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【感想文】松岡圭祐『アルセーヌ・ルパン対明智小五郎 黄金仮面の真実』

✒️あらすじ

アルセーヌ・ルパンと明智小五郎が、ルブランと乱歩の原典のままに、現実の近代史に飛び出した。昭和4年の日本を舞台に『黄金仮面』の謎と矛盾をすべて解明、さらに意外な展開の果て、驚愕の真相へと辿り着く! カリオストロ伯爵夫人に息子を奪われたルパン、55歳の最後の冒険。大鳥不二子との秘められた恋の真相とは。明智と文代の馴れ初めとは。全米出版『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』を凌ぐ、極上の娯楽巨篇!

角川文庫HPより

✒️感想

2021年1月15日 読了
おすすめ度 ★★★☆☆

 モーリス・ルブランのルパンシリーズは私にとって、読書を始めるキッカケにもなった重要な作品でした。ルパンが大好きで、小学生のうちに全シリーズを読んでしまったので、「ルパンがもし〇〇と対決していたら……」という設定で、モーリス・ルブラン亡き今も新しいルパンの活躍が読めるというのはファンとしては嬉しいものです。
 松岡さんの文体は読みやすくて明快! 難しい文章を一つ一つ紐解くような読書も好きですが、分かりやすくてスイスイ読め、スピーディに展開するストーリーを、手に汗握りながら楽しむというのといいなと思いました。

✒️こんな人におすすめ

 アクションゲームのようにハラハラドキドキしたい人、サクサク小説を読みたい人にオススメです。なによりルパンシリーズのファンはぜひ読んで頂きたいですね! 文体は分かりやすくても、トリックはしっかりしているのが松岡さんのいいところ。推理小説を読んでみたいけど、グロテスクなものや奇々怪々な内容は嫌! という人にもおすすめできると思います。二転三転する展開をぜひお楽しみください。

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