで届いて、全部一緒にお口の中へほうり込める。
ココアパウダーのほんのりした苦み、マスカルポーネのマッチングに加え、底に敷かれたスポンジケーキ(しっかりコーヒー味♪)とラムレーズン。真ん中の秘密の氷も一度にお口の中で楽しめてしまう。

にくい演出だぁぁぁ。これは美味しいよーーー!
お父さん、お母さんに、中に入ってるものの答え合わせやらなんやらさせていただきながら食べるかき氷、オールシーズン最高♪

しかし、まだここの段階ではわたしのミッションは終わっていないのだ。

この日、ちょっとそこまでを強行したのは、大事な理由があってだな…

「おぜんざい」が始まっていたからなのだ!

お父さんの作る餡子は世界一。
わたしは、この餡子を鍋一杯持って帰りたいと常々思っているし、いつか鍋を持っていこうと企んでいる。
でも、餡子作りのお話を聞いて、迂闊にはわたしの分も炊いてー!とは言えない気持ちになった・・・
餡子、繊細すぎる…やっぱり職人の技だった。
ふっくらいい加減の柔らかさにするには、技術と経験がいるのだな。
そして、そこで培われた感覚で、その日のその小豆の最適を見極めているのだな。
お母さん、安易に「ますみちゃんもできるできる!」って言わないでつかーさい。
わたし、おおざっぱだから、餡子を殺す気しかしません…

あさイチから、わたしがお店に来たこの理由は、お母さんにはバレていた…
おぜんざいも頼んでしまっているのもすぐにバレていた。
ぜんざい、最高なのだもの。
あさイチで一番最初に今年のぜんざい頼みたかったのだ。
(結果報告:注文は一番! 食べたのは3番目※かき氷食べていたから)

この午前中の強行軍で、見えたのは「ぷくぷく氷のおぜんざい」はファンが多い!ということ。
わたしの他にも女性のお二人連れが午前中からぜんざい目指してご来店されていた。帰った後も、ぜんざいのラッシュだったようで、その日の分は完売されていた。すごい。

ファンがつくのも本当に納得のお店。
お父さんの技術と人柄、それにぷくぷく氷の要、お母さんの存在だ。

ぷくぷく氷を支えるお母さんの接客は、本当に見習わなくてはいけないところだらけで…
何よりもお母さんの気持ちがあたたかい。いつも顔を出したら、楽しくお話してくださるのだけど、わたしの仕事の状況を案じて下さったり、身体をいたわるように注意してくださったり、うちの店のスタッフのことをとてもほめて下さったり、見えている世界の幅がとても広い。視野が広いのはそうなのだけど、温かく深いも付け加えたい!
店内のお客様が心地よいと感じる距離感をそれぞれ取られているのも見て取れる。

わたしは、初めてお邪魔した時からおふたりのことを、「おとうさん、おかあさん」と呼ばせていただいている。
岡山の「おとうさん、おかあさん」なのだ。
お義母さんも岡山にいるけれど、似た類の温かさをお二人に感じる。

「ぷくぷく氷」の最大の隠し味は、お二人のお人柄。
きっとこれは大勢のお客様が納得の事実だと思う。

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